ここえんに参加してくれて、悩みを話してくれた
小さな相談者くんおかげでわかったことは、
アドラー心理学の自助グループのやり方は、
小さな相談者さんにも有効である、ということです。
んで、なにより、参加してくれた大人が、
「子どもとこんなふうに話をすればいいんだ」
とわかってくれたことがうれしかったです。
横手のお世話人さんがやろうと思っていた
ミニ講演のお題は「子どもの話を聴く」でした。
ちょうどよく、「子どもの話を聴く」の実践を
見ることができたのではないでしょうか。
(なんつってー)
Fくんは、ノートと鉛筆を持ってきてくれて、
「適切な側面」と「どうすればいいか」を
メモしてくれていました。
その姿から、
『小さいからわからないだろう、と大人が勝手に思ってはいけない』
と思いました。
もうね、私、パセージリーダーとして、
10-Lの「ふたたび勇気づけ」のところ、
胸を張って、
「この通りだからーー!!」
って言えます。
(パセージテキストを持っている人は開いてみてね。
持っていない人はパセージを受講してみてね)
自分の大きな子ども(娘)で「この通りです」と言うと、
親バカならぬ、「バカな親」感があったのですが、
人んちの子どもで、パセージに書かれている通りだと、
怖いものなし
です。
これ、この子もすごいけれど、
パセージを受講して、日々実践していたであろう
お母さんもすごいのだと思います。
今回、Fくんの姿を見て、
『この子はこれからどんなふうに羽ばたいていくんだろう』
と頼もしく思いました。
今回、考えたことが失敗してもいいんです。
そこから学ぶことはたくさんあるはずです。
今回、考えたことが成功してもいいんです。
彼は、十分、勇気づけられるからです。
勇気づけは、子どもを気持ちよくさせることではありません。
今回、勇気づけられたFくんは、
大人の私からすると、
結構、大変なことを決心していました。
でも、本人は勇気満タンになったはずなので、
大変なことと思わないと思います。←私の意見です。
それから、勇気づけカードをいただきました。
「ぼくのそーだん←なやみをきいてくれてありがとう」
キュン♪
萌え死にしそうです(*^^*)
、、、
小さな参加者のFくんから報告がありました。
(正しくは、Fくんのお母さんからの報告ですが)
自分で「やってみる。大丈夫」と言ったこと、実践したようです。
お母さんは、Fくんのすることを見届けて、
『やれて当たり前』とも思わず、
『やれてよかった』で終わらせることもなく、
「適切な行動に正の注目」をしてくれていました。
報告と一緒に写真が送られてきたのですが、
Fくんは、自分で「しなければならないこと」を
紙に書いていました。
そして、家族全員(Fくんも含め)が
「(Fくんは)〇〇すると〇〇できる」
ことがわかったようです。
どんなに、親が子どもに口すっぱく
「こうしなさい!」
「こういうことすると、こうなるのよ」
と言ってもききやしませんが、
(もしくは時間がかかったり、
言われるからしぶしぶやったりとか)
今回のように、子どもの話を聴くだけで、
スルスルっと解決することがあります。
もしかしたら、しばらくすると
また、Fくんは
「しなければならないこと」
をしないかもしれません。
でも、そのときも、大人が
「子どもに言い聞かせなくてもいい」
ってことを知っている、ってことは
大切なことではないかしら。
だって、こちら(大人)は
「Fくんには自分でやる力がある」
って知っているんですもの。
そのFくんの力を信頼するだけじゃないかな、
と私は思います。
ここえんで、お話が終わったとき、私は
「今日はなにを学びましたか?」
って聞いたんです。
Fくんは、
「わからないと学校がつらくて行きたくなかったけれど、
話せるところがあってよかった。
困っていることを話せる場があるっていい」
って言ってくれました。
(Fくんは小2だよ)
ねぇ、
大人だって、子どもだって、
困っていることを話せる場があるってステキよね。
困っていることがあったら、とりあえず、
最初にパセージを受けてみませんか?
定例会に遊びに来るのもいいですよ。
【樋沢律子 2018年6月】