特殊講義と演習「葛藤解決」@東京

優子先生 亜由美さん
緊急事態宣言の中、関東までお越しくださってありがとうございました。

関東地方区運営委員のみなさん、開催に際し、感染対策など細やかなご配慮をありがとうございました。
参加されていたみなさん、お会いして共に学び合うことができてうれしかったです。ありがとうございました。

初めてパセージを受けてから9年。
それぐらい経っても、エピソードは残酷にも未だわたしの競合性に光をあててくれます。
息子は心得たもので、わたしが劣等の位置から放つピンポンの球を「ヒョイ、ヒョイ」と避けてお互いの平和を保とうとしてくれていました。

ところがわたしときたら、その「ヒョイ、ヒョイ」がわたしをますます怒らせる!息子は対処行動に失敗している!!とアドラー先生が化けて出てきそうな愚かなことを無自覚に考えていたのだと思います。
アドラー心理学を相手を裁くために使ってはならないと自戒していたはずなのに、しっかり息子を裁いていました。

パセージでは子どもの不適切な行動という文脈で語られる5つの段階ですが、「葛藤」という文脈で考えると、これはあくまでもお互いのコミュニケーションの型であって「不適切な行動をしている子」がいるわけではないことが改めてよくわかりました。
ピンポンの図に書くと本当によくわかりました。
5つの段階に子どもに当てはめて観察するのではなく、コミュニケーションのパターンとして点検する...自分の何が相手をそうさせているか自分を点検するために使うのだ、それを忘れていました。
こうやって講座に参加して点検してもらって「忘れている」ということがわかってよかったです。多分また忘れるけれど、忘れるたびに思い出して、権力争いの現場で思い出せるようになりたいです。(できれば権力争いになる前に思い出しなさい、という声がどこからか...)

パセージ・プラスでも葛藤解決は学びますが、プラスでは相手がある年齢の子どもに特化されていると理解しています。
特殊講義と演習『葛藤解決』では夫婦関係のことも言及されていて、より深く広く応用的に学ぶことができました。

野田先生のテキストをみんなで読んで、優子先生のわかりやすくて温かい解説を聴いて、グループでシェアをする。誰かのエピソードを我が事のようにみんなで知恵を出し合う。学び合いがとてもありがたかったです。

みなさん、ありがとうございました。


【三浦裕子 2021年3月】

優子先生、亜由美先生、お世話役さま、あの場にいた皆さま
ありがとうございました!

日曜日に参加させて頂きました。
自粛ボケでエピソード分析のシャワーを浴びに行こう位の
軽い気持ちで参加しました。
技術的な事の苦手意識をどうにかしたいと思いつつも逃げ腰で、いつもの私のライフスタイルをバッチリ見せられ軽い気持ちはぶっ飛びました。

かなり前に自分の勇気をくじいた事を見て見ぬふりをしていた自分にも気づきました。

それまでは「くじかれた」と人のせいにしてさっさと済ませていました。
いっぱい学んできたと思っていましたが、いざとなると難しかった...

そんな事に気づかせてくれたのが、先生方をはじめ、皆さんでした。

カウンセラー役もクライアント役も勇気を持って一歩を踏み出しているその皆さんの姿が神々しく衝撃でした。

治療共同体とよく聞きますが、私はガッツリ治療して頂きました。
お得感が半端ないです!

帰りの車の中で2時間じっくり自分と対話する事もできました。

自分の生き方、過ごし方は自分で決める。
世の中の流れや色々あるけれど、全ては私が選べる。
自分の勇気をどうするのかも。

アドラー心理学では今さら...となるのかもしれませんが、
私は五臓六腑にしみわたりました。

野田先生が伝えてくださった事を優子先生と亜由美先生が更に丁寧に教えて下さり本当に有難い!と思いました。

日本人に生まれ、日本でアドラー心理学を学ぶ意味を再確認しました。
誇りと希望を持って、明るいアドラー心理学を若いママ達に伝えていこうと決めました。
そのためにもエピソード分析をはじめ、まだまだ勉強していきます。

