基礎講座理論編@七飯


大竹先生、この度は遠く北海道までお越し頂き、本当にありがとうございました。五月、北海道は桜の季節です。毎日仲間と「大竹先生たちが来るまで桜がもつといいね」と窓の外を眺めていました。ささやかな桜とともにお迎えが出来て本当に嬉しかったです。

そして、大変遅くなりましたが、私もこの四日間の学びや感想を書きたいと思います。私は理論編に初めて参加しました。昨年十二月より、理論編に向けて仲間と基本前提の予習会を行いました。この時はまだ「何となく、出て来る言葉を知ることが出来た」というところに留まりました。

そして、いざ理論編がスタートしました。アドラー心理学の成り立ちから、五つの基本前提(理論)・共同体感覚(思想)・エピソード分析やライフスタイル分析・勇気付け(技法)について丁寧に教わりました。その中でも、特に印象的だったことが四つあります。「個人の主体性」「仮想論」「ライフスタイル分析での家族の価値・雰囲気」「家族布置」です。

私には長年の悩みがありました。普段は仲の良い家族なのですが、いつも同じようなパターンで私が家族に競合的になり問題を起こしていました。息子にはパセージ育児でなんとか良好な働きかけが出来ている実感はありましたが、父・母・妹にはうまく出来ないのです。

理論編前半が終わった夜、私は息子と話をしました。
私「ねぇ、どうして母ちゃんはタロウ(仮)にはうまく関われるのに、じいちゃんたちには出来ないんだろう・・・タロウはこれから大人になるから?未来があるから?だから母ちゃん頑張れるのかなぁ?何が違うんだろう・・・」
息子「母ちゃん。大人でも死ぬまで成長するんだよ。じいちゃんたちも成長してると思えば出来るんじゃないの?」(俺、いいこと言ったぞという顔で)笑  息子の言葉には「なるほどな」と思いました。私は、既に大人になっている家族に対して「いい大人なんだからしっかりしてよ」と競合的な構えを捨て切れずにいたというか、自らその構えを大事に抱きしめていたのだと気付きました。

理論編後半では「ライフスタイル分析」について学びました。私の一番の収穫は「家族の価値・雰囲気」と「家族布置」での学びでした。興味深かったのは、今の「私」という人間は、家族の価値・雰囲気と、どのようなきょうだいの中で育ったかで決まるのだということです。自分や家族を客観視して、それぞれがどのような所属をしているのかが分かりました。そして、「私の家族って素敵*」と感じることが出来たのです。

そして最終日のグループワークでは、今までに無い大きな衝撃を受けました。今回、「私も事例を出してみたいな」と思い立ち、皆さんにお願いすると快く取り上げて下さいました。事例はその朝の出来事です。そう、いつものパターンです。母は(私にとって)意味の分からないことを突然話し掛けてきました。それに対して私はフリーズします。今回はまだフリーズで留まることが出来ましたが、これは理論編を受けていたお陰です。しかし、陰性感情を持ったことには変わりはありません。ワークは次のように進みました。
①エピソードを取る・書き取る 
②この出来事は私にとってどういうことだろう? 
③エピソードの登場人物のよいところはどこか? 
④この出来事はみんなにとってどういうことだろう? 
⑤この出来事についてみんなが幸せになるために私にはどんなことができるだろう?それは具体的にどんなことか?

③を答えるうちに私は「あぁ・・・」と苦笑い。母のよい側面が私の心に痛いほど突き刺さりました。「そうだよね、母はいつもそうやって家族の事を考えて生きているんだよね」そして、リーダー役の方が「家族の中でのお母さんの役割って何ですか?」とアドリブを入れて下さいました。母は「家族の健康を支える人」「奉仕的な人」そして、母の喜びは「家族に頼られること」でした。私は三人きょうだいの真ん中です。二つ下の妹は甘え上手で両親との関係も良好です。私は素直に甘えることが苦手で、いつも「自分で何とかしなければ」と考えています。これは「親に迷惑をかけたくない」という思いも含みます。なので、奉仕することや家族に頼られることを喜びとする母と、それを突っぱねる私はうまくいかないわけです。

