ICASSI@リトアニア

第45回国際アドラー心理学夏期講座(ICASSI)に参加しています。

今年はリトアニアのDruskininkai(ドゥルスキニンカイ?発音難しいです)という保養地で行われています。24カ国から、のべ200人以上が集まります。

天気は曇りから時々雨、時々晴。気温は最高が20℃くらいで、私には寒く感じます。

最初の一週間は、イスラエルのアナベラ・シャケッド(Anabella Shaked)先生の、心理劇を用いたアドラー心理学入門のクラスと、イヴォンヌ・シューラー(Yvonne Schurer)先生のカップルカウンセリングのクラスをとりました。

アナベラのコースは(偶然ではありますが)メンバーが5人という小さなグループでした。アドラー心理学の理論を説明しながら心理劇の技法を使ってワークをするので、理論がどのように実際に使われているかをその場で体験することができるようになっています。5人のメンバー全員が5日間の内に自分の問題について一度は取り上げてもらい、毎日ほとんど全員がなにかの役をするという、なかなか濃厚なグループになりました。イスラエル・アルフレッド・アドラー研究所の校長先生でもあるアナベラは、黒い髪に薄い青の瞳の、吸い込まれそうな素敵な人で、話を聞いているだけでぼおっとしてしまいます。
このコースでやったことは日本での基礎講座応用編に近いかなと思います。

イヴォンヌのクラスは17人の大所帯でした。イヴォンヌのデモを見て説明を聞いた後に、ペアを組んで実習しました。日本でカウンセリングの実習をするのと同じように、エピソードや早期回想を感情を聞いていきます。そして、私的論理や私的感覚を言葉にしていきました。
イスラエルからの参加者が10人もいて、質問の時間などにはイスラエル人同士の議論(?)が始まり、私たち日本人はただあっけにとられるだけでした。イスラエル人同士の議論って、本当にすごい迫力なんです。怖いくらいです。
私がペアを組んだパートナーもイスラエル人の女性でした。イスラエルの人たちは、日本人とはものすごく違うところがありますが、ペアを組むととても協力的で面倒見がよく、個人的にはとても良い人たちだと思います。

今回で5回目の参加になりました。

東洋からの参加は少ないせいもあり、一度同じクラスになったことがある人にはよく覚えてもらえます。(別の日本人と間違われることもよくありますが。)
慣れてきたせいか、食事の時間に他の国の人とご一緒しても、あまり居心地の悪い思いをせずにやれています。英語力は去年とそう変わらないので、これまでよりももっともっとふてぶてしくなっているのでしょう。
全部の英語がききとれなくても、また自分の言いたいことが上手にいえなくても、何とかやっていけるものです。

それはそうでしょう。みんなアドレリアンなのですから。その意味では、とても安心できる場所でもあります。

一週目が終わって週末を迎え、ちょっと息抜きです。
週末にはリトアニアの首都ヴィリニュス(Vilnius)や中世のお城を訪ねるバス旅行に参加しました。

写真は、ジヴィット・アブラムソン(Zivit Abramson)先生。去年のICASSIでの講演の翻訳が載っている『アドレリアン』68号を渡したときのです。

 


JAL_2620-2.jpg【大竹優子 2012年7月23日】