2011年1月アーカイブ

12月19日の那賀みち、午後の部

 

お昼からは、大阪から遊びに来られていたSさんが、ご自身が主催する自助グループで行っている方法で、会を運営してくださる予定だったのですが、この時間に話題を出された方が初参加の方だったので、エピソードを扱うことは控えて、メンバーさんやご家族のPSに焦点をあてた勇気づけの時間にちょっと変更してくださいました。ゆっくりしたペースで、しっかり先を見すえて地に足がついた、安心感のある時間だったとおもいます。

つたないですが、私が学んだことをランダムに、いくつか書いてみます。

 

❶話題が出にくかったときの工夫に、メンバーさんに目を閉じてもらってゆっくり待つ。そして、話題を出そうかなと思うときに、そっと手を挙げてもらう。やさしい配慮がすてきでした。

 

❷パーソナルストレンクスを探す前には、それにはおもてになる部分と裏になる部分があって、使う場所によって働きがちがうことなどを、きちんと説明する ⇒これが今回、「不安」という一見PSとは思えないような感情が、行動が困った方向に行かないようにするべく、きちんとチカラとして働いていたことを証明していただきました。「不安の力」・・・目からうろこでした。

❸PSも、本人、相手の子どもさん、その兄弟、夫さんとお義母さん、
 さらにご家族全体ときっちり分けて書ききると、家族間の関係性もはっきりみえてくる  ⇒今回のメンバーさんのご家族は、いろいろ苦労されたこともあって、古き良き日本の昔にはたくさん存在したような、ご家族全体が協力されてことにあたるご家庭だと思いました。話題を出されたメンバーさんも、ご家族をとても信頼されておられることが印象的でした。

❹「次にこれをする」というように、目的意識がはっきりみえる感じがありました。 ⇒私が進行をさせていただいているときは、方向性はもっているものの、着地点をクリアにできてないこともあるなど、メンバーさんにもわかりにくかったのではないかなと、ちょっこし反省しました。

今回はなされなかったことで、質問の順番を考えるというような方法もあったそうですが、また近々来てくださると思うので、それも楽しみにしていようと思います。

同じアドラー心理学の自助グループでも、同じような流れかなと思っていても、リーダーさんがかわると、当然ですがずいぶん雰囲気もかわるものです。Sさんの雰囲気は、かわいい中にも、メンバーさんみんなをひきつける魅力があったとおもいます。
今回のように、他地域のリーダーさんに来ていただくメリットは、アドレリアンの交流のほかに、自分が行って学ぶよりも、他のメンバーさんも一緒に学んで下さるので、みんなで理解できて、とても心強いことかなぁとおもいました。

Sさん、またおまちしておりま~す。

ほんとうに、いい時間をありがとうございました。 o(_ _)oペコッ (ユアサ)


【2010年12月22日】

12月19日の那賀みち 午前の部には、初めての方をひとりを含む、15人の方が参加されました。
 
はじめに、簡単に自己紹介&近況報告。
 
そして今日は、いわゆる外での仕事に就いていない娘さんに、家族以外の人と関わりを(積極的に?)持ってほしいという、母の思いを強圧的に押し付けているのではないかと気になっているというお話でした。メンバーさんたちで、娘さんの普段の生活を聞くと、買い物や犬の散歩に行ったり、畑仕事や料理をしたり、姉妹で絵本を作るお仕事を引き受けたりして、いうなれば家事手伝いのようでした。花嫁修業中のような・・と表現されるメンバーさんも。
 
そして、そのようなお話に関連するエピソード、『お母さんの友だちが、娘さんのことを気にかけていてくれて、忙しい農作業を手伝ってほしいと話を持ってきてくれた場面』を、課題シートに書かれておられたので、その場面をホワイトボードに書いて、点検をしてみました。
 
書いてみると、強圧的といわれていた母の言葉は、ちゃんと共同の課題にできていたり、娘が行かないなら自分が手伝いに行こうかと自分ができることを探してみたり、下の娘さんにきっぱり断られた時は引き下がっていたり・・・ちゃんとパセージ的に動いておられて・・・・。
メンバーさんみんなで探した、母娘それぞれのパーソナルストレンクスも、仲のいい母娘を示すようなことで占められていたようにおもいました。
 
そして、その地点ではその場面はすでに、話題を出されたメンバーさんには強圧的な母の物語からは脱却されていたみたい。
さらに、ダメ押し・・かもしれないのですが、娘さんがどんなふうに感じられているかロールプレイしてもらいました。結果は、いわずもながでした~が、そのメンバーさんの笑顔がそれを物語っておられたように感じました。
 
それから今日は、あるメンバーさんが、司会に初挑戦されました。ちかごろ、とても熱心に学ばれておられて、堂々とした司会ぶりだったとおもいました。こうやって、ちょっとずつメンバーさんが自分のできることをしながら、勇気を持ってすすんでいかれることもうれしいことですね。 (ユアサ)  
・・・・・午後の部につづく

 

【2010年12月22日】