そして、⑤の質問です。この出来事についてみんなが幸せになるために私にはどんなことができるだろう? 私は、いつもの「自分で何とかしなければ」という自己執着を手放して、「今日は留守にするので子どものことをよろしくお願いします」と母にお願いをするという代替案を出しました。
この時、私に抵抗は全くなく、長い長い迷路からやっと抜け出た気持ちがしました。目の前が明るく開けた感覚でした。リーダーにより、メンバーにより私は心から癒されたのだと思います。

この衝撃の出来事から一週間、母のみならず他の家族への構えが全く別のものへと変わっていました。朝起きて母の姿を目にしただけで母は輝いて見えたのです。とても幸せな感覚でした。しかし、このキラキラした魔法は二週間後には消えかかりました!そんな中でも私に出来ることはありました。競合的な考えは頭の中だけにしてみる、口に出さない。野田先生の言う「毒ガスの元栓を閉めろ」です。そして、家族のよい側面を考えることにしました。すると不思議と爆弾を落とさないで済むのです。三週間目以降、現在はもっと大変です。元の自分に戻ってしまいそうです。しかし、今この振り返りであのキラキラした魔法を思い出し涙が出ました。また頑張ろう!もう、これを積み重ねていく他ないと思ってしまいます(笑)

理論編終了直後、私は参加しているオンライン勉強会のレジュメを作っていました。その内容は偶然にも野田俊作ライブラリ「21世紀のアドラー心理学」でした。基本前提の「仮想論」について詳細に記されていました。アドラー心理学は「かのように心理学」である。この世界のすべてが「かのように」なのだ。だとしたら、私の母への関わりの変化も、この仮想論で説明がつくのだと思いました。仮想は本当ではないけれど便利なもので、人は「よりよい仮想」を選ぶことが出来る。この「選ぶことが出来る」とうのも基本前提の「個人の主体性」だと学びました。

ある先輩が私に言いました。「仮想だと分かると倫理的になる。倫理的になるとは親孝行が出来るということ。親が生きているうちに親孝行が出来てよかったね」、本当に・・・今、それに気付けたことで、限られた家族との時間をより勇気付けに満ちたものにできるのだ。そうか・・・と心を打たれました。

私は今回の理論編と、その後の仲間との学びの中でとても大きなものを得ました。それは「私はよりよい仮想を自分で選ぶことが出来る」ということです。私にとって、やっとアドラー心理学のスタートを切った感覚です。スタートするために何年かかったのでしょう(笑)それでも清々しく一歩を踏み出せたと思っています。これからも大竹先生や沢山の先輩方・仲間と一緒に頑張っていきたいと思います。そして、野田先生、貴重な講座を残して下さったことに感謝致します。ありがとうございます。


【新開谷みどり(北海道) 2021年6月】

海の京都&桑名☆コラボ合宿


今回この合宿に参加させてもらって、私はまた「世界は仲間だ」というのを身に沁みて感じることができました。

ちょうど1年前、双子の子どもたちを出産し、しばらく学びの場へも行けずにいた日々から、パセージ桑名のメンバーに子どもたちのお世話など手伝ってもらいながら定例会などに参加できるようになってきたところ、縁あって知ることができた今回の学びの場でした。

「海の京都アドラーのみなさんと交流できる場かぁ!ステキ~行きたいな。もしかしたら行けるかな。」
旅慣れてないし、子連れの双子だし、遠出は初めてだし...でしたが、日々子育てしながら勇気づけられていた私は、素直な気持ちだけを軸に申し込みすることができました。
勇気を出して行くことができてよかったと思っています。無事行って帰ってこられたのは、一重に一緒に過ごしてくださったみなさんのおかげ。本当にありがとうございました!

桑名のワークでは、事前に何度か事例を扱ってもらっていましたが、「自然の結末」に対して無意識に過ごしていたり、その実践に勇気を出せずに過ごしていた私の事例でも、
自分、相手、世界、それらのどこかには必ずハッと気づかされる部分があり、そしてその気づきは「自然の結末」の体験への道筋にしっかりと着地させてもらえるなぁという印象がありました。

今回も事例提供者さんの今に合った形でワークが進み、気づきがあって代替案までたどり着けたと感じていて、一緒に参加させてもらってとても温かい気持ちになったし、自然の結末体験への勇気がフツフツと沸いてくるワークになっているなぁと改めて感じました。
事例を出してくださった方々、アドバイスくださったあゆみさん、一緒に学ばせてもらったみなさんありがとうございました!

