日本アドラー心理学会の先輩方が、
とても素敵な本を出して下さいました。
『ほめない、しからない、勇気づける
3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』
アドラー心理学にもとづく子育ての学習コースって、
どういうことをどんなふうに学ぶの?
ということに興味のある方、ぜひご一読下さい。
この本の中に、「子どもの発達に応じた勇気づけを」という項があります。
二語文が話せるようになる、おおよそ3歳までの育児は、
こんなことを心がけるといいですよ~
と、以下のように説明があります。
「この時期の乳幼児は、大人がいろいろ話してあげるとちゃんと分かります。
とても興味をもって聞いています。
ただ、言葉に出して言えないだけです。
そして、長い間覚えておくことができません。
何度でも忘れます。
覚えておいてほしいことを忘れても、怒らないで、何回でも教えてあげて下さい。
たくさん話しかけられて育った子どもは賢くなります。
スキンシップも心がけて」(p28)
本業の旅館に、ちょいちょい外国人のお客様がいらっしゃるのですが、
「相手の言っていることは分かる。でも私は英語で話せない」
という状況にときどき陥ります。
きっと、私の英語能力、現地の子の3歳レベルなんだろうなぁ。
「相手の言っていることが分かる」能力と、
「自分の思っていることを話す」能力って、
別物で、
「相手の言っていることが分かる」能力の方が先に伸びる。
(「聴く」と「話す」は、脳の中でも処理する場所が違うのだとか)
「この子はなにも話せないから、なにも分かってない」ではなくて、
「まだお話できないだけで、この子は大人の会話は全部分かっている」
って思えたり、
「親が言ったことをすぐ忘れる」ことも、
「この子は阿呆だからすぐ忘れるんだ」とか
「本当は覚えているくせに、やりたくなかったり、私に反抗しているから忘れたフリをしているんだ」ではなくて、
「今は、脳の発達段階的に、まだ長い間覚えていられないだけなんだね」
て思えたりすると、
お子さんもだけど、お母さんもラクになるのではないかなぁ、と思いました。
「知る」だけで子育てがラクになる知識ってある、と思います。
田沢湖で、アドラー心理学の自助グループ立ち上げます。
興味のある方、メール下さい。
ena-san☆nifty.com(☆を@へ)
【北村江奈(秋田) 2018年6月】