メルヘンセラピーに参加して

メルヘンセラピーに行ってきました。
小学校時代、作文の時間には「わたしは、。。。。。」と書いたまま、1時間が過ぎていくほど、作文が苦手です。

そんなわたしが、メルヘンセラピーに行こうと思ったのは
去年末、東京であった育児のアルゴリズム講座で
先生が、「わたしはもうこどもを生みませんが、もしこどもがいたら、自分が作った絵本を読んであげて大事に育てたいと思います。そうは思われませんか?指輪物語はお父さんがこどものために書いた本なんですよ」(ずいぶん前でうろ覚え)とおっしゃったのを聞いて

それは、本当にステキだなぁ。。。うっとりと思い、メルヘンセラピーにすぐに申し込みをしたのでした。

ずいぶん前に申し込みをしたので、当日までの間、何度もメルヘンセラピー講座の内容をHPで確認しました。

だんだんと、
わたしだけが、作品を完成させられないのでは?
最終日の朗読会って。。。そんな恥ずかしいことをするの。。。?
と不安に思い始めました。

案の定、講座開始2時間にしてノックアウトされました。

先輩たちの美しいメルヘン。
みなさん、本当に言葉をよく知っていて描写が美しい。

比べて、わたしは、登場人物さえきまっていません。
ボキャブラリーも豊富じゃありません。

早い段階で、強い劣等感を感じました。

だけど、劣等感を感じて良かった。

わたしは、ちょっとカッコつけたがりなところがあります。
劣等感を感じたことで、カッコつけたがりの自分がスコーンと吹っ切れました。

わたしは、わたしなりにやれることをやろう。
先生がおっしゃったことをおっしゃった順番にやってみよう。
型にきちっとあてはめよう。

とにかくそれだけが頼みの綱でした。

なんども手詰まりになり
先生の輝くアドバイスを受け、駄作でもなんでも、とにかくメルヘンの型にはまった物語を作りあげました〜〜。
おめでとうーみゆきちゃん(笑) 缶詰作家さん気分を味わいました。

これで、こどもたちに自分で作った本を読んであげられる!

このセラピーの目的は

こどもに

物事は自分で解決するしかない
奇跡はない

ことを教育するため

自分が成長するため、言葉遣いを学ぶため

なのだそうです。

自分で解決するしかない、奇跡はない、みんなで協力して解決する、知恵で解決することを学んでもらう。

主人公が敵役を倒すときにものすごく困りました。

最初、わたしは、薬を盛って、倒そうかと思いましたが
それは、アドラーでない解決方法です。それにこどもに学んでほしいことは学んでもらえません。

先生に

その方法はオススメしない。だってアドラー心理学を学びに来たんでしょう?

と言われるまで問題解決のくだりがアドラー的じゃないことに全く気付きませんでした(苦笑)

また、薬を盛って倒すっていう方法は実にずるいなぁと思いました。普段、問題を解決するときにずるい方法を使っているんだよなーわたしって。きっと。

そんなわたしなので

暴力ではなく
アイテムはつかわず
奇跡は起こさず

友人と自分の使える能力を駆使して!協力して

知恵で!!!

敵役を倒す(問題を解決する)のって難しい!!!

いかに普段そうしてないかの表れだ。

主人公が成長すると、自分自身が成長する。先生が初日におっしゃってたことを、
しみじみ感じました。

作品を作ってみると
わたしの稚拙な性格がまるで透けて見えているような気がしました。

とっても楽しい講座でした。
物語を作って、自分の劣等感、自分の知らないストレクス、普段どんな風に物事を解決しているのか。自分探しの旅に行ってきた気分です。

わたしが、今直面している問題が、物語に表れており、また別に日に書けば別の物語となるんだろうな。
また書いてみたい。

先生の輝くアドバイス無しでどこまで書けるかわからないけどそう思うのでした。

ちゃんちゃん。



【奥田 美幸 2016年4月4日】