初めての総会参加ー名古屋で得たもの

第32回日本アドラー心理学会・名古屋総会に(恐れ多くもちょこっとだけ出番
をいただいて)家族の協力のもと3日間のうちの2日間参加してきました!

私が今回総会に参加して学んだことは2つあります。
1つ目は、「平等」
2つ目は、「目標の一致について」です。

「平等」については初日の、シンポジウムの発表「感情制御とパセージプラス」のいろいろなお話の中から「違いを認め合って共存する」ということから学びました。

私が初めてパセージプラスを学んだのは、2年前。
そこから自分なりにエピソード分析をしていて、自分なりに出した私的感覚の多くの共通することに「筋が見えること・論理的であること・それがわかること。」というのがあるのですが、私がアドラー心理学を学び続けているのは、訳がわからない相手との違いが、学ぶことで世の中がちょこっとだけ今よりも見えるようになるからなんだと気付きました。

例えば子育てだと、エピソードの中から自分の私的感覚を出して相手の私的感覚も出してみると、私が子どもに対してできることが見えてきます。そこから構えが変わって、明日からやってみよう!と思えるのは、「相手と私は違う生き物」というその違いがどんな風に違うかエピソード分析によって私なりに明らかになるからなんだと思います。違いを認めること=平等ですが、総会に参加したことで「平等」という感覚をより掴めたのは私の大きな収穫でした。

「目標の一致について」
実は総会に行く前日が、パセージ第5章が終わったばかりでした。
目標の一致のページで(私の中で)メンバーさんに分かりやすく伝えきれなかったのではないか?と考えていたところで、自分の中での理解がまだ甘かったんだと思い目標の一致ってどういうことだろう?とぶら下げながら過ごしていたのです。

パセージでは子どもの課題を共同の課題にできる場合を3つに限定していますが、パセージプラスでは、共同の課題にできるものを限定していません。パセージプラスのツインリーダーも今させていただいているので、自分の中で、「パセージの場合」「パセージプラスの場合」ときっちり意識して分け切れてなかったんだと思います。

2日目のシンポジウム「パセージリーダー養成での学び」から、私は細部にこだわりすぎていたかもしれない。もう少し全体構造をきっちり捉えてざっくりとやるという気持ちが必要だったなと思いました。また実践報告「わが家の家族会議」からは、(そうだそうだ。夫婦会議において私の大きな変化は、夫と一緒に子育てをしていくという大きな目標を一致させたところから再スタートしたんだった)と思い出し(笑)、実践報告「積極的な生徒への勇気づけ」とシンポジウム「保育とアドラー心理学」からは、子どものたちとの目標の一致もそうだけど、職場や周りの人との目標を一致の大事さも感じたりと、たくさんたくさん考えるヒントをいただきました。

そっかぁ・・・私が陰性感情を抱く出来事は、相手と私の目標が一致していなくて、目標が一致していないということはつまりは、相手と私は違うってことが抜けていたってことなんだ。

そう考えると前よりも格段と陰性感情が出てくる頻度や、度合い、持続時間が減ってきたような気がします。

早速、名古屋から帰ると事件が待っていました(笑)

金曜日お昼に届く宅配サービスの箱が未開封のまま玄関先に土曜の夜まで放置されていたのです(ドライアイスなどで食品はなんとか無事でした)。
出かける前に私は夫に、「届いたら冷蔵庫に入れてもらえると助かるな〜」と言いました。

けれどもその箱を見たとき、(え〜〜〜?)とは思ったけど、でも、私と夫は違う人間で、見ている世界が違うもんな〜。普段慣れない子どもたちとの時間でいろいろ協力してもらっていてそこまで意識が回らなかったんだろうな〜と思えて、いつもだったら絶対怒っている場面だけど今回は全く陰性感情が湧きませんでした。

今の私の中で、「違い」を意識することは、どうやらキーポイントになるようで
す。

日本全国のアドレリアンの方とお話できたり、いつもと違った刺激があって、と
てもホクホクした2日間でした。ご一緒した皆さま、ありがとうございました。


【池野 麻矢 2015年10月19日】