海の京都のワークでは、自分の書いてきたエピソードをみんなに見てもらえること、たくさんの目で適切を言葉にしてもらえることが、"とても温かい名刺交換"をしたように感じて、アドラー心理学という共通言語で話し合えることの安心感とありがたさを感じました。

子ども台本を作っていくところでは、いつもより深く子どもの気持ちについて考えることができて、ロールプレイさながら、鳥肌ものの気づきがありました。
ステキなワークを体験させていただきありがとうございました!

1日目は桑名、2日目は海の京都の教育講演を見せていただいて、教育講演は、生だからこそ伝わるものが大きいなぁと改めて感じました。
内容はどちらもまとまっていて、もっとパセージやアドラー心理学のこと知りたいなという気持ちになりましたが、演者の方々の一つ一つの演技がやっぱりよくて、それを目の当たりにすることで心に響くものがあるのだなぁと感じました。
ステキな講演をありがとうございました!

帰宅したら、私がいなくても元気に過ごして待っていてくれた夫と上の子たちがいました。大丈夫なんだな、ありがたいなぁと思いました。ほどよい疲れはありましたが、たくさんの学びと世界には仲間がたくさんいる!を肌で感じられたことで、日常に戻っても心と体が軽いのを感じています。
この体の感じを大切に、また日々実践して、仲間と共に自分自身もパセージ1Lに向かって過ごしていきたいなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今後ともよろしくお願いします!


【酒井宏美(三重) 2021年4月】

私にできることは、何だろう!?


中学1年になる息子は、2学期がはじまる10日ほど前に左手首を骨折し、左肘から指先までギブスをしています。はじめての骨折です。

2学期がはじまり、3日目の朝。
学校へ出かける30分くらい前に起きてくると、あわただしく出かける準備をする。
そんな日が数日続きました。

出かける直前になると、
息子:ママ、制服のボタンとめてくれん
   ズボンのベルトをつけてくれん
   三角巾をつけてくれん(-1 イラ)
私 :いいよといって手伝う
息子:早く、早く、急いでや!(-2 イラ)
私 :急に頼んで、せかせんといて。動いたら時間かかる
息子:・・・
私 :はい、これでいい?
息子:うん、いってきますといってカバンを背負う
私 :いってらっしゃい

私は、息子の行動のマイナスばかりに注目していて、息子のいいところに注目していませんでした。
これでは息子を勇気づけることはできません。
息子を勇気づけるために私にできることは、何だろう!?

☆息子のいいところを考えよう!
・できないことはお願いしてくる
・私が陰性感情をもっていても、あまり気にかけていない様子
・行ってきますといって出かける
・学校に間に合うように登校する
・工夫しながら日常生活を過ごしている
・骨折したことを深刻にならずに受け止め、前向きに考えている
・明るくひょうきん

息子のいいところをあげてから、あらためて朝の場面を考えてみると、全く違って見えてきました。

息子は、朝学校へ行く準備を時間に間に合うように頑張っている。自分でできることはやろうとしている。
片手で案外うまくやっているんじゃないかと私が勝手な思いこみで息子を見ていて、息子のことをよく見ていない。話を聴いていないということに気づきました。

☆息子の話を聴いてから、共同の課題を作りたいと思いました

その日の夜、二人でゆっくり話せそうな時間に
私 :ちょっと話いいかな?
息子:うん
私 :左手使えんくてどう?
息子:結構大変や
私 :そうだよね。頑張ってやってるよね
息子:うん。片手でボタンとめれるようになったんや。すごいやろ
私 :すごい。進化しとる
息子:そうやろ。頑張ってるんや
私 :朝とか学校へ行く準備はどう?
息子:大変
私 :だよね。手伝ってほしいこととかある?
息子:う~ん。
   制服のボタンをとめることと、三角巾をつけることと・・・あと、教科書をカバンの中へいれるのも手伝ってほしい
   あと、水筒もいれてほしい
私 :わかった。いいよ。他に手伝ってほしいことある?
息子:ほかはいい。できる
私 :時間は何時頃にする?
息子:7:30頃
私 :わかった。時間がだいたい決まってると助かる
   これでやってみて、また都合わるかったら話そうか
息子:うん

