2013年10月アーカイブ

 2013年9月、日本中で集中豪雨が騒がれていたころ 滋賀県草津市で近畿地方会が開催されました。内容は昨年の開催を見送っての実践報告と研究発表です。

 開催地が地元ということで 自助グループ、ハッピーあらどの会から7人が会場係、お弁当係、記録係をさせていただくことが出来ました。初めて地方会に参加される方が4人いらっしゃったので(この機会に学会に入会された方が2人)、○○係と役割をいただいたことは地方会での居場所がわかり、緊張感も弱まり、貢献感がアップされ、とても良かったと思います。

 初めて参加された方は、滋賀、京都からの出演者さん達とも馴染みがあり、応援の気持ちから「是非、地方会を良い会にしたい」と出来ることを精一杯努力してくださいました。
 ここで7人の感想を紹介させていただきたいと思います。


S.M (写真係 パセージ2010年 1回)
今回初めて参加させていただき、改めて「仲間と学び続けることの素晴らしさ」を感じました。

午後の研究発表では、パセージの効果を「パセージ受講の前と後、子育て」という、非常に限定的な期間と人間関係において研究、証明してくださいました。

私はパセージ期間はもちろん、その後自助グループで点検・相談しながら学び続けられる仲間との出会いがパセージの効果をよりアップさせていると実感しています。

つまり、学び続けることでパセージ的行動を習慣化でき、それにより自分自身が(「子どもが」ではなく)、「仲間がいる」「能力がある」と感じています。

これが、もう一つの見逃せない「パセージ効果」だと思います。

すばらしい発表の数々、たくさんの参加者、会を通してのあたたかい雰囲気・・・すべてにおいて 発表してくださった方々はもちろん、参加者みんなが「仲間の力、ありがたさ」「自分の能力」を感じることができた、すばらしい一日だったと思います。

そんなすばらしい子育てプログラム「パセージ」、これからも仲間と協力しながらたくさんの人にお届けできるよう、私も努力していきたいと思います。


I.O (DVD係 パセージ2007年 2回)
今回は、初めての地方会参加でした。
午前は、研究に取り組まれた報告やその結果をふまえたシンポジウムがありました。
午後は、パセージ効果の裏付けの研究発表と関係者のシンポジウムがありました。

私が印象に残ったのは、午後からのシンポジウムで「パセージの効果はどこがあるのか?」「パセージのどこが好きか?」が話題になったところでした。

 パネリストは「課題の分離が一番好き」「感情を使わないこと」「家族会議」と言われていました。お話を聞きながら、最近、感情的に子どもに向かっている自分のことを考えました。最近、疲れているから感情のコントロールが効かなくなるとか、追い込まれるとコントロール不能になると自分のことを理解して 仕方がないことだ、環境がそうさせるので 私のせいではないと思っていたのですが、そうではないなと思い直しました。

 疲労や環境的な問題を感じても感情を使わないで子どもと暮らせる方法をもう一度考えるべきなので、パセージテキストを開き子どもの話を聞いて新しい関係を再構築したいと思いました。



M.F (お弁当係 パセージ2008年~2回)
午前の発表
発表された3人みなさんに共通して 感じたことですが、自分自身が『ここを意識しよう』と暮らすことでの 変化が素晴らしいなと思いました。
相手が劇的に変わることじゃなく 明らかに発表した方の意識で 会話の雰囲気から違う!!仲間だと思えることってシンプルに目標に近づけるんだと 感じられました。

質問者の方がおっしゃったように、仲間からの勇気付けと気付きをもらえることが 穏やかな変化となっていったのですね。
仲間との繋がりが、パセージの学習での一番の『宝』だと改めて思いました。

午前の部、題は『驚き!子どもはここまでしてくれる!』
母親が仲間だという考え方に変わるだけで 表れた変化を聞き、『子どもは元々良い意図を持っている。』それを行動に移すためには、人的環境が大切だと思いました。



A.M (お弁当係 パセージ2008年~3回)
午前、午後ともに、パワーポイントを併用されたことが理解に役立ち、効果的だったと思いました。

午前の発表について。
山あり谷ありの過程をありのままに発表されたこと、それぞれがご自身について深い洞察に至られたことを見せていただいたことで、今回の研究方法は、パセージの理解を深めることが示されたと思いました。

午後の発表について。
みんなが知りたいと思っていたことに挑戦し数字で答えを出していただいて、ありがたく思いました。
発表者、パネリストともにユーモア溢れる語り口で、会場を沸かせてくださいました。
質問者さんからの問いかけ力でさらなる研究課題も見つかり、今後が楽しみです。

このように充実した地方会を企画してくださって、感謝します。


M.O (会場係 パセージ2007年 3回)

近畿地方にはじめて参加しました。今までは何となく敷居が高いと感じていました。今回は地元で開催されること、メンバーや身近な方が参加されること、興味深いテーマだったので是非行きたいと思いました。

午前の部では丁寧な取り組みと自助グループの力に感銘をうけました。親子の会話のビフォーアフターを絵や図を使い表していてとても分かりやすかったです。テーマにした章の言葉が単に言葉というだけでなく、その背景や思いまで伝わり、今も私の中に残っています。

午後の部では数字であらわれた結果になるほどなあと思いました。みなさんのお話はとても楽しく勇気づけられました。

準備のお手伝いも少しですがさせていただき、それぞれが協力して力を出し合うことに立ち会うことができました。自分もこの会の一部になれたような気がして嬉しかったです。
そして、素敵なアドレリアンの方々に直接お会いでき嬉しかったです。
ありがとうございました。



A.Y (会場係 パセージ2008年 1回)
近畿地方会に 初めて参加しました。地元滋賀県で開催される事と 仲間の研究発表を聞きたい 応援したいと思って参加しました。 


当日の準備のスムーズな事。自分に出来る事を探して行動する姿は とても気持ち良かったです。

発表の時 親子の会話を パワーポイントを使って 目で見る事ができて 私には とてもわかりやすかったです。
「子どもと仲間になる。」事が 大きなポイントだと思いました。
皆さんの発表を聞いていて もう一度パセージを受けたい テキストを開きながら丁寧に生活したいと思いました。

仲間と共に学び合う事ができて 幸せ。
この仲間は 私の宝物だと感じ気持ちの良い1日でした。
参加させてくれた家族にも感謝です。
皆さん これからもよろしくお願いします。


E.N (会場係 パセージ2007年 1回)

今回3度目の参加ですが、私は初めて開催地が地元ということで早くから近畿地方会に向けて関わらせていただく事ができました。仲間達で積極的に出来ることを進んで引き受け、こなしていく姿は 正にパセージ第1章を実際に表現しているようでした。

また 午前の部では パワーポイントで課題シートを分かりやすく示して下さり 実践発表は「相互尊敬、相互信頼、協力、目標の一致」を実践を通して 表現してくださっているようでした。

午後の部では「パセージ効果」を数字で分かりやすく表してくださり、パセージ受講の変化がよくわかりました。
やはり 学ぶ場や仲間がいることが重要であることもわかりました。なので受講後に自助グループに属するか属さないかで「パセージ効果」は大きく違ってくると思いました。

この様に時間をかけて丁寧に発表してくださった方々に感謝すると共に 近畿地方会に参加してくださった皆様から多くの勇気をいただきましたことを感謝致します。
ありがとうございました。


【西尾 英子 2013年9月】