2018年4月アーカイブ

私の成長、娘の成長


娘は昨年の暮、定時制通信制高校の弁論大会で全国大会に出場し
上位15名に選ばれ賞を頂くことができ、卒業時には学校から功労賞もいただきました。


娘が小学校5年生の時1週間ぐらい学校を行かないときがあり、
スクールカウンセラーに相談したところ障害があるかもしれないと言われてショックをうけました。
子育てに関して何かしている(←その時の私の認識)知り合いのSさんに相談しました。
Sさんに自助会に誘われていましたが、体の調子が悪かったりとなかなか都合が合ず行けなくて、
初受講したのは2012年2月、娘が6年生の時でした。
学校へ行かないことがあったから、育児の勉強はした方がいいかな?ぐらいの気持ちでパセージを受講したのですが、
凄い衝撃!!を受けました。
エピソードシートを書くのが辛く、胃が痛くなり病院へいくほどでした。

娘は中学1年生の2学期ごろから不登校になりました。
はじめの頃は、学校へ行って欲しくて何とかしようとしていました。
今考えると、パセージではないですね。

2013年4月に野田先生の〝オープンカウンセリング″を受け、
2014年5月〝かささぎ座″にも参加して、エピソードを扱っていただきました。
そのおかげで自分と向き合うことが出来ました。
それは私にとってかなり厳しく辛いことでしたが、自分が変われるきっかけになりました。

当時の録音(オープンカウンセリング)を聴くと、仰る通りでどうしてそんなに厳しく辛く感じたのか?と思いますが、
以前の自分にとっては痛いところをズバッと突かれていたみたいですね。


オープンカウンセリングをきっかけに、
私はこのままではいけない変わろう!と思いました。

まずはじめに、先生が仰る通りにジャーナルを書くことにしました。

1)    人に見せられる様な文で日記を書く
2)    ポジティブな事を書く
(今日一日に起こった素晴らしいこと、素敵なこと、美しいこと。
 ネガティブなことを書きたかったら書いても良いが
 その中に潜んでいるプラスの面を書く)
3)    目的は私が成長するため

(2013年4月〝オープンカウンセリング″から)

難しかったです。特にネガティブ思考の私にはポジティブなことを書くのが大変でした。
最初の頃は花が美しかったとか空が綺麗だったとか書いていました。(笑)

そして、病気で仕事は無理と周りからも言われ自分でも諦めていたのですが、
今の自分ができそうな仕事を始めました。
今では毎日保育園で働いています。元気です。

自助会もほぼ毎回参加してエピソードを出しました。
ロールプレイをしては競合的な自分と向かい合い、
代替案を出してからロールプレイをして動けるかどうか確かめました。
リーダーさんの配慮なのか娘と私のストレングスも出してもらいました。
はじめのうちはストレングスを信じられなくて、「そんなこと無い、お世辞を言ってるんだー」と思っていました。
でも、エピソードを出す度に相手と自分の良い側面が段々と「そうなんだよね」と考えられる自分になっていきました。

自助会へ参加する毎に、人それぞれ感じかたや考え方が違うことを実感として知り、
自分の考えがいかに偏った考え方をしていて固執しているかが解りました。
参加回数を重ねていくと、意見の衝突があった主人や自身の親との関係も良くなり、
段々と自分の心と体が緩んで行きました。

娘に対する私の行動もだいぶ変わったと思います。
パセージの〈子どもの話を聴く〉を意識して行動していました。
子どもの方を向いて話を聴くことを今までしていなかったことに気づきました。

今考えると、娘の不登校は家族には良かったことだと思います。
当初は娘を外に出したいのが目的で、娘が好きそうなお店のランチに行ったりスーパー温泉へよく出かけていました。
結果的には娘と沢山おしゃべりをする機会になって良かったです。

家族でキャンプへ行くのも恒例になりました。
多い時は年に6回ぐらいキャンプへ行きました。
家族会議をするようになったのもその頃です。
どこにキャンプへ行くか?何を食べたいか?何をして遊ぶか?などを決めるのです。
主人が単身赴任になった時は、キャンプ場で落ち合ったりしていました。
日常生活や電子機器から離れて、焚き火を囲んで食事やおしゃべりをした時間は良い思い出です。
娘が不登校になったおかげ?で家族の関係が良くなりました。

娘は希望していた定時制公立高校へ入学をしました。
最初のうちは、遅刻や欠席が多かったですが、
3年で卒業!を自身で目指してから、クラス役員や生徒会副会長をしたりと積極的に行動をするようになりました。

これが人の目が怖いと言ってた娘?と思うほどでした。
高校生になり、やはり人間関係で悩んでる時などは、
娘から「話を聴いてくれる?」とか、私から「何か困ったことあるの?」とか言っては
パセージ〈子どもの話を聴く〉を実践しました。

悲しいことに躾は既に終わってしまいました。
親としては気になるところがまだまだ沢山あります。
これからはルームメイトとしてお互いに成長し合えたらいいなと思います。

娘は不登校の経験を生かして生徒の味方になれるような職業に就きたいと大学へ進学します。

もう入学金も支払いました。
しかし、高校卒業を目の前にして、また学校へ行かない日々が続いています。
私は、初心に戻ってパセージを学べる機会と思い実践します。
(この話は1月の話で、2月になりまた学校へ行き無事に卒業しました)

この先何度もこういう事が起こるかも知れませんが、
私が先輩アドレリアンに勇気づけてもらったように、私は娘を勇気づけて応援しようと思います。

私は今までの恩返しと恩送りできるように
アドラー心理学をもっと深く学んで自助会へ参加したいと思います。


【高橋朋子 2018年4月】