浅口アドラー心理学研究会 あるふぁの会(岡山):活動の風景 第28回 11年1月23日

今年、最初のあるふぁの会は大人13名と子供2名の参加で、1月 23日に行いました。
 
昨年の11月からのパセージが終了した後でもあり、今年は当面、パセージのフォローを中心にやっていく予定です。そんな中、小さなお子さんを連れて、お二人のお母さんが参加して下さったのは、とても嬉しいことです。
 
そして、今回は、劇団ともしびの方が4名も参加して下さいました。遠く、奈良、大阪からこの浅口のあるふぁの会に参加下さりありがとうございます。会の終わりには、アドラー心理学会に関する寸劇を笑いとともに楽しませて頂き、劇団ともしびの思いも伝わり2名の方が学会に入会して下さいました。
 
会の内容は、高校生の息子さんの行動で困ったことの話題提供を頂きましたので、そのことについて参加者全員でパセージ的な対応はどうしたらいいか考えました。まず、日頃の子どもさんとの状況を伺い、困った出来事についてお話し頂いたことを白板に書き出しました。そして、その時の状況をロールプレーで再現してみて息子さんの感情について考え、それからお母さんにも息子役を演じてもらうと、何故、息子さんが今回のような行動をしたかを少し分かってもらえたようです。それから、息子さんとお母さんのパーソナルストレンクスをみんなで探し、白板に書き出しました。その後、パーソナルストレンクスとパセージのテキストで使えそうな所を探しながら、5件ぐらいの代替案が出ました。その中から、出来そうな代替案を実験して、話題提供者に感想を伺うと、息子さんの不適切だと思われた行動の中の適切な側面が分かって良かったこと。そして、今回の出来事の流れの中で、何カ所も取り返しが出来ることに気がついたとのことです。特に、息子さんの適切な側面は印象的だったようです。
 
以上のことを通して参加者からは、自分の子供も同じような不適切な行動をするが、適切な側面を知ることができてとても参考になったとか、自分の困ったことをみんなの前で話せる勇気とそれが出来る場の雰囲気がとても素敵だと思った等の感想を頂きました。
 
今回は、子育ての現場で実際に困った話題を提供頂いたことにより、参加者みんなでとても具体的に考えることが出来て良かったと思います。やはり、事例について話し合うのがいいです。今回、話題提供をして下さった方に感謝致しますとともに、一緒に考えて下さったみなさんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

【田中 新一 2011年1月23日】