2015年2月アーカイブ

 2014年度最後の例会、仕事がなかなか終わらず、1時間半遅れの参加となった。急いで会場へ入ると、参加者は3名と少なく、途中からの参加ということもあり、しばらくは話に耳を傾けていた。前回おこなった例会の感想、日々の生活の中で気になっていること、などを話していく中で、心に残った言葉を2つ紹介したいと思う。

 まずは「あなたはアドラー心理学の何を忘れていますか?」という言葉。これは、私が気になる生徒の話をしていたときに問いかけられた言葉である。気になることがあるとついついそのことばかりにとらわれてしまいがちである。そんなときこそこの言葉を思い出し、気になることを客観的に見つめ直すことを忘れてはいけないと思った。

 次にハッとさせられたのは「気ままというレッテルの裏側にあるもの。」という言葉である。この「気まま」という言葉は子どもたちに対してよく使われる。一見「気まま」に見える行動でもその裏側にはその子なりの葛藤、ジレンマ、悩みなどが隠れていることが多い。「気まま」という言葉でひとくくりにするのではなく、その裏側に隠れているものを読み取り、援助していきたいと思った。日々接している中学生、ついつい「中学生ならこれくらい・・・。」と自分の価値判断をもって対応してしまうこともしばしば。挙句の果てには心を成長させる特効薬はないものかなどと考えてしまう。彼らの今の姿が彼らの真実の姿、それを忘れずに現実の彼らと丁寧につきあっていこうと再確認した例会となった。

 「子どものやることには、必ず裏側に悲しい意味がある。ずるさはしかたがない。同時に存している正しい勇気を失うことがいけないのだ。」(坂口安吾)


【K.O (三重)2015年1月】