クライアント役もさせて頂きました。
主人との事例で、カウンセラー役さんは丁寧に優しい雰囲気でお話を聴いて下さいました。安心して自分の気持ちを話すという体験もさせて頂きました。
私の取説を伝えるが代替案でした。帰ったらすぐ伝えよう!と勇気も頂きました。
丁寧に暮らしているつもりでしたが、優子先生方の代替案を聞き、ハッとしました。
大事な事の時は先生方の代替案は既にやっていましたが、何となく過ごしている時に私のイラッがくる事もわかりました。
主人を黙らせて下さい!!と無茶なお願いからスタートしましたが、
私の思う丁寧な暮らし方とは?という大きなお土産も頂きました。

1日だけの参加でしたが、本当に参加してよかったです。
実際に仲間に会えるありがたさに感謝です。

ありがとうございました。


【竹川志津子 2020年9月】

カウンセラー養成講座2020


 大竹優子先生、中井亜由美先生、学びの期間が浅い私に、養成講座を受けさせていただける素晴らしい機会を下さり、また8日間のご指導いただき本当にありがとうございました。文字には書ききれない本当にたくさんの体験をさせていただきました。
 アドラーギルドの吉田伸さま、期間中は学ぶ場を整えてくださり本当にありがとうございました。おかげさまで快適に集中して講座を受けさせていただくことができました。
 一緒に学んで下さった受講者の皆さまと見学の皆さま、ありがとうございました。たくさんの勇気づけをいただき、夜遅くまで共に過ごした時間を含め、皆様とかけがえのない8日間を過ごすことができ、感謝以外の言葉が出てきません。

 養成講座が始まるまで、アドラーを学びはじめ、勝ち負けのない協力的な所属が大切だと腹落ちし、普段の生活で少しでも実践していた「つもり」でした。数年前と比べても個人的には争いや感情的な場面が極端に減り、おおむね穏やかな暮らしをしている「つもり」でした。しかし、養成講座に参加させていただき、そのような暮らしは「入口」に入った程度だということに気づくこととなりました。

 養成講座前半では、私がカウンセラー役でクライエントさんからエピソードを聞いた際に、クライエントに学んでほしいことは何かを見据えることがなかなかできない状態でした。これは私自身の普段の協力的な暮らしの実践がまだまだ浸透しておらず、アドラーの星がなかなか見えなかったのだろうと思います。講座が進むにつれて、日に日に自分の血が入れ替わるくらいのインパクトが私にはありました。自身の競合的な面と向き合い、「ああ、まだまだだな...」と感じることも多々あり、消耗して少しきつく感じることもありましたが、一方で「まだまだだ」と気付けたことに喜びも感じておりました。

 前半が終わり、大竹先生が「後半が始まるまでは、それぞれの課題をやってきてください。エピソード分析の手順を見直すもよし、パセージを読み直すもよし。」とおっしゃった時、少し力の抜けた救われた思いがありました。たくさんの優秀な同期の方と不勉強な自分を比べている競合的な自分があったのだと思います。それぞれの人がそれぞれの課題に向かって協力的に過ごしている感覚をもち、「人と比べる」という無意味なことではない部分で、この大切な時間を過ごし学ぶことができるのだと感じました。

 前半の4日が終わり、後半が始まるまで、野田俊作先生が著されたカウンセリングに関する「論文」や、何度も読んでいたはずの「パセージ」を改めて読み直してみました。すると、養成講座が始まる前のそれとは文字一つ一つがまったく別の文章に感じました。最終日前には「勇気づけの歌」も読んでみて同じ現象が起こっていることに気づきました。これには本当に驚きました。新しい眼鏡をかけたのか、かけていた眼鏡をはずしたのか...。それだけではなく、「家族」や「職場」まで変容して見えてしまいました。以前よりも増して、周囲の人の「よい意図」が洪水のように私の目の前に現れ出しました。「ああ、この世界を見て僕は一体これまでどんな不満を感じ、競合的に関わっていたのだろう...」と自分が恥ずかしくなりました。これまでの自分は何だったのか。アドラー心理学を学びだして、私に何度もそのような体験をさせてくれます。その中でも、この養成講座は私にとって一番強力な効果があったと感じています。このような体験はこれからもあるのでしょう...。