息子と話している間、息子がとってもうれしそうにリラックスしていて、そんな姿を見て私もうれしくなりました。
息子がどう考えているのか聴けてよかったです。

共同の課題をつくったことで、私がどんなことをいつ手伝うのか、逆に本人にまかせることがわかりました。
それで、うまくいかないときはまた話し合って、親子で一緒に成長していきたいです。

相手のいいところに注目し、相手を勇気づけるために、私にできることは、何だろう!?という視点で考えて、行動すると、幸せで温かい気持ちになれます。
少しでもまわりの方にアドラー心理学の素晴らしさを届けられるような人に成長していきたいです。


【M.A.(石川) 2020年8月】


8月2日〜3日、日本アドラー心理学会認定心理療法士の中井亜由美さんを流山にお招きしてカウンセリングの講習会を開催いたしました。
こんな状況の中、流山までお越しいただいた中井さんに心から感謝しております。また、感染症対策に協力してくれ、一緒に切磋琢磨した関東の仲間にも、感謝の気持ちでいっぱいです。

野田先生がエピソード分析を開発してくださったおかげで、仲間内でもカウンセリングの勉強会ができるようになってきました。エピソード分析という共通の手がかりをもとに、場数を踏むことができたり、みんなで一緒に振り返ったりすることができるので、カウンセリングについても一緒に成長することができるようになってきたと思います。

しかし、同じメンバーで練習していると、グループの癖や、見落としてしまうことが出てくると思います。個人の場合と同じで、そういうことって、自分達ではなかなか気がつく事ができません。

練成講座や秘訣講座に、そういう意識も持って参加すると、自分たちの癖や偏りに気がつくことができます。それを仲間にシェアすることで、癖や偏りに気がつき、それらへの対処方法を学び合うことができます。一緒の道場で学び合っている仲間のうちの何人かが、お師匠様の所に学びに行って、自分たちの道場に戻って学んできたことをシェアするようなイメージですね。

私たちは治療共同体の中に組み込まれているので、これは健全な学び方だと思いますし、素敵な学び方だと思います。これからも続けていきたいと思います。しかし、シェアを受けるメンバーは同じ場を共有してないので、その時の文脈や雰囲気を伝えることが難しいと感じることが私にはあります。個人情報の保護もありますしね。

そこで、お師匠様の道場で学んでいる兄弟子に、「私たちの道場までお越しいただいて、ご指導いただけたませんか?」と、なんとも厚かましいお願いをさせていただきました。ご快諾くださった中井さんに心から感謝しております。

地方区でも講座をお願いする機会はありますが、その時には地方区全体のことを考えなければなりません。今回は目的と対象をかなり絞った講習会だったので、ご理解いただけて、ご協力いただけたことを大変ありがたく思っております。

学んだことは、本当にたくさんあります。
最初に思うのは、カウンセリングは「お稽古事」だということです。カウンセリングについての知識やコツをいくら知っていても、それが現場でできなければ意味がありません。目的を持って、必要な文脈で、必要なことができないといけません。

まぁ、こんなことは「その場面が試合の中でどういう状況か理解して、この打席では何が必要なのかをしっかり把握した上で、ピッチャーが投げたボールを良くみて、バットを力強く振って、芯に当てればいいんだよ」という類の話で、それができるためには日々のお稽古が必要です。

練習すると、毎回劣等感を感じますね。悔しいですが、私はカウセリングが下手くそです。私の前にはこの劣等感を建設的に補償する道と、非建設的に補償する道とがあります。そして、クライアントさんのお役に立つには、成長し続けなければなりませんし、成長し続けたいと私は思います。なので私は、建設的に補償する道を選びます。非建設的に補償する道は、選択できない可能性の箱に入れちゃいます。選択できると思っていると、余計なことに頭を使っちゃいますからね。エネルギーは効率的に使おうと思います。


