公開カウンセリングの最近のブログ記事

「アドラー福岡通信」第28号より

昨年末に福岡でおこなわれた、中島先生のオープンカウンセリングとアドラー心理学講座に参加しました。

オープンカウンセリングは夫がクライエントとしてカウンセリングを受けることになり、私はその様子をみなさんと一緒に見させてもらいました。


私たち夫婦は結婚して14年になります。
中学1年生と小学5年生の息子の4人家族です。

私がアドラー心理学を学び始めたきっかけは、息子たちが4歳と2歳のころにパセージに参加したことでした。

夫は、基礎講座理論編を受講したことがありますが、まだパセージは参加したことはありません。


私たち夫婦は息子たちに、自立して社会と調和して暮らし、世のため人のため役に立つ大人になってほしい、そしてそれを援助したいと願っています。
が、その目標に向かうための親である私たちの方法が未熟であり、目標に向かっていないことが多いと感じています。
それから、私と夫のやり方の違いについて葛藤がおこることが多々あり、お互いのやり方について、すり合せをしており合いをつけたいと考えているのですが、二人で話しているとどうにもこうにも話がすれ違い、同じところを堂々巡りしてしまいます。
私は夫の話が「何言うてるかわからん(何を言っているのか理解できない)」
ことが多いのです。


それをふまえて、今回のカウンセリングで夫がおもに相談したいことは、

夫は、子供の教育をめぐって私の方法や生活態度の改めてほしいところについて再三苦言を呈しているのに埒があかず、どうしたものかと困っている。

という内容だと私は理解しました。(違うかもしれませんが)


もちろん私にも言い分はありましたが、カウンセリング中は最後まで「お口チャック」ができました。
そして、中島先生の質問に答える夫を見ていて感じたことは

夫は、家族のことを真剣に考えてくれているということと、
色々な事についてとても不安で心配なのだ、ということを強く感じました。

夫の言葉で印象的だったのが、
「うちの家族は皆、頑固なんです」
と言っていたことで、私もそれには本当に同感です。
それは、私たち家族の弱点でもあり強みでもあると思います。
今はまだほど遠い状態ですが、いつか私たちの持ち味である頑固さを修正できるところは修正し、活かせるところは活かして目標に向かって協力できるようになれたらいいなと思います。

それから、カウンセリング全体をとおして中島先生が夫と私たち家族の能力を信頼してくださっていることを感じました。
自分たちの未熟さを痛感しつつも一人一人の力を発揮して家族の課題を乗り越えていけるのだ、と自信をもつことができました。


とりとめのない感想になってしまいましたが...
その後の変化はというと、
私に関しては、以前は夫に理屈で言い負かされたと感じると、
「どーせ私はアホですわ」
とふて腐れていましたが最近はいくらか気を取り直すのが早くなりました。
とはいえ失敗や試行錯誤の繰り返しの日々です。


・ 相互尊敬
・ 相互信頼
・ 協力
・ 目標の一致
・ 自分のためでなくみんなのために


ということを意識して少しずつでも成長したいと思います。

カウンセリングを引き受けてくださった中島先生、見守ってくださった皆さま、有り難うございました。

最後に、勇気をもってカウンセリングを受けることを決心してくれた夫に心から感謝します。


【入江 尚子 2013年4月】