 技術的なことで、今回特に感じたことは、エピソード分析のシンプルさと強力さです。手順を習い、大まかな理解はしていましたが、その一つ一つには明確な目的があり、そこを常にしっかりと意識する必要があります。クライエントさんに何を学んで貰いたいかという想いを持ちながら、協力的な目標で丁寧にカウンセリングを進めていかないと、とんでもないことになるのだということも体験しました。大竹先生は切れ味の良い包丁に例えておられましたが本当にそうだと思いました。

 講座の中でアドラーの星に到達したクライエントさんを何度も拝見しましたが、その世界は温かいものに包まれていました。クライエントさんが本来持っている協力的な面を信じてかかわるカウンセラーさんの暖かい尊敬と信頼の賜だと感じました。合格された方は無駄のない(クライエントさんに負担のない)美しいカウンセリングをされていたなあと、本当にいいものを見せていただけました。

 今後については、日常の実践や練習量がまだまだ足らないことを感じましたので、練習できる場に少しでもたくさん参加させていただき、場数を踏みたいと思います。すべてはお稽古事だと身に染みて体験いたしました。
 私はまだアドラー心理学のユーザーの立場です。少しでも早く「包丁、つかっていいよ」と認定をいただき、プロバイダーになることで、世のため、人のために少しでもお役に立てられるようにこれからも研鑽してまいります。今回の養成講座を通じてアドラー心理学の理論以外に幸せになる術はないと確信しました。

 ここまで、たくさんのことを学ばせてくださり、導いて下さった、京都アドラーの方をはじめ全ての方に感謝の気持ちが溢れております。これからも学び続けたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。未熟な私があの講座の席に座らせていただいたこと、とても大きな糧となりました。このご恩は、この世に必ず返していきたいと思っています。

 最後に、「カウンセラー養成講座」はハードですが強烈で素敵な体験ができます。一人でもたくさんの方が体験されることを願っています。

 ありがとうございました。


【田中明善 2020年8月】

カウンセラー養成講座2020


優子先生、亜由美先生、8日間ご指導くださりありがとうございました。
吉田伸さん、毎日学ぶ環境を整えてくださりお世話してくださって感謝いたします。

カウンセラー養成講座を受けさせていただき「あの8日間は壮大なひとつのカウンセリングだった」と感じています。
先生方の教え、カウンセラー体験、クライアント体験、同期や見学のみなさんと交わす言葉の全部が私のカウンセリングをしてくれていたんだと思います。
すべての方が私に大切なことを教え導いてくれる「師」でした。

そして、地元で共に学んだ仲間が合格されたのが嬉しかったです。精進されている姿を近くで見ていたので、まずは仲間の合格を祈っていました。
合格したカウンセリングを見た同期の仲間が「芸術のようだ」と形容しておられて、私もまったくその通りだと感動していました。クライアントさんの目で見て耳で聴き、クライアントさんの心で考える、を体現されておられると思いました。
ありがたいことに私も合格をいただきましたが、これまでのことを思い返すとこの合格は私のものではありません。

受講するお許しを得てから「これから私にできることは何だろう?」と考えました。カウンセリングのお稽古はほんの少ししかしたことがありませんでした。場数はほぼない状態です。そんな私ができそうなことは「形稽古」でした。亜由美先生に教えていただいたエピソード分析のシナリオを、いつかゴミ箱行きにするぐらい体に染み込ませようと手順を追いました。
その型がどれほど身についているか、仲間が作ってくれた場や自助グループで挑戦させてもらい、場数を踏ませていただきました。先輩方にも見守っていただきご指南いただきました。
ともに学んできた先輩方や仲間の応援のおかげだと思います。