【村上 透(神奈川) 2020年8月】

ZOOMチッチあらどの会開催

2020年6月3日チッチあらどの会初めてのZOOM開催しました。

パセージ修了者とのZOOMでのおしゃべり会はやっていましたが、
あらどの会としては、初めての開催です。

2日前から、ZOOM初めての方とは、練習をして、
今日の日に参加出来る様にしました。

10時からのあらどの会でしたが、初めての方の為に
9時半に入れる様にしました。

ミュートを外しても、声が聞こえてないので、大慌てです。
色々やってみて、私が、イヤホンをしていなかった事が分かり、大笑い。


10時、スタートには、間に合って良かったです。

あらどの会もZOOMは、初めてでどうなるかと、思っていましたが無事終わりました。
40分で切れて慌てましたが、再度繋げて再会できました。

最初に自己紹介をしてもらいました。
明石からも参加してくださいました。

その後、事例をいただきました。

一つ目は、歯磨きの時に2人の姉妹がママの膝を取り合いして、イライラするお話でした。


二つ目は、年の離れた1歳7ヶ月の妹が、小学校2年生のお姉ちゃんの髪をひっぱり、お姉ちゃんが、お母さんに、妹に「やめてと言って」と頼まれるお話でした。
お母さんの願いは、お姉ちゃんに、自分でやめてと言える様になってもらいたいとの事でした。

お話を聞いてから、ロールプレイにもチャレンジしてみました。
現状のやり方で、お姉ちゃんがどう思っているか点検しました。


妹にやめてと言ってくれるお母さんは、おにママではなく、仲間でしたが、能力があるかは、?でした。

そこで皆さんから代替え案をいただき、
テイク2からテイク4まで色々やってみました^_^

子どものひっぱられて、痛い気持ちを共感してから、
開いた質問で、子どもと話し合う案をしました。

テイク4では、事例提供者が、お母さん役になってもらいました。
メンバーさんで、点検したら、
お母さんは仲間、 子どもは、能力があるになりました。

最後に皆さんに「今日は、何を学ばれましたか?」を1人ずつお話してもらいました。

ZOOMでしたが、それぞれに学んでくださり、嬉しかったです。

今回は、昔使っていた、鬼ママ・開いた質問の懐かしいうちわも登場しました。

私の不手際もありましたが、皆んなで
和気藹々とできて、嬉しかったです。

不手際が多くてまだまだですが、兎に角チャレンジできてよかったです。

参加してくださった皆さん、待っていてくれた子どもさん、ありがとうございました。

後の感想で「ZOOMでロールプレイまでできてびっくり、でも良かったです」と言っていただきました。

リアルが一番だと思いますが、今困っているママにとっては学びになり、その後すぐに
実践してくださったと、報告があり、嬉しかったです。

     びわこのいっこさんでした。


【山口育子(滋賀)2020年6月】

アドラー心理学の楽観主義


緊急事態宣言が5月末まで延長されるようですね。

皆さま、多かれ少なかれ影響を受けておられると思いますが、お元気でお過ごしでしょうか?

私はここ数ヵ月、学習会を中止にしたり、パセージを延期にせざるを得なくなったりと、いろいろ困ったことが起こりました。

それでも落ち着いていられるのは、アドラー心理学の楽観主義が身についてきたおかげかなあと思います。



楽天主義と楽観主義は違います。

楽天主義は、「私が何もしなくてもまわりが勝手に変化して、なんとかなってゆくわ(^o^)」と考えること。

楽観主義は、「どんな状況になろうとも、まだ私にはできることがある」と考えること。



楽観主義に関して、アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーが弟子たちに語ったという逸話があります。



『ミルク壺に落ちた2匹のカエルの話』

2匹のカエルがそれぞれ別々のミルクの入った壺に落ちました。

1匹目のカエルは「もうダメだ」と諦めてしまい、溺れ死んでしまいました。

2匹目のカエルは諦めず、足をバタバタさせて必死にもがき続けました。するとミルクがバターに変わり、それを足場にして外へ出られ、そのカエルは命が助かりました。



私は2匹目のカエルでいたいです。

どんな状況にあろうと、いつも自分にできることを考え、泥臭く頑張ってゆきたいです(^_^)v



名古屋アドラーフェラインでは初心者の方のための学習会を行っていますが、現在は会をお休みにしています。

6月以降、社会の状況が許すようになってきたら、また月に一度日曜日の午前に会を開いていこうと考えています。その際は、お部屋入口に消毒液を置き、換気やソーシャルディスタンスに気をつけながらやってゆきます。

