2018年11月20日アーカイブ

「最後まで見届ける」


野田俊作先生の講演禄「アドラー心理学と子育て」(野田俊作著)(2018)(アドラー心理学研究会エンカレッジ金沢編)(あうん堂本舗)を読んでいます。
その中で、子どもに「言ったままで後を見届けない親が増えているみたい」(P30)とありました。

わたしは「最後まで見届けている?」のかな。
意識して言葉ではっきりお願いしたことをやってくれたらお礼は伝えている。
だけど、意識していないところでは、まったくのスルーのような気がする。
特に「そんなの常識でしょ!」と思うようなことはスルーです。

ちょうど今日みんなでお昼を食べていると、
子どもが机をガタガタさせ始めました。
机の脚が悪いみたいです。

「○○くん、静かに。
 机をガタガタさせないでね。」

「だって、この机ガタガタするんだもん」

「ああ、そっか。
 机がガタガタするから気になるんだね」

(ガタガタしないで食べてくれる)

(今まではここでOKで終わりなんだけど、
「見届けていない」ってひょっとして、こんな場面かな。
当たり前なことだけどちゃんとお願いしたことをしてくれてるよね)

「○○くん、机がガタガタして気になるのに、
 静かに食べてくれてありがとう」

「うん!」

ということがありました。

今までの対応よりは、

パセージの〈子育ての心理面の目標〉
1)わたしは能力がある。
2)人々はわたしの仲間だ。
パセージ1-L(野田俊作著 日本アドラー心理学会)

の内、1)のわたしは能力がある。と思ってもらえるのではないかと
思いました。

そして、わたしがこの場面で子どもに学んだ欲しかったことは、
「食事中のマナーを守る」だったことにも気づきました。

しばらく「最後まで見届ける」をテーマに子どもたちに向き合おうと思っています。


【小浦博子(岡山) 2018年10月】