2016年12月アーカイブ

基礎講座理論編@福岡

野田先生、福岡の4日間大変お世話になり本当にありがとうございました。

今回新しい「学び合い」の方法は楽しく、時には厳しく感じられました。
だけど、私が一番印象に残った出来事が二つあります。
一つは以前アドラーネットのプラッツに書きましたが、歴史の中に私が組み込まれている事、
もう一つは『個人の主体性』に深く感動しました!

一つ目は初日に野田先生が【基本前提】のテキストの最初、4行を読まれたときビジョンが見えました。
最初は何が何だか分かりませんでしたが、
過去から来るその道は一直線に私のところまでやってきて、
今ここに私が立っていて、それから未来に繋がっていくんだとはっとさせられました。
その時、私が学んでいられるのは、
生まれる前から、野田先生をはじめ本当に多くの師たちが日々の研究と大変な大変な努力のお蔭で
沢山の資料を残され野田先生のお話から)
その学びの中に本当に深く関わらせてもらってる事に感謝し、
先人たちが作られたアドラー心理学を、微力ながらも後世に繋ぐ役割を担っているんだと
深く感動させられました。

二つ目も引き続き先生がテキストを読まれている時にはっとさせられました。
『個人の主体性』とは、あらゆる出来事はみな私が決め、その出来事に対して全責任は私にあると気づかされました。
これは感動とショックが入り混じった感じです。
以前の学びから<社会的に責任を取る人だけが自由に選択できる>とが繋がったように思います。
日常生活の中で私は常に何かを選んで、その責任は私にあると考えると、
何事にも注意深く行動しなくてはならないように思いますし、身が引き締まります。

後半のライフスタイルの形成は<環境が人間を作り、人間が環境を作る>とはこういう事なのかなと深く納得しました。
その中で、家族で冷静に話し合う事、親の価値の大切さを教えていただきました。
そうやって、テキストに照らし自分の子ども達の事を考えると、
もちろん社会の影響も受けますが、多くは親の影響が土台になり、
その上で社会的な役割の中で生活してるように思います。

引き続き、共同体感覚はとゲゼルシャフトとゲマインシャフト感覚の二項対立を学びました。
ゲマインシャフト感覚とはおおざっぱで申し訳ありませんが、
<他者を仲間だと思い、人ごとでないと感じることができる>ような感覚を持つことだと理解しました。
アドラー心理学を学ぶ上でこれからの大きな課題と思っています。

最後に「学び合い」は
テキストに沿いグループで話し合うことで、
それぞれに意見の違いに驚いたり、
活発な意見が出たり、慎重になったり、
メンバーの違いにより以前とは違う雰囲気を味わったり、
楽しんだり、ちょっと悩んだりを体験させていただきました。
講義を聴くのも勉強になりますが、
意見を言ったり、聴いたりするのは学んだ事を再確認するのに大変参考になり、
本当に楽しかったです。

この度、ご一緒に学んだみなさまのお蔭で貴重な体験をさせて頂きました。
心よりお礼申します。ありがとうございました。


【武本かおり 2016年11月23日】