ご参加の皆さんには、マスク着用をお願いしてゆきます。

お問い合わせはご遠慮なくどうぞ(^-^)/


【酒井朋子(愛知) 2020年5月】

帰省を断る


 大学に進学したものの、授業も始まらずアパートに一人こもる次男。

 先日、家に帰って来たいと言ってきました。
 家に帰りたいと言われたのはこれで2回目です。

 1回目に言われた時は優しくきっぱりお断りしたのですが、2回目となるとやはり切なくなります。
 
 もし、次男が帰ってくるとしたら。
 そのリスクを考えました。
 まず、帰省途中でウイルスを身につけてしまい、それを周りに拡散しながら移動してしまう可能性があります。それでは社会に大きな迷惑をかけます。
 子供自身にも感染のリスクがあります。
 家庭内で感染する可能性もあります。さらに夫が職場にウイルスを持って行ったら大変です。

 やっぱり、帰ってきていいとは言えません。

 次男には、「今は家にいるのが、世のため人のためなんだ」と話しました。
 

 ほんと、忍びないです。慣れない土地でアパートに一人居させることが。帰って来ていいよと言ってあげたい。でも、今はそれを言うことはできません。
 
 じゃ、何かせめて親として他に力になれることはないかと考えました。せめて、アパートでの時間を楽しく過ごせたら。。。

 そこで、次男に聞いて、お菓子作り好きの次男にチョコを買うことになりました。インターネットで探し、次男からオーダーされたチョコを無事注文。次男も喜んでくれました。


 一人暮らしを始めて2週間あまり。
 当初、子離れできない親になってはいけないと、あまりこちらから連絡をしないようにと考えていたのですが、このような状況なので予定変更。様子伺いも兼ね、毎日連絡とってます。

 大学が始まり、次男の新しいスタートが切れたら、連絡をするのは徐々にフェードアウトしようと思います。
 


 ちなみに、私はといえば、夜なべしていたマスク作りを終え、こちらをスタートさせました。

 『写経と写仏の練習帳』

毎朝、家の掃除が終わった後、心静かに取り組んでいます。仕事はしばらくお休みになりました。私も引きこもり生活継続します。


 なんだかんだとありますが、すべき事をして、してはいけないことはせず、心穏やかに、過ごそうと思います。
 
 写した弥勒菩薩様にお願いしました。

 一日も早いウイルスの収束と、世界に平安が訪れますように。


【えっこ(宮城) 2020年4月】 

自助グループ


先日、流山の自助グループに参加してきました。
流山は私のホーム自助グループです。今住んでいる横浜から「千葉のチベット(笑)」と呼ばれる流山までは片道2時間弱かかるのですが、その距離感も会の雰囲気も、なんだか里帰りの気分にさせてくれる場所です。

会の内容は詳しく書けませんが、やっぱり自助グループっていいですねぇ~。なんというんですかね~、あの雰囲気。お互いを昔から知っている仲のよい親戚がつどう場。なんだか真ん中に囲炉裏がありそうな、そんな雰囲気がありますよね。

十年以上一緒に学んでいる方々もいるので、自分もその方も、そして相手役も成長してます。しかもロールプレイで相手役とかやるじゃないですか?何年ぶりかで同じ相談者の相手役をやらせていただくと、小学生だった子が中学生とかになってるんですよ。なんだか、親戚のおじさんになった気分ですよね。

エピソードの質もいろいろで。日々の積み重ねの実践エピソードや、家族がライフステージをひとつ上がる際の象徴的なエピソードや、相手役が本当に困っている時のエピソードなど。その時その時の物語をみんなで一緒に考えて、協力的な代替案を紡いでいこうと力をあわせます。そして、その結果を、またわかち合います。「苦楽をともにする」とはまさにこのこと。そうやって、学び合って成長していくって、本当すごいことですよね。

