2015年3月アーカイブ

夫の話を聴く

今、仕事がピークで忙しい夫。
先日「仕事どう?」「何とかなりそう?」と聴いてみたら「今まで何度もピンチを乗り越えてきたけど、今回はいよいよムリかも」と言うではないか。

「へーーー、どういうこと?」とか「それでどうなりそうなの?」と開いた質問で状況を把握してみたところ、どうやら単に時間が足りないらしい。こんなに毎日深夜まで残業して、土日も出ていくのにムリなのか~。

そこで「間に合わないとどうなるの?」とか「その結果、ふりかかる結末は?」「その結末は誰にどうふりかかるの?」と聴いてみた。(夫にもアドラー語/笑)

すると、彼の仕事(開発)は実際のお客さんからは遠いところにあるので、ダイレクトに響く結末は実感としてないらしい。上司や周りの人が誰かに謝らなきゃいけないといった迷惑も特にないみたい。

「じゃー、よかったじゃん。これだけ頑張っても間に合わないなら仕方なかったってことだよね」と意見してみたら、「ボクが嫌。ボクが理由で間に合わないというのは避けたい」というようなことを言った。

そうそう、この人、そういう人なんだよね。いつもキッチリ責任を果たしたい人。約束は守らなきゃと思っている正しい人。やむを得ない理由で守れないとしても、そのやむを得ない理由が自分というのは気持ち悪いのだ。(やむを得ない理由の原因が他人ならOKなんだけど)

彼にとって、ふりかかる結末は「自分が気持ち悪い思いをすること」で、それが嫌だから必死で頑張るのだ。

正直、私、彼のそういう「こだわり」を鬱陶しく思うことがたまーーーにあった。なぜって、彼の場合、その自分のポリシーを貫くために「すべてを頑張る」んです。まさに仕事と家庭を完璧に両立している男!

グチや恩着せがましいことも全く言わない人なだけに「1人で背負ってる感じ」がして心配になったり、「もっと上手にやればいいのに~」なんて思っていたのです。

でも、今回彼のポリシーを初めて言葉でハッキリ聞いてスッキリ♪ 
心から「だから、アナタはいつでもキッチリやるべきことをやり遂げることができる人なんだね。カッコイイよ!」と言えた。

きっと彼はこれからも私から見たら「ムリ」をするんだろうな。だけど、それは彼自身がそうしたくてしているんだろうから、私はお任せして応援だけすればいいんだな。

うん、そうできそうな気がしてきたよ。彼を信じて見守る妻になる!
とりあえず今回は期日まであと3日。 がんばれ、パパ。


【藤田 寿花 2015年3月15日】

失敗から学ぶ2

さて、娘が失敗したものは、「勉強方法」です。

今回の生物の勉強の仕方では
「詰めて出して終わっただけ。なにも残っていない」
とのことでした。

今回、失敗したことで、自分にあった勉強方法ではなかったとわかり、
「毎日コツコツやる。朝型にする」など自分で決めていました。

アドラーギルドのホームページに
「アドラー心理学ひとこと」というのがあるのですが、
そこに

将来のことを何も考えないで、目先の苦楽だけを考えていると
ちょっと苦しいことがあると、すぐにあきらめてしまいます。
将来に達成したい目標があるなら、少しくらいの苦労は辛抱できます。
だからといって、「勝つ」とか「一番になる」とかいうことを目標にすると、
競合的になって、自分も周囲も幸福になれません。
そうではなくて、みんなが幸福になれるような協力的な目標を
持たなければなりません。

と書かれています。

これを読みながら、

娘は、将来達成したい目標があるので、
(私にとっては、わけわからない)勉強をしています。

その目標は、「勝つ」とか「一番になる」とかいうものではありません。

たぶん、それは「みんなが幸福になれるような協力的な目標」だと思います。
(娘が中学生のときに「それは世の中や人の役に立つものですか?」と聞いて、娘は「はい」と答えていました)

こうして、娘を変えようとしていないか、
介入になっているか、援助になっているか、
など、点検するって大事だなぁ、と思いました。

しかも娘は、「生物ってわかるとね、楽しいよ」と言っていました。
(私にはわからないよ^^;)

アドラー心理学で
頭の良い子(一番になるとか)にはならないかもしれませんが、
目標に向かって、自ら勉強する子にはなるかもしれません。


【樋澤 律子 2015年2月24日】