そうして挑んだ養成講座で学んだことはたくさんあって、まだまとまっていないのですが、まとまらないまま書こうと思います。
エピソード分析は、シンプルなアドラー心理学の骨格なのでそれに沿って考えていけば問題は解けるのだと思います。ただ、問題の解き方が分かっても心がそれに追いつかない、そんな体験をしました。
自分がクライアントをした時でした。手順通りに進んで行き、自分の競合性に気がついているんだけれど、どうしても解決に行きたくない自分がいました。自己執着だと分かっているのにです。「アドラーやってちょっとはマシになったもんねー」という思いあがりが露呈した瞬間でした。それと同時に型の怖さも感じたのです。

優子先生が「よく切れる包丁は、最初慣れないうちは誤って手を切るかもしれません。でも上手に使うと美味しいお刺身を作ることができますよね。そのために練習していきましょう」とお話ししてくださったことを心に刻みました。
エピソード分析はよく切れる包丁なんだと思います。適切に使わなければクライアントさんを援助することはできません。

この体験ができて本当によかったです。これから供給者になる上で必要不可欠な学びでした。供給者だなんてまだまだおこがましいですが、この学びを経て、これからは型の向こう側にある人間知も磨いていきたいです。

アドラー心理学を供給するということは、自分の競合性と向き合いつづけることなんだと思います。競合的なのは私なのです。相手が競合的ならば、そうさせている自分がいるんだといつも点検していなければいけません。それに気がついたので「あの時のあれもそうだった」と後悔も湧いてきますが、その後悔の目的は?と自分に問い、自己執着を手放して少しでも協力的目標に向かうためにこれから何ができるかを考えていきたいと思います。

これからが本当の修行の始まりです。

そして!エピソードに登場してくださったみなさんに感謝いたします。
我が家の子どもの話も話させてもらったので、間接的にアドラー心理学の発展にお役に立てたなら幸いです。快く講座に送り出してくれた夫にも感謝します。

 創始の師なるアドラーと
 ドライカースとシャルマンと
 多くの師たちと同学と
 教えを頼りに学ぶべし

野田先生から教わったことはアドラー心理学だけではありません。
学び合うことの楽しさ、学んだことを誰かのために役立てること、生き方の多くを教えていただいています。
これからもそれを受け継いで、仲間と土を耕しつづけてアドラーの種まきをします。


【三浦裕子 2020年8月】

練成講座2020@愛知


初めて練成講座に参加させてもらいました。

最初は、開催地だしお世話役は頑張ろうと思っていましたが、講座ではパセージもまだ開催していないような自分は、とにかく黙って、邪魔しないように居させてもらおうという消極的な感じでおりました。

でも、優子先生のデモンストレーションを見ていて、カウンセリングに何が起きているのかはわかりませんでしたが優子先生やカウンセリングの雰囲気から、「今の自分のレベルで学べることを学ぼう。」そう思えました。

今の私が学べること、身につけたいことといえば、エピソード分析の手順やスムースな進行、私的感覚探しのときの質問力や方向かな。そのあたりを学ぼうと思いました。

エピソードから何が起きているかを考えたり、筋道を立てることは難しかったものの、皆さんのカウンセリングをいくつも見させていただくうちに、いつの間にか私ならクライアントさんに何を学んでもらおうと思うかな?そのためにどんな質問をするかな?などと考えながら参加していました。
実際にはカウンセラー役の方がなぜその質問をするのか、なぜ悩んでいるのか、なぜ止まっているのか、さっぱりわからないということが多かったですが、クライアントさんの話に思いをはせる練習にはなったかなと思います。

さて、こんな私が、練成講座で学んだことは、カウンセリングでも目標の一致をとっていること、何をするとクライアントさんが勇気づけられるのかを考えていること、その人にとってという目線でいること、などという普段定例会でメンバーとやっていたり、家庭で我が子とやっているようなことと構えは同じなんだと気づいたことです。今やっていることがここにつながっているんだな、私も我が子やメンバーを勇気づけようとしているんだなと改めて感じることができました。

