◆アドラー心理学を学ぶ
アドラー心理学の学び方
アドラー心理学に興味関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
このページではアドラー心理学の学び方の流れについて、ご説明しています。
アドラー心理学を(が)
- 知る
- わかる
- できる
- 教える
- 伝承していく
以下順を追って説明いたします。
1)アドラー心理学を知る
アドラー心理学をはじめて学ばれる場合、次の3つの講座どれかを受講されることをお勧めしています。
- パセージ(育児プログラム)
- アドラー心理学基礎講座応用編
- アドラー心理学基礎講座理論編
a)パセージ(育児プログラム)
子育て中の方は、まずは『パセージ』をお勧めします。
『パセージ』はアドラー心理学にもとづく育児学習プログラムです。
8章からなるテキストを2ヶ月間かけて学びます。
『パセージ』は当会が認定しました家族コンサルタントが開催しております。
(開催については学会ホームページのトップページ下をご参照ください)
また『パセージ』の体験版講座を開催しているところもあります。
『パセージ』の上級編の『パセージ プラス』もあります。
b)アドラー心理学基礎講座応用編
アドラー心理学基礎講座は、応用編と理論編がありますが、応用編が入門用です。
テキストを使いながら、アドラー心理学を日常生活にどう応用するかを学びます。
いちばん最初に講座を受けられるなら、『基礎講座応用編』をお勧めします。
当学会と協力関係にあるアドラーギルドが主催となります。
c)アドラー心理学基礎講座理論編
『基礎講座理論編』は、「大学院修士過程程度」の、かなり難しい講座です。
アドラー心理学の考え方の中心部分について学びます。
アドラー心理学の実践面についてある程度の学習をされてからの受講をお勧めします。
アドラーギルドが主催となります。
2)アドラー心理学がわかる
『パセージ』『基礎講座』を受講されますと、アドラー心理学がわかっていく段階に入ります。
この段階に入りましたら、当会では以下の講座をお勧めします。
a)『特殊講義と演習』
『特殊講義と演習』は、様々なテーマでおこなわれます。『基礎講座』や『パセージ』を受講していることを前提に、さらに進んだ学習を目的としています。
合計2日間で、1日目が特殊講義でテキストを使った講義、2日目が演習で前日の内容にもとづく実習です。
3)アドラー心理学ができる
アドラー心理学が「できる」ようになるために、『パセージ』や『特殊講義と演習』などで習得されましたことを、地域の自助グループで継続して学習・実践されることをおすすめします。
(全国各地の学習自助グループは、学会ホームページのリンクのページにあります)
4)アドラー心理学を教える
当会は、アドラー心理学を継続して実践をした上で、以下の資格を取得した者だけがアドラー心理学を教える(伝える)立場になれると考えております。
当会が認定している資格には、次の4つがあります。
- 家族コンサルタント
- カウンセラー
- 心理療法士
- 指導者
a)家族コンサルタント
パセージリーダーとしてパセージを開催できる資格です。パセージを受講し、自助グループでの活動経験を踏まえた後、地域のパセージリーダーから推薦を受けますと、パセージリーダー養成講座への受講が認められます。
その後に、実技試験を受けて合格、さらにパセージリーダーのもとでサブリーダー研修を受けて合格しますと、日本アドラー心理学会の認定家族コンサルタントの取得ができます。
(2021年6月現在、家族コンサルタント資格保持者139名)
b)カウンセラー
人々の暮らしの諸問題を解決できるよう、援助するための資格です。
養成講座受講の条件は、
- 基礎講座理論編・応用編を受講していること
- 原則として、援助専門職など他の人の援助をする経験をもっていること
- 日常生活で実践していること
カウンセラー養成講座を受講し、試験に合格しますと、日本アドラー心理学会認定カウンセラー資格の取得ができます。
(2021年6月現在、カウンセラー資格保持者66名)
c) 心理療法士
単に日常生活上の問題を解決するだけでなく、生き方そのものを再点検するための援助を心理療法と呼んでいます。
心理療法士の受験資格は、カウンセラー資格を取得後、事例検討会などで学会認定指導者による15事例のスーパーヴィジョンを受けることです。実技試験に合格すると、学会認定心理療法士資格が取得できます。
(2021年6月現在、心理療法士資格保持者8名)
d)認定指導者
上記三種の資格認定・資格取得のための指導・規程の講座の開催、などの仕事をします。
認定指導者は心理療法士の中から学会が委嘱しています。
(2021年6月現在、学会認定指導者1名)
5)アドラー心理学を伝承していく
当会は、アドラー心理学の研究と啓発を目的に設立された団体です。
アドラー心理学を確実に次世代へ繋いでいくために鋭意活動しております。
アドラー心理学に興味関心をもっていただきましたみなさまと共に、アドラー心理学を学び、援助し合い、次世代へアドラー心理学を伝えていきたいと考えております。