もちろん、囲炉裏の真ん中にはアドラー心理学の灯火があります。この灯火を、そして自助グループという場を、私は絶対に絶やしたくないです。

専門家同士が集まる場も私は必要だと思います。守秘義務とかありますしね。でも、自助グループも絶対に必要だと思います。自助グループには、専門家と非専門家の区別もないですからね。学びの過程や、人生経験での先輩後輩とかはありますが、その時に与えられている役割に、それぞれがベストを出し合えたらいいと思うんです。アドラー心理学を実践するひとりの人間として。

専門家と呼ばれる人たちにも、自助グループ活動に参加することって大切だと思うんですよね~。そこで自分も相談をしながら成長し続けていくことが、必要だと私は思います。そこから得られるものは、専門家だけで集まって活動するグループのそれとは、また違う味わいがあると思います。自助グループ活動に身を置いている職業的「専門家」の雰囲気が私は好きですし、きっとアドラーもそんな雰囲気を身にまとっていたのだと思います。

なんだか『アドラーの思い出』を久しぶりに読み返したくなりました。アドラー、ドライカース、シャルマン、野田先生と考えると、『アドラーの思い出』の中のアドラーを、ひいひいおじいちゃんくらいに感じられるんですよね。

さて、午後も仕事がんばろっと。


【村上 透(神奈川) 2019年11月】

みんなで「なべっこ会」をしました。


たいへんおひさしぶりです。
季節は進み、もう11月。秋から冬へ向かおうとしています。

このブログをしばらくお休みしてしまっていましたが、
定例会などの活動はその間も継続しておりました。
ゆっくりペースですが、また地道に綴っていきたいと思いますので、お付き合いいただけたら幸いです。
ブログをお休みしている間にもステキなできごとがいろいろありましたので、少しずつお伝えしていきたいと思います。

まずは、今日開催したてほやほやの「なべっこ会」のことです。

突然ですが、
「なべっこ遠足」ってご存知ですか?

秋田県(特に県南?)の生まれ育ちの方にとっては、
ひょっとしたら、秋の風物詩として子ども時代から親しんできた行事で、
「共通感覚(←アドラー心理学用語です)」的に知っているものかもしれません。
でも、全国的には、きっと珍しいものなのではないかと思います。

「なべっこ遠足」って、
「協力」を学べる、おいしくって、楽しくって、とてもすてきな行事だと私は思います!
インターネット上にも情報があるようでしたので、
知らない方は、まずは、ぜひネット検索してみてくださいね。ふふふ♪

パセージ・プラスのテキストの26-Lに、
「文化の伝承」について書かれています。
私は「なべっこ」はこの辺りのとてもステキな「文化」だと思うので、
その「文化」を、今日、仲間と一緒に味わえてとっても幸せでした。

今日、ここえんで行った「なべっこ会」は屋内の調理室で行ったので、
「なべっこ遠足」とは言い難いですが、
それでも、とっても楽しかったです。
そして、とってもおいしかったです♪


今日のなべっこ会、実は、最初に「やってみたい!」となってからだと10ヶ月ほど、
ゆっくりじっくり時間をかけて準備してきました。

4人の大人と2人の子どもが、
実行委員(その名も、なべっこ隊♪)として、
パセージテキストの「家族会議」のやり方をもとにして
グループで話し合って、
準備期間や当日までの役割を決め、
責任をもってそれを担ってくれました。
一人一人が自分の「能力」を
「仲間」のためにたくさん使ってくれました。

開催当日の今日は、10人(大人6人と子ども4人)が
楽しくっておいしい時間を、いい顔をして一緒に過ごしてくれました♪
ありがとうございます!!!

みんなで協力して行ったこの「なべっこ会」を通して、
また一層、私たちの「仲間」具合と、パセージの学びが深まったように私は思います。

今日の最後に、今回の「立役者」のFくんが
「ぼくがやりたかったなべっこを、みんなとできてうれしかったです。
また来年もやりたいです。」
というようなお話をしてくれました。
私もまったく同じ気持ちですし、とってもとっても勇気づけられました。

みなさん、ぜひまたやりましょうね~!!!
残念ながら今回は参加できなかったみなさんも、
またの機会にぜひご一緒できたらうれしいです♪

さあ、次回からはまたいつもの定例会に戻ります。
子育てのこと、その他の人間関係のこと、
気になること、困っていること、よかったらお話うかがいます。
まずはお気軽に雰囲気をのぞいてみてください。
パセージやアドラー心理学をもとに、みんなでよりよい解決方法を考えてみませんか?