また、クライアントをさせていただいての学びは、自分はアドラー育児をしていなかったという事実に気づいたことです。思えば手のかかる困った子ほどアドラースイッチを入れて実践していると思っていたけれど、困ったことが起きなければ実践していなかったんだなと。そこそこ痛い気づきでしたが、納得でした。
私が長男とは平和に暮らせているのは、私がパセージを実践しているからではなく、長男が優しく許してくれていたからなんだと。長男の力に助けられてのことだと気づきました。

優子先生の言われたとおり長男の話を全く聴いてないじゃん!!という状況でしたので聴いてみたところ「なんだそんなこと?」というオチでした。そんなことも相談してもらえないような関係は嫌なので、対象年齢は過ぎてしまいましたが関係を作り直していきたいと思います。

最後になりましたが、優子先生、亜由美先生、カウンセラーをしてくださったMさん、あの場にいたみなさま、すてきな気づきの機会をくださりありがとうございました。


【志賀紀子 2020年7月】

基礎講座応用編@高槻

大竹優子先生、アドラーギルドの方々、中井亜由美さん、えがおの風のメンバー、そしてなにより、コロナ渦の不安の中にもかかわらず高槻まで来てくださり、講座をご一緒させていただいたみなさま、4日間ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

大竹先生に「応用編って、高槻で開催したりとかしないですかねぇ?」とダメ元で軽く訊ねたことから始まった高槻での応用編。
途中、コロナの影響で今までと違う生活をしなければならなくなったり、日程の延期や会場の使用に制限ができたりと、準備当初には想像もしなかったことが起き、不安を抱えながら準備期間を過ごしましたが、無事に4日間を終えたことをとてもありがたく思います。

応用編について、待ちに待った応用編を受講できたことが、まずは1番の喜びでした。
今まで、パセージ ・パセージプラスと学んできましたが、点々バラバラと理解していたものが線としてつながって理解できるようになったと感じました。また、理解できていると思っていた事柄が、実はあやふやな理解だったことを知ることもできました。

講座の中ではたくさんのことを教えていただきましたが、受講後に変化のあったことを一つ書きたいと思います。

講座で「人間の行動の目的は所属すること」、「行動はいつも所属を目指している」、「感情の前の思考を変え、出来事に対する意味づけを変える」を改めて学びました。

小2息子の今までの行動で、あまのじゃくのような事ばかり言うことがよくあり、「何がしたいの!?」とイライラする場面が多くありました。講座を受けてからもまた同じような場面があったのですが、学んだことを思い出して、「理由はわからないけれど、彼は私との所属を目指してこの行動をしているんだな」と思い直すと、彼の姿がなんだかいじらしくて、急にかわいく思えてきて、イライラがなくなりました。そして、「あ!これが思考を変え、意味づけを変えることなのか!」と私の学びと理解と経験が一致した瞬間でした。いつもなら、最後に険悪なムードになるのがお決まりでしたが、この時はずいぶんグチグチと言われたにもかかわらず、ニコニコとやり過ごせたのです。講座を受けてまだ1週間ですが、陰性感情を使うことが減ったように思います。

ずいぶん前に先輩アドレリアンから『アドラーの講座を受けると、すごく良い人になって帰ってくるの。家族もそれがわかるからか、快く講座へ送り出してくれるようになるし、なんなら、家族から「そろそろ講座へ行ったほうがいいんじゃない?」とか言われるようになるのよー』と聞いたことがあり、聞いた時は「そうなのかぁ」くらいに思っていました。
そして受講後、まさに「いい人」になっている私がいて、先輩から聞いた言葉を実感しています。おかげさまで、今のところ、まだ「いい人効果」は続いているようです。

もうひとつ講座を受けてわかったことは、自助グループでいつもお世話になっているリーダーさんが、大竹先生が講座の中で話されたことと変わらないことをいつも伝えてくださっていること、アドラー心理学を正しく私たちに伝えようといつも努めてくださっていることに気づくことができました。

