この秋、ウォルトン先生にお会いすることができました。
ウォルトン先生がどんな方かは、対訳版『子どもの協力をかちとる』の本の最後に出てくる著者紹介と、訳してくださった方のあとがきと、野田先生の寄せ書きを読むと詳しく書いてあります。
(対訳版は日本アドラー心理学会から購入できます。http://adler.cside.ne.jp/index.html)
ウォルトン先生の日本でのご滞在の間に、じかにお話できた機会は5回ありました。
初回は、日本アドラー心理学会総会初日の総会前のお時間に、理事会の方々との顔合わせの時に運よくご一緒できました。
ただ挨拶を交わしただけですが、気さくな感じの方で、「サンタクロースみたい♪」と思っていました。
2回目はその翌日、総会2日目のウォルトン先生の講演の時です。講演中、先生から真剣さが伝わってきます。講演後、図々しく質問しました。教えていただいたことはまた書くとして・・・。質問者は壇上に上がるので、先生のすぐ近くでお話が聴けます。講演中の気迫もすごかったですが、質問に答えてくださっている時に先生の近くに座っていると気迫をさらに強く感じました。最後に「よろしいですか」と聴いてくださった時に、目がばっちり合ってしまい、波動にのまれたような感じで・・・、Aさんに通訳もしていただいていたのに、ちゃんとお礼も申し上げれなかったような気がします。
3回目は総会から1週間後の、公開カウンセリング講座の日です。先生の波動を間近で体感したく最前列で見せていただきました。先生のしぐさから、表情から、話す言葉から、全身すべてから encouraging な柔らかな暖かな波動であふれていました。なんだか魔法をかけられたようでした。11年前、初めて野田先生の公開カウンセリングを見たときの衝撃を思い出しました。野田先生の波動はいつもお会いするたびに感じているのですけど、あまりにも浴びすぎているので、贅沢に麻痺していたかもしれません。ウォルトン先生のすごさを感じるとともに、野田先生の凄さもあらためて思い出して感じることができました。その昔、野田先生から衝撃を受けたあの頃の私と違うのは、魔法の種が私にもほんの少しは見えるようになったことでしょうか。それにしても、先生方のあんな波動はどうすれば纏うことができるのでしょう。今生でかなわなくても、目指して学び続けていきたいと思いました。そして、カウンセリングのあと、またまた図々しく質問。そして目をのぞき込まれて、気迫にのまれてまたまた撃沈の私でした。
4回目は講座の終わったあとに一緒に写真をお願いしました。
5回目は先生の著書の対訳版にサインをもらった時です。もうこれでお話する機会は最後に違いないと思い、必死でお礼の言葉を述べました。拙い英語で通じたかどうかまったく自信はありませんが、見つめ合い握手をしてお別れしました。
今回、ウォルトン先生の講演とカウンセリングに参加して学ぶことができたのは、本当に貴重な機会でありがたいことでした。野田先生が日本に招聘してくださったからお会いできました。でも、以前にイヴォンヌ先生ご夫妻がいらした時やヨランタとナラ親子がいらした時と違って、行事が少ない気がしました。事務局的な仕事が気になる質で、経費はまかなえているのだろうかといらぬ心配。
お布施の効果を出すべく、まずは地域の仲間に学んだことを報告するところから始めたいと思います。
本日のネタを書いていて思い出したのは、
「勇気づけの歌Versionα(盛岡バージョン)」の23節
「師匠の恵みで人は生きている
知っているのは習ったことばかり
すべては誰かが教えてくれたこと
それらが知恵と力になっている」でした。
【アドラー心理学による勇気づけの会 佐々木素子 2017年11月】