2019年12月アーカイブ

理論編@福岡、終了しました

大竹優子先生

 昨年の応用編に続いて今年も、基礎講座理論編の講義をしていただいて、ありがとうございました!

 今回も、「基本前提の歌」の冒頭に書かれている系譜に沿って、脈々と受け継がれているアドラー心理学を教えてくださる大竹先生との4日間を通じて「伝統的なアドラー心理学」を学び続ける事の大切さを実感することができました。

 特に「横の関係と縦の関係」の「横の関係」や「平等の位置」ということについては、「言葉としては知っているけれど、実生活の中での体験が思い浮かばない...」や「いつも劣等の位置にいるのが普通になっていて、競合的になって、同じ失敗を繰り返している...」や「平等の位置ってどこか遠くにあるパラダイスのような感じ...?」という思いが今だに続いていました。
 基礎講座理論編の前半を受けている時にも、その思いが強くなって「やっぱり、まだわかっていないんだな」とも思いました。

 ちょうどその時、野田先生のライブラリに「横の関係」についてのお話が掲載されていたので、繰り返し聞いてみたところ、「平等の位置に戻るのは実は簡単」で、どうすれば戻れるのかいうところが耳に残るようになりました。
 その状態でさらに、理論編後半の大竹先生の講座の中で「劣等の位置に落ちた、ということ自体が思いこみ(仮想論) 。本当は、まだちゃんと所属できているのに、あさっての方向(優越目標)に向かって行こうとする」というところを聞いた時に、前半の時に感じていた疑問と答えが一直線につながったような気がしました。
 大竹先生の講座を受けて、野田先生のライブラリを聞いて、また大竹先生の講座を受けても、ぶれることなく一本の光のような筋道が通っているように感じられました。

 その光にこれまでの疑問を照らしてみると「ああ、そうだったんだ!いつも劣等の位置にいる、というのは私の思い込みで、実はすでに所属できていて、普通の状態が平等の位置にいるということだったんだ」「劣等の位置に落とされた、というのも私だけの思い込みで、周りの人たちはそんなこと思いもしないで当たり前のように所属し続けてくれているんだ」とはっきりと思えるようになったと同時に、自分がどれだけ所属できてきたかという体験が少しずつ思い出されてきました。
 「だから、やみくもに優越目標を目指して競合的にならなくても、今、目の前にいる人たちに目を向けて、一緒にできることを探してみればいいんだ」とも思うようになりました。
 そして「きっとまだ私が気づいていない〈所属できている状態〉がたくさんあるに違いない。そこに目を向けるようにして〈所属できている体験〉を増やしていけば、劣等の位置に陥ってもどこに戻ればいいかわかるようになるかもしれない...!」と、希望が持てるようになりました。
 さらに「劣等の位置に陥って競合的になっている時の私は自分のことしか考えられないけれど、平等の位置に戻って落ち着いて考えることができれば、少しは協力的になって周りの人たちの役に立つことができるようになれるかもしれない!」という希望まで持つようになってしまいました...。

 基礎講座理論編4日目から一週間、まずは〈所属できている状態〉を見つけることから始めてみました。すると、少しずつ「あ。今、これって平等の位置で所属できてるかも...?」と思える瞬間が見えてきました。
 「劣等の位置」に馴染んでいる私には、ちょっと勇気がいることなのですが、その瞬間が少しでも長くなるよう「プチ勇気」を持って続けていこうと思っています...。

 最後になりましたが、基礎講座理論編でご一緒してくださったみなさま、昨年の応用編から引き続きご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

 そして、大竹優子先生、基礎講座理論編の4日間の講座をしていただいて、本当にどうもありがとうございました!
 来年の「勇気づけ」の特殊講義と演習も、また福岡で学ばせていただけることになって、とてもありがたいです。
 今後も、お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。


【福岡アドラー心理学研究会 石本雅美 2019年11月】