講座の中で大竹先生は、「ひとりで学んでいては自己流になってしまう。自助グループなどで仲間とともに学ぶのがいい」と何度も話されていたのが印象に残っています。
これからもリーダーや先輩アドレリアン、仲間の力を借りながら学びを深めていきたいと思います。

次回の理論編@大阪も楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。


【えがおの風・稲垣君代 2020年7月】


この会に携わってくださったすべてのみなさま、ありがとうございました。

久しぶりに全国のアドレリアンのみなさまのお顔を拝見できたことが嬉しかったです。
それだけでこんなに嬉しくなるほど、アドラー心理学で繋がっているお仲間のみなさんを敬愛していることに気付き、なさんのにこやかな様子、朗らかな様子からアドレリアンのポジティブな雰囲気を感じ、軽やかな心持ちになりました。
また、どんな状況の中でもアドラー心理学を傍らに置いて暮らしている仲間がたくさんいることが実感できて「1人じゃない」と思えました。
地元の自助グループの仲間たちともZoomで例会等はやっていますが、「そうだ、私の仲間は地元だけでなく全国にいた!」と思い出せたような感覚がありました。

車軸の両輪(実技と言葉での学び、体での学びと頭での学び)、どちらも大事というお話が冒頭でありました。
今回は言葉での学びの場だったわけですが、それでもやはりアドラー心理学は本からは学べないし、1人で学ぶこともできないものだと痛感しました。
ただ講義の動画を見るだけなのと、今回のようにディスカッションを交えたり、チャットでリアルアイムに質疑が入るのでは全然違います。
次善の策のオンライン講座ではありましたが、その中でもアドラー心理学らしく学べるよう、たくさんの工夫をしてくださり、ありがとうございました。

学んだことで特に覚えておきたいと思ったことは、

①1-A カウンセリング/心理療法/ケースワーキング
 あれもこれも同時に解決しようとしないことが大切です、という部分です。
 カウンセリングではライフタスクの解決法を考えること。具体的には言葉や行動が変わるよう勇気づけること。
 その結果、構えが変わることはあるだろうけれど、考え方を変えることはしないということを心に刻みます。

②正対について
 質問してくださったM子さん、ありがとうございました!
 私も、正対というのは効果抜群の強い最終手段のようなイメージを持っていました。
 ですが、講義の中で「この仮想的目標では実現しないことに気付いてもらうのも正対」といった例え話もあり、勘違いと共に身構えがとれた気がします。
 「クライエントさんは問題解決する力がある」と信頼尊敬して、改めて目標の一致をとる感じなのだと分かると、正対することもやはり大きな勇気づけなのだと分かりました。

グループごとのディスカッションの中でも、アドラー心理学の構えなどを学ばせていただけました。
「相談的人間関係について自分の事例や体験も使って説明する」というテーマで聴かせていただいたお話からは、その長いストーリーの中に散りばめられたアドラー心理学の要素をたくさん垣間見ることができましたし、アドラー心理学というものは兎にも角にも実生活での実践なのだなということが本当に染み渡りました。
グループのみなさん、ご一緒させていただき、ありがとうございました!

またリアルでお会いできる日を楽しみに、それまではこの環境下で自分たちにできることを工夫して、学び続けていきたいと思います。


【藤田寿花 2020年5月】

リーダー養成講座2020 2回目


 初日、講座の会場へ向かう新幹線で、わたしは憂鬱でした。試験でうまくできるかどうか不安だったからです。乗り換えの京都駅を通り越して、大阪か高知まで行ってしまいたいと思いました。しかたなく京都駅で降り、大津駅から歩いていきました。会場の旧大津公会堂は昭和9年築、わたしの大好きな、レトロモダンな近代西洋建築でした。ここで気分が少し上がりました。

 講座が始まると、どんどん気分が前向きになっていきました。初めてお目にかかる方を含め皆さんとすぐにうちとけることができ、互いに学び合い、勇気づけ合うグループとして進んでいきました。気がつけば3日間はあっという間にすぎ、合格をいただいていました。

