日本アドラー心理学会総会@湯河原 

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湯河原総会に参加してきました。素晴らしい総会だったと思いました。たくさんの学びがありました。

私がお手伝いさせていただいた研究関係の発表も、無事におわって、ほんとうによかったです。

イヴォンヌさんの講演も、よかったです。「ただのおばさん」だった彼女が、75歳のいま、日本でアドラー心理学のワークショップをしている、その彼女の人生の道のりのお話に、人はこのように、何歳になっても、その人のもっているチカラを成長させていくことができるのだなあと、勇気をもらいました。

彼女は、33歳のとき、初めてチューリッヒでドライカースのワークショップに参加したそうです。内気になっていた彼女は事例などを積極的に話すことができなかったそうですが、勇気をだしてドライカースに挨拶にいったそうです。そのとき彼から、「私が来てほしかったのは、あなたのような母親です」と言われ、「所属感 feel belonging」を体験することができたというエピソードは、なんだか自分とかさなる部分もあって感動しました。わたしも、「ただのおばさん」だったけど(いまも専門家でも天才でもなく、「ただのおばさん」だけど)、パセージリーダーなどのアドラー心理学のお仕事をさせていただいているとは、むかしは夢にも思わなかった。わたしも、アドラー心理学のコミュニティにいることで、「self-esteem (誇りをもつこと)」と「feeling of belonging(所属感)」、「the courage to be imperfect(不完全である勇気)」を体験し、育てていただきました。いただいた恩を、身の丈で、人々にお返しをしたいと思います。

イヴォンヌさんは、師であるドライカースやエリック・ブルメンタ-ルからさまざまなことを学び、スイスアドラー心理学会の設立や、アドラー心理学会研究所の設立に尽力される中、「水の中に落とされて、泳ぎを覚えた」とおっしゃっていました。考えるよりも行動、というような彼女の生き方にも好きだなあと思いました。

イヴォンヌさんと夫さんのハインツさんと、ランチのときにご一緒できて、お話するチャンスにめぐまれました。鎌倉に行ってこられたそうで、「建長寺」「鶴岡八幡宮」「大仏」に感動しておられました。「温泉」は、まだ入っておられないことや、日本の食事は塩がたりないので、塩を買って持ち歩いていること、イヴォンヌさんのお母さまの形見の水晶のペンダントのことや、滅びていっているスイスの古い言語のことなどなど、世間話をたくさんしました。(そばに、ダイアンさんがいてくださったので、もれなく聴きとることができました~)

ハインツさんは、スイスに一校しかないギムナジウムを卒業しておられる、「スイス男児」です。ギムナジウムとは日本でいうと昔の「一高」とか「三高」です。「ニッポン男児」の日本のおじいさんたちと相通じる雰囲気があるなあと思ったのでした。

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総会中、目に見えるところ、目に見えないところで、ほんとうに、いろんなことが起こっていました。

これまでわたしは、たくさんの人々から支えてもらってきたんだなあということを思い出すできごともありました。

わたしが腹が立ったり悲しかったり、感情的に動揺したりしたできごとに直面していたとき、みんなに聴いてもらったんだなあと、そんなことを思いだしました。愚痴や文句を、わたしはみんなに聴いてもらって、感情的な動揺も受け止めてもらって、支えてもらって、生きていくことを助けてもらっていたのに、いったん聴いてもらってスッキリし、整理できてしまうと、助けてもらったことを忘れてしまっていました。最近の(いえ、ずっとかも)わたしは人の愚痴や文句や、感情的な動揺の部分をあまり聴かずに、事をすませようとしていたのかもしれない。

目に見えない感情の部分でも、わたしはたくさんの人々に支えらえているのですね。感情も大事です。とても印象的だったのでブログにも書きましたが、なんのことかわからない方、すみません。

【清野 雅子 2010年10月18日】

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