2016年7月アーカイブ

次男からの頼まれごと

≪次男からの頼まれごと≫   


先日次男に「ランドセルの中をチェックして」と頼まれました

「どうしたの?」

「先生に、忘れ物が多いからお母さんに確認してもらってと言われた」

「もう少し教えてくれる?」

実は本当は全員お母さんにチェックしてもらって、連絡帳にサインもらうことになっていた

次男は自分で出来ると思って今までやってなかったけど、最近忘れ物多くて、先生にちゃんとチェックしてもらってと言われたとのこと

「忘れ物って例えばどんなん?」

教科書は入れたけど、ノートを忘れてた、、、とか
教科書とノートは入れたけど、ドリルを忘れた、、、とか
用意してる時はあったのに、学校行ったらなかった!というような
ニアミスが多いようでした

なるほど。

「次男はどうなったらいいなーって感じ?」

「忘れ物を減らしたい」

「どうやったら減らせそう?」

「先生はお母さんにチェックしてもらってとしか言わなかったよ」

「次男はどう思う?」

ものすごく困った顔で
「どういうこと?」と逆に聞かれました


その前日のこと
次男は今虫かごでダンゴムシを飼ってまして、ベランダに置いてあるんです
それが、ものすごい窓の近くに置いてあるので
「どうしてここに置いてるの?」と聞いたら
「目に入らないと忘れちゃうんだよね」と答えていたんです

その話を出して
次男はどうしたら忘れないかの方法をひとつ知ってるんだな~って思ったんだよね
だから、明日の準備に関しても次男のやりやすい方法があるかな?と思って
どう思う?って聞いたんだ

と、伝えると

「あぁ~、なるほどね」と納得して考えてくれました


入れたつもりなのに、入ってない事が多いんだよね
絶対見たのに入ってなかったりするの

あとは用意する時に部屋で探しても見つからない事が多くて
ないから先生に忘れましたって伝えようと思って行ってた

本人が困ってると感じる意識としては、
用意を忘れるというよりは
目に入った時点で「入れた!」ことになり
実際にランドセルに入れてない
そして、探し物が見つけられない

ということが分かりました

でも、忘れましたって言うだけじゃダメみたいだから
まず見つからない時探すのを手伝って欲しい
あと、ランドセルに入れるのは自分でやるから、お母さんにチェックして欲しい

と次男なりに考えたことを伝えてくれました

いつ用意するか
いつ探すか
どうしたら確実にランドセルに入れられるか

などなど話していった結果

①次男が用意するタイミングで私に声をかける
②私が連絡帳を読み上げ、次男がランドセルに入れていく
③無い物はその場で一緒に探す

が決まりました

どこをどうやって探すとか、この先どうやって管理するとかは、また話すとして~
そして、声をかけてこなかったらどうするか?も聞くとして~

とりあえず、その方法でお試しすることに!

その日は一緒に用意して、連絡帳に「母OK」サインを書いて渡しました


翌日「今日は忘れ物なかったよー!」と嬉しそうに帰宅

 そりゃ良かった~!これ、いつまで一緒にやってみる?

 忘れ物しなくなるまで?

 おお、どんくらいだ?

 どーなんだろね?お母さんどう思う?

 いや、お母さんもめっちゃ忘れん坊だから、、、、

 じゃ、ずっと?!

という、会話をしました笑

いやー、本当にどうやったら忘れないんでしょうね?私も知りたいです

そんなこんなで、しばらく続けてみます~!

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≪続・次男からの頼まれごと≫ 


こんなやり取りをしてから1週間が経ちました
次男はあれから毎日用意をする時、声をかけてきてくれて
私は連絡帳を読み上げ、次男はランドセルに入れるを繰り返してきました

そして、私はちょっと気になることが出てきました
「これを続けて次男は自分で出来ると感じるようになるのか?」

そんなタイミングでがっちゃんと話す機会があって、更に自分の中を整理させてもらい、、、

次男はそもそも「自分で出来る!」からスタートしていて
「用意を忘れている」のではなく
「用意をしているのに、なぜかランドセルに入ってない」と感じていたので
「ちゃんと用意をしなさい!」では通じないし
「一緒に用意をする」でも次男の力で出来るようにはならない
だって、本人はいつもちゃんと用意をしてるつもりなんだもん

じゃあどうしようか??

そろそろ、1週間お試ししてみてどうだったか
話を聞いてみようと思いました

 次男、明日の用意についてお話聞きたいんだけどいい?

 いいよ

 1週間、用意のやり方変えてみてどう?

 いい感じだよ!お母さんと用意すると忘れ物ないし!

 なるほど~

私は
「お母さんと用意をすると忘れ物をしない」
ではなくて
「これならランドセルに確実にいれる事が出来そうだ」
を体験して欲しいと願っていたので

次男が学んでいることと
私が次男に学んで欲しいことに
少しズレがあることが分かりました

 そうなんだね~、いい感じって?

 んー、先生に言わなくていいし、誰かに借りなくていいし、ランドセルに入ってるし

 そっか~
 このやり方は何が良かった??

 お母さんが読んで、ひとつずつランドセルにいれるのがよかった

 そうなんだね
 お母さん、一緒にやってみて思ったことがあるんだけど言ってもいい?

 いいよ

 お母さん、手伝えることは手伝いたいなぁと思ってるけど
 次男が次男の力で出来るのも良いなぁって思うんだよね

 あぁ~

 次男が今回お試しして、いい感じって思ったことを生かして
 次男が出来る用意の仕方を考えてみない??