 始まるまでわたしはこの講座は試験の合否判定の場だと思っていましたが、ちがいました。「養成講座」の名のとおり、「育てていただいた」のです。そして、メンバーが交代でリーダー役を務めるなかで、一人一人がユニークな存在でストレンクスがあることを、実感として味わうことができました。

 ふと、ICASSIに参加したときのことを思い出しました。ICASSIでは、世界各国から見た目もバックグラウンドも持ち味も本当に様々な人々が集まります。その多様なだれもが素のまま、ありのままでいていいのであって、優劣をつける場ではありませんでした。ICASSIで感じたのと同じ、互いにリスペクトし信頼し合うあたたかい雰囲気を、旧大津公会堂で感じました。自分たちは、アドラーやドライカース以来の、世界共通の大きな流れの中にいるのだと思いました。

 指導してくださった優子先生は「ダメ出し」をゼッタイになさらず、常に適切な側面に注目するようわたしたちを促し、勇気づけてくださいました。そして、アドバイスは「こんな方法もあるかもしれませんね」と提案する形でやさしく伝えてくださいました。もうそれだけで、わたしは「なるほど~!!」と深く学ぶことができました。ICASSIでのイヴォンヌ・シューラー先生や、カレン・ジョン先生を思い出しました。メンバー自身の力を信じ、グループの力を信じ、そして何よりアドラー心理学を信じていらっしゃる姿勢でした。

 すべての時間寄り添ってくださったNさんも、わたしたちグループの背中をそっと押してくださいました。さらに、ひたすらずっと微笑みながら臨席してくださったYさん、お忙しい中かけつけてくださったIさん、大切なメッセージを天の声のように聞かせてくださった野田先生にも支えていただきました。ありがとうございました。

 そもそも旧大津公会堂に行くことができたのは、わたしにパセージを教えてくださったOさんを始め、Sさん、Mさん、Tさんなど先輩リーダーの方々や自助グループの皆さんのおかげです。ありがとうございました。
 そして、同期生の皆さん!ホントに楽しかったです!!ここからスタート、いやまだ仮免ですからスタート地点以前ですよね!これからも共に学び続けたいです。

 すべての皆様、今後もどうぞよろしくお願いいたします。(^人^)


【下西陽子 2020年2月】

リーダー養成講座2020 1回目


今回、リーダー養成講座を10数年ぶりに再受講させていただき、早2週間が経ってしまいました。遅ればせながら、その時の気づきを忘れないうちにあげさせていただきます。

初めて受講した時は担当ページを進めるだけで精一杯でしたが、今回は学んでいく中で"パセージ"の体を切り開いて「これがパセージの骨組ですよ」と見せていただいたような気がしました。受講生がパセージの構造を学べるように実習ページの選択が工夫されていることに、感動を覚えました。

その骨組を私なりに整理すると、"失敗した場合も勇気づけよう"から始まり、"子どもの課題と親の課題"で課題を分ける練習をしてから、"子どもの課題を共同の課題にする"で分けた子どもの課題に橋をかけられる場合が提示されていきます。課題の分離で機械の部品をばらばらにしてみせてから、組み立て直していく作業をしていくかのようです。

子どもの課題に橋をかけられる場合は、1つ目に"子どもから親に頼んできたとき"、2つ目に"子どもの行為の結果、親が迷惑をこうむったとき"、3つ目に"親から協力を申し出て、子どもが了承した時"と進み、目標が一致せず共同の課題にできない場合は"自然の結末"へ。"自然の結末に任せることができない場合"を押さえ、最後に"感情的になったときは"のページで感情について自己点検。マイナス感情があるときは子どもを援助することができないので、ここで感情についての総まとめがくるのだと納得しました。