【三浦朋子(秋田) 2019年11月】

私のアドラー心理学


エンカレッジ金沢は、ここ数か月、持ち回りでブログの記事を担当しています。

今回は、エピソードに基づく記事にはならないと思いますが...

「いろんなパターンがあってもいいよね。」と、勝手に納得し、最近思っていることを書いてみようと思います。

 

私 がアドラー心理学と出会ってもう7年が過ぎました。

この間、私なりに学びのテンションを緩めることなく、アドラー心理学に出会ったご縁に喜びを感じながら、年を追うごとにハマり続けてきました。

仕事もまあまあ忙しく、何とか時間を空けて、夫や三人の娘に協力してもらって、ちょっと無理して、充実しながらハマり続けてきました。

こで、今回は私が恋に落ちた?「アドラー心理学のここが好き!」を書いてみようと思います。

と、言っても書くときりがないので、「ここ最近私のベスト5!」と勝手に絞ってみました。

 

・1つ目は、全ては仮想であるという考え方。

 

  いつつは仮想論と名づけられ

  個人は事象を勝手に解釈し

  それを事実と思って生きていく

  主観の世界に人は生きている(基本前提の歌 35)

 

どういう風に意味づけをするかで変わってくるというところが、とっても魅力的なのです。

勇気がわく感じ...わくしかない!というところが好き。 

 

・2つ目は、個人の主体性という考え方。

 

  ひとつは個人の主体性といい

  個人が心と体を動かすが

  心が個人を動かすのではない

  個人はいつでも主語の位置にある(基本前提の歌 4)

 

「結局、自分が変わるしかないのか...」→「自分が変わればいいんだ!」と、毎度毎度の展開ながら、勇気がわく感じが好き。

 

 

・3つ目は最近のマイブーム!なんといってもエピソード分析が面白くて好き。

 

エンカレッジ金沢は、ここ1年間くらいカウンセリング練習ブーム?なのですが、それぞれが確実に前に進めた1年間でした。

エピソード分析を学び、カウンセラー役になったり、カウンセリングをしてもらうことによって、アドラー心理学を実践していこうという勇気が充電されるのです。

私自身は、子供にイマイチな対応をしてしまって、「カウンセリング練習なんてしてる場合じゃないやん!!パセージもできてないやん!」と、いう場面が未だによくありますが、それでもとにかく学びたい!と思わせる魅力があります。

 

 

・4つ目は自助グループの仲間が好き。

 

アドラー心理学に出会っただけでは、ここまでハマることはできなかったと思っています。切磋琢磨しながら、ちょっとづつ成長しながら同じ目標に向かって頑張れる仲間と支えあっているのです!「チーム金沢」な感じが好き。

 

 

・5つ目は、アドラー先生からの教えを受け取ることができ、そしてその教えを未来に手渡していくという感じが好き。

 

  創始の師なるアドラーと

  ドライカースとシャルマンと

  多くの師たちと同学と

  教えを頼りに学ぶべし(○○の歌の冒頭より)

 

私に教えて下さったどの師たちも、素敵すぎて...

そんな師たちとアドラー心理学を学ぶことでつなっがっていられることが好き。

流行に左右されない感じが好き。

ちゃんとつながっているから大丈夫。な感じが好き。

 

 

以上「アドラー心理学のここが好き!ここ最近私のベスト5!」でした。

私の世界過ぎて、ちょっと分かりにくい?記事になってしまいましたが、アドラー心理学がシンプルに好き!で、一生かけて学ぶに値するものに出会えた自分の引きの強さに、ちょっとニヤニヤしてしまいます。

これからも、ハマり続けることは必至ですが、身に付いた力を家族、子ども、夫、生徒、同僚...に少しでも役立てることができるよう精進していきます!

 

【石川美紀子(石川) 2019年7月】