2014年9月アーカイブ

近畿地方会で学んだこと

先日、第20回(日本アドラー心理学会)近畿地方会に参加しました。初めての参加でしたが、とても楽しく、学び多き時間で、あっという間でした。

「協力的な暮らしってなんだろう」もう一度勇気づけを始めよう、というテーマのもと、ペーパー事例(幼稚園への行き渋り、老いた母との会話、夫の転職)をもとに、この場面で協力的な暮らしだとどうなるかな?と、ディスカッションしたり解答例を学んだりしました。

研究発表では、解答例を
①競合性Down
②協力性Up
に分けて分析されていて、とても分かりやすかったです。

競合性Downというのは、陰性感情をなくすとか、不適切な行動に注目しない(適切な側面に注目する)、相手の話を聴くなど、パセージで目指す基本のキ!

一方、②協力性Upというのは、①に加えて、選択肢を提示する(選択できないことも含む)、責任、貢献、尊敬、感謝を伝える。相手(みんな)のために私のできることをする。など、積極的に「協力的な暮らし」へと援助することでした。

解答例を(アドラー心理学会認定)カウンセラーと、カウンセラー以外に分けて分析した結果、カウンセラーの解答は、カウンセラー以外の解答よりも②協力性Upが多いという発表でした。

「なるほど!やっぱりすごいなぁ!!」と感心しました。私自身、ようやく①競合性Downが出来てきたばかりで、まだまだ②協力性Upが出来ていません。たとえば、幼稚園への行き渋りの事例でも、「責任を果たし貢献して生きる子どもに育てよう」というビジョンが欠けていました。

また、パネリストのみなさんの「相手を裁くのではなく、みんなが幸せになるにはどうしたらいいかな?と考えること。」「ちょっとだけしんどいかもしれないけれど、ちょっとだけ努力して、ちょっとだけプラスの何かをしてみよう。」という言葉に、大きな勇気を頂ききました。

私も、ちょっとだけプラスの何かをして、協力的な暮らしに変わっていけたらと思います。

まだまだ、勉強することが沢山あるアドラー心理学。嬉しいなぁ~!やりがいがあるなぁ~!と感じた一日でした。


【日浦 知子 2014年9月7日】