このようにパセージの骨組の部分だけを実習することで、私の頭の中でその骨組が鮮明に浮かび上がり、パセージがぐっと身近でわかりやすいものに感じられるようになりました。とはいえ全ての実習ページでロールプレイを入れるように指示があり、毎回、生の事例を扱うことで、本番さながらの緊張感がありました。地図は理解できたとしても現場はいつもドラマの連続。どんなドラマが待ち受けようと、出していただいた事例を大切に扱うこと、メンバーという仲間を信頼、尊敬、感謝してパセージとメンバーをつなぐリーダーとしてそこにありたいという気持ちを強くすることができた3日間でした。

最後になりましたが、ご指導いただいた大竹先生、中井先生、どんな質問にもわかりやすく答えていただけたおかげで学びが深まりました。ありがとうございました。見学者としていつも勇気づけてくださったパセージリーダーの皆さん、共に勇気づけ合い学び合ったメンバーの皆さん、心が温かくなりました。ありがとうございました。


【松田成江 2020年2月】

@倉敷 特講と演習「勇気づけ」


僕は、12月14日、15日に岡山県倉敷市で行われた特講と演習『勇気づけ』の両日に参加しました。
大竹先生、その節はお世話になりありがとうございました。
また、ご一緒させて頂いたみなさま、ステキな時間をありがとうございました。

せっかくの機会ですので、僕も2日間で学んだことを振り返ってみたいと思います。


☆何を学んだのか?☆


この二日間は、『勇気づけ』について学びました。改めて「勇気づけ」について僕なりに考えてみると

まずは『勇気』とは、人生で自分に降りかかるさまざまな課題を貢献的に解決していく力

そして『勇気づけ』とは、そのような勇気を持って人生に挑戦し生きていけるよう協力すること。

だと思いました。

このように、人生に対して『勇気』をもち、『勇気づけ』ながら生きていくには、何よりもまず、『プラスの感情』がなければ始まらないということを学びました。

そして今回の講義で学んだことを、家族や仕事場の人間関係の中で役立てていきたいと思っています。


☆そのために何をするのか?☆


僕の周りの人を勇気づけながら生きていくために、『勇気づけの歌』の実践をすることにしました。
もちろん全部をいっぺんに実践するのは難しいので、お気に入りの一つを選び、現在それを実践しています。

具体的には、『勇気づけの歌』の(8)

 感情使えば相手は敵になる
 味方でなければ協力難しい
 「よかった」と言って感情落ちつけて
 冷静になって仕事にとりかかろう

これを実践しています。

どういうことかというと、1日の生活の中で、家族や職場での「よかった」ことを10個書き出すことにしました。

そうすると、早くもいい効果が現れました。

それは、陰性感情がでてきたときに、まずは「よかった!」と思えるようになってきました。

例えば、講義を終えて二日後の17日火曜日のことです。
小学校2年生の長男が友達にケガをさせたという連絡を受けました。

父親として初めて「息子が友達をケガさせた」という経験に、不安が大きくなっているのが自分の中で分かりました。

しかし、そこで「よかった!」という言葉が頭に浮かんできました。
そうすると、よかったことがいくつか思い浮かびました。

『よかった、これは家族で話し合い解決していくための課題だ。』

『相手の友達も大したケガじゃなかったようでよかった。』

『息子が失敗の責任を取るよう勇気づけることで、さらに友達と仲良くなれるチャンスだ』

などです。

そのおかげで、冷静に家族で話し合うことができました。


☆まとめ☆


講義の中で大竹先生がこのようなことを教えてくださいました。 

「怒るのは動物がすること。良いことは人間にしか探せない。」

まだまだ修行が足らず、動物にもどってしまいそうになりますが、だからこそ、これからもしっかりと勉強し、人間としての能力を使って、他の人たちと協力しながら勇気づけて生きれるようになりたいと思いました。

大竹先生、みなさま、本当にありがとうございました。


勇気づけの歌より

 勝ち負けのない協力平等の
 真の所属を目指して実践し
 子どもに伝え人類全体が
 幸福になるその日が来ますよう(28)

 得られた知識を人々と
 世界の未来の幸福に
 献げるように毎日の
 学習実践励むべし


【二川勝行 2019年12月】
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