12月の那賀みち

師走の風がちょっと冷たい12月の那賀みちは、いつもの支援センターが選挙で使われたため、那賀川町民センターで行いました。

参加メンバーさんは6人+4歳のイケ面君。
私も4カ月ぶりでしたが、3~4年ぶりのメンバーさんや先月の講演会に来て下さって那賀みちは初めてのメンバーさんもおられて、新旧はありましたが、小人数でゆったりとした会になりました。

この日の話題は、自己紹介の時に出た、いわゆる生活習慣についてのこと。
しかも、話題を出して下さったメンバーさんが気になっていたのは、宿題のしつけのことでした。
おおむねの経過の話を聞いたうえで、みんなで宿題の意味について話をしていきました。
同じ宿題でも、きちんとしていく子、適当にやっていく子、やっていかない子、学校でやってしまう子、朝やる子・・・それぞれです。それから、子どもも家ではゆっくりしたいだろうと考える方、宿題は、学校で勉強しての残業・・と意味づけるメンバーさんもいて、宿題の意味って何だろうと考えさせられました。
お母さんによると、以前はちゃんとしていたけれど、ある時期から家ではするのを嫌がるようになったということでしたが、そのころ何かあったのかなと想像はできますが、いま、原因を探しても仕方ないことです。

・・・と、このあたりで、私は4歳のイケ面君と、お外に遊びに出ましたので、以下は後からメンバーさんにお聞きした内容によるものになります。

お母さんによると、学校の先生とはいろいろ話ができていて、放課後に学校で宿題してもいいとか、日記だけを家で書いてくるとか、いろいろ配慮や理解もあるとのこと。でもやっぱり、家でも勉強としての宿題をすることは大切なのではないかと考えのお母さん。

もちろん、どれが正解というものでもありませんが、今回はお母さんの意をくんで?、「しなくてはいけないものとして、宿題を(生徒の)仕事」としてとらえて、やる場所ややる時間や協力について、子どもと話をしてみることになりました。
あと、アドラー的には宿題を通じて、子どもが能力があると感じられたり、お母さんが仲間と感じられるように、対応できたらOKかなというようなお話も出たとのこと。また、ただ宿題の場面だけでなくて、テキスト3-Lを読み、「正の注目」ができる他の場面を探しながら、「負の注目」になる感情も意識しながら暮らしてみることも提案したそうです。

お母さんは、感情について、あまり意識したことなかったし、いろいろと学んだこともあったと感想を言われていました。

いわゆる躾(生活習慣)として宿題をとらえて、オートマティックにしてしまうと、母は楽かもしれません。でも、それではなんだか、ほんらい味わえるはずの学びの楽しさも色あせてしまいそうにも思われて、もったいない感じがします。
宿題に限ったことではありませんが、躾はオートマティックなものではなくて、子どもが自ら自立に向かえるように、また学校という社会で、小さくても自分の役割を果たしながら、協力できる子どもになるように、あせらず急がず、少しずつ勇気づけていくことが、今は必要なんだろうなぁとおもