2018年9月15日アーカイブ

なんだ、そんなことか。


昨日の投稿のタイトルに「勇気づけを夫にも。」と書きました。

ですから、私も夫を勇気づけたい!勇気づけよう!と思って暮らしているつもりです。
そうなんです。
そうなんです、が。
実は、ここえん定例会の翌日に夫にイラッとしたできごとがありました。
おほほほほ。

せっかくなので、ご紹介させてください。

洗濯物を干していたときのことです。
夫のグレーの靴下が裏返しになっていました。
それを見た瞬間、
『えええ~っ、また裏返しに脱いだまんまで洗濯物出してるっ!全然直そうとしてないし!』
と考えて、私はイラッとしたのでした。

このとき、夫は別の部屋にいたので、このイライラをすぐにぶつけずに済みました。
そして、アドラー心理学やパセージを学んでいるおかげで、すぐに自分の感情(イラッ)に気づくことができました。
そこで、私はこの自分の「イラッ」について、少し考えてみることにしました。

夫が衣類を脱ぎっぱなしの形のままで洗濯に出すことは、この日だけのことではなく、「よくあること」です。
靴下だけでなく、長袖のYシャツの袖がきれいにまくり上げられたままだったこともありました。
洗濯のしかたは、人それぞれだと思うのですが、
私は、たとえ脱ぐときに靴下が裏返ったとしても(そもそも、そうそう裏返しでは脱がないけど)、表側に直して洗濯機に入れる方が汚れが落ちやすくていいと思っています。
袖まくりをした服があったら、洗濯に出す前に直します。
(これが正しい洗濯のやり方かどうかは少々自信なし。笑)

この衣類裏返し問題は、結婚当初からのことで、私はいつも小さくイラッとしている気がします。
結婚当初は、私は、当たり前のように夫に文句を言っていました。
(あ、まだアドラー心理学に出会う前でしたしね。←言い訳、笑)

でも、何度文句を言っても、夫が衣類を裏返しのまま洗濯に出すのは直りませんでした。
あれだけ私に文句を言われたのですから、衣類を裏返しにしたまま洗濯に出すことを私が好まない(不適切だと思っている)ということを夫が知らないはずはないと思います。
もちろん、裏返しを直すことができないわけでもないと思います。
となると、パセージテキストで言えば、これはたぶん3-L-3なのではないかと思いました。
(え、まさか、4の可能性もっ!?←すいません、パセージを学んでいる方にはわかると思います、笑)

うちの夫は、けっこう「面倒くさがり屋」だと思います(意見です)。
私には大切に思えるようなことでも、彼から見て無駄なことはやりたがりません。
「合理的な人」「能率を重視する人」などとも言えるかもしれません。

何年も前に、靴下が裏返しで干すときに困ることを夫に伝えたら、
「は?じゃあ、裏返しのまま干せばいいべ。乾いて履くときに直すがら別にいい」
と言われました。
(夫の中には、乾いた衣類を取り込んでたたむという発想もあまりないようです。)
私としては、
「だって、それじゃ朝とかの時間のないときにひと手間かかって大変なんじゃないの?」
と思ったし、そう夫に伝えたこともありました。
でも、夫はそういうふうには考えないようでした。
それに、夫は(私と違って)朝には強い人です。

それでも私は、もし夫の靴下が裏返っていたら、直してから干しています。ずーっとずっとそうしています。

そんなあれこれを考えているうちに、私ははたと気づきました。
そうだ。夫の靴下の裏返しを直してから干したいのは私なんだ、と。

夫は裏返しでも別に困らないようだから、裏返しのまま干して、乾いたら裏返しのまま置いておいても、きっと自分で表側に直して履くでしょう。
でも、私は嫌なんです、裏返しのまま靴下を干すのは。
(もちろん、袖をまくったままのYシャツなんて乾きにくくて論外だし)

なんのことはない。
私は、自分がそうしたくて、自分の好みがそうだから、わざわざ夫の靴下の裏返しを直して干していたのでした。
じゃあ、なんでイラッとするんだろうって思ったら、結局自分が干すときに手間がかかって面倒くさいからなんです。
夫のことを「面倒くさがり屋」と言ったけれど、
私も同じくらいか、それ以上の「面倒くさがり屋」なので、
自分が楽をしたくて、そうさせてくれない夫を「イラッ」を使ってどうにか変えようとしていたんだと気づきました。
「なんだ、そんなことか」と思ったら、ふっと力が抜けました。

これからも、私は夫の靴下が裏返って洗濯に出ていたら、黙って直してから干すと思います。
その方が自分が乾いてから楽だし、すっきりするからです。
(それに、なんだかんだで、夫も履くときに裏返しのままじゃない方がきっと助かると思うのです。いつも一生懸命働いてくれている夫に、せめて、そのくらいのお返しはしないとね。)

で、そのとき、今までのように「イラッ」としながら直すこともできるし、にこにこと穏やかな気持ちで直すこともできるわけですが、
これからは穏やかな気持ちで裏返しを直そうと思います。
きっとその方が、夫も私も幸せだろうと思います。
いやぁ、いつでも選択肢があるって、どうするかは自分で決められるって考えられるから、アドラー心理学を学んでてよかった♪♪♪

※ちなみに。もし、これが夫ではなく子ども相手のことだったら、たぶん違う対応を考えると思うのですが、私は夫をしつけるべき人ではないですからね~。

こんな感じで、アドラー心理学は、日常の些細なことにも活かし、学ぶことができます。私も、こうして日々「おけいこ中」です。
夫や子ども・他の家族などへのイライラやモヤモヤがある方、ご一緒に学んでみませんか?
きっと、自分もまわりの人もいっしょに幸せになれる方法を探っていけると思います。
ご興味のある方は、どうぞどなたでも、ぜひ定例会にお越しください。
お待ちしています!

【T.M.(秋田) 2018年8月】