 ん~、なるほどね
 一個ずつランドセルにいれる??

 ほ~

 お母さんが読んで、次男が入れるっていうのを
 次男が読んで、次男が入れるとか

 おお

 でも今までも1人でランドセルに入れて忘れてたからなぁ

 ん~

 あっ、連絡帳読みながら用意して、ランドセルに入れたらチェックつけるとか?

 おお、いいね~

 じゃあ次男が自分で読んで、ランドセルに入れて、チェックしてみる
 それをお母さんに見せるからお母さん確認してくれる?

 どうやって確認したら良い感じ?

 もっかいランドセルの中身出すから、連絡帳をお母さんが読んで、次男が入れ直す

 ほほ~

 いきなり1人でやるのはちょっとね
 まだ心配なの

 何が心配?

 また忘れないかな~って心配
 だから、まだチェックして欲しい

 そうなんだ
 じゃあまたお試しでやってみて、お話聞かせて欲しい

 うん!

ということで

①次男が自分で読みながらランドセルに入れて、入れたらモノからチェックする
②それをもう一度2人で一緒にチェックする

という、お試し第2弾に突入です

いきなりやり方を決めなくて良い
次男自身が「できた!」を感じる体験をたくさんして欲しい
段階踏んで、どれなら出来そうか、
どれが良いか、どれがお好みか
色々お試しして探していくのが良さそうだなぁ

と感じています

そんなこんなの軌道修正です!



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≪更に・次男からの頼まれごと≫  


その後次男は、学校に関する忘れ物はグンと減りました
無くなりましたではないです
減りました

なぜかというと、メモするのを忘れたり
メモするのを忘れたこと自体を忘れたり
そんなこともあるからです笑

このやり取りをはじめてみて
何より私が学んだことは
「忘れ物はしなくならない」
ということ

だから、きっと
「忘れ物をしない子にしよう」
が目標にしてしまったらお互いにすごく苦しい

だって、きっと
そうはならないから

でも、きっと
忘れちゃってもしょうがないよね?は
なんか違う気がして

どうだったら用意ができる確率が上がるか?
の経験値を上げる為に
こうして実験を重ねているんだと思います

次男の場合、忘れ物をした時どう対処するか?の経験値は高いのでね


「おかあさん、中身のチェック手伝って?」と
次男が声をかけてきました

次男が一度自分の部屋で連絡帳に印をつけながら用意をして
更にその連絡帳を私が読み上げて、ランドセルに入れ直しています

連絡帳に「母」のサインをして渡した後

「その後の明日の用意について、聞いてもいい?」

「いいよ?」

「このやり方にして2週間経ってみてどう??」
(間に次男が風邪で1週間お休みしたので、延長されてました)

「ん?、忘れ物すごい減ったなーって思う!
 なんか、次男がやって、もっかいお母さんとやるから、2回確認できるのがいい感じ」

「そうなんだ?」

「もうちょっとこのやり方続けたいな」

「もうちょっとってどのくらい??」

「次の金曜日まで」

「分かったー、次の金曜日は話す??」

「うん!次の金曜日、忘れてたらどうしよう」

「そうなの?どうしたら思い出せそう?」

「あ?冷蔵庫に書いとくかな」

「分かった?」

「よし、次は次男から声かけるね」

ということで、後で見たら冷蔵庫の脇のボードに書かれていました

7/8 らんどせるちょっく

「ちぇ」が「ちょ」なあたりが かわいいね??

というわけで、また続きます?!




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≪そして、次男からの頼まれごと≫  


こんなことを経て、次男と話し合いをしました

正確には話し合いではなく

「次男、もう大丈夫な気がする。
また困ったらお母さんに手伝ってもらうから、今日から1人でやるね」

と宣言されました笑

「そうなんだね?!聞いてもいい?」

「いいよ」

「大丈夫ってどんな感じ?」

「んー、忘れ物減ったなって」

「前のやり方と、今のやり方と、何か違う感じ??」

「なんか、前は連絡帳見て入れてただけだったんだけど?、今は一個入れたらチェックしてを繰り返すからちゃんとランドセルに入るみたい」

なるほど
次男なりに、以前との違いを感じてることも分かりました

なので
「そうなんだね!ありがとう。またお母さんに協力できることがあったらいつでも言ってね」
と伝えて、終わりました

今回のことで、私は次男のことを
「どんな経験をしても、ズタボロにならない」
と思ってるところがあるなと思いました

なんでだろう?と思い返すと
次男との関わりはそんなことばかりだったんですよね、、、、

普段は超乙女な癒し系男子で
普段はニコニコベタベタなんですけど
決めたらテコでも動きません

「トイレトレーニングはやらない!幼稚園行く日にパンツにするから」
と宣言して、本当にその通りにパンツになった人

とはいえ
「やっぱりパンツにしない!」と布団にこもった入園式
「幼稚園にはパンツで行く!家ではオムツ!」と帰宅後自ら履き替えた数日間など
いきなりスパッと切り替わった訳ではありません

でも、全部自分で決めてきた人

その間私ができたことは

「そうなんだね?」と待つ

時に「それって?」と問いかける

だった気がします

やらない時は絶対やらない!
納得いかない時は泣いて暴れて大騒ぎ!

突然スイッチが入ってサラッとこなし
前から出来てましたけど?と言わんばかり

そんな経験を何度もさせてもらって
どんな経験をしても、なんとかなると思えるというか、、、笑

なので、また見守ることにします
次男の人生に幸あれ


【角町 志乃 2016年6・7月】