Re: パセージ・プラスα版 (Ⅰ)

初日だけの参加でした。ちょっと残念ですが、もしかしたら3月あたりにもう一度受けるかも知れません^^;


まず初めに、先生は、パセージでは(子どもの不適切な行動の5つの目的のうちの)注目関心引きまでが対象で、パセージプラスでは、権力争いの段階までのこじれを対象にしている、と言われました。なるほど、私がパセージでなかなか問題解決できずに来たのは、権力争いの段階になっていたからなのだなぁ、と改めて思いました・・。


それはそれとして、パセージプラスのコースの目標は、陰性感情を使わずに(協力的な私的感覚に向かう)対処行動をする方法を学ぶ、ということだと理解しました。もちろんパセージでだって、マイナスの感情を使わずに・・が出てきますし、自助グループでの相談でも、繰り返し出てくるわけですが、(そんなこと言ったって、やっぱり腹が立つ!)ということを繰り返してきました。どうすればいいの!?とそこから先へ進めませんでした。


パセージプラスでは、ではどうすれば陰性感情を使わずに済ませられるのか、どういう場合に失敗しやすくて、どういう場合に成功しやすいのか、をワークを通して学んで行きました。そうすると、あぁなるほど、だからうまくいかなかったのだ(目標が達成できなかったのだ)ということが、少しずつ見えてきました。


事例を挙げて下さった方たちも、ある手順を踏んだ後、「では、陰性感情を使わずに相手に伝えることはできそうですか?」とたずねられると、みなさん「はい、できそうです」ときっぱりと答えられていました。どうすれば成功するのか、どうすれば失敗しないのかというコツを知ると、陰性感情を使わずに何とかなるかも、という絵に描いた餅だった目標が、ぐっと近づいてきました^^;


実際、帰宅してから、いつもなら陰性感情を込めて言っているところを、がまんするわけでもなく、陰性感情を使わずに言える場面もありました。(見て~!は、まだやってくれないのですが・・)


ただ、そのある手順というのが、少々ややこしいのです・・。昨年末に基礎講座応用編を学んだばかりということで、私的論理を見つけ出す、という手順にはだいぶ慣れていたからまだ理解できたものの、その次の段階、つまり、その目標(≒私的感覚)が、「横の目標」なのか「縦の目標」なのか、「協力的な私的感覚」なのか、「競合的な私的感覚」なのかを点検するのですが、これが案外難しい・・これはきっと、体育のレベルで、私的感覚探しのときのように、繰り返しトレーニングしなくては、素早く点検することができるようにはならないでしょう^^;


でも、う~ん、う~ん、と頭をひねって、どうにか横の目標を見つけることができると、ならばどう動けばよいのか、というゴールには、割合簡単に行き着きそうだなぁと思いました。
以前、「そのあとどうするかは、アドラー心理学の原理にさかのぼると、難しくなく解けるんです」と言われた先生の言葉を思い出しました。まだ、難しくなく、というわけにはいきませんが、あぁこういうことなんだな、とメカニズムが分かったように思います。


ところで、これまで「陰性感情を使うのは良くないから、やめなくちゃ」とは思っていたのですが、日常の事例にぶつかると、慣れ親しんだ陰性感情をやっぱり使っているのでした。陰性感情を使わない、というよりは、我慢するのが関の山・・。
ところが、野田先生に「陰性感情を使わないっていうのを宿題にして下さい」と言われた途端に、何かスイッチが切り替わり、今までよりも本気で取りかかろうと思っている自分がいます。「宿題」と思うと、まじめにこなす私・・。何なのでしょう~~^^;


野田先生、いつも素晴らしいことを教えて下さってありがとうございます^^
一緒にワークをして下さったみなさん、お話しをシェアして下さったみなさん、同じ時間を過ごして下さったみなさん、有意義な時間をありがとうございました♪


【長渡 裕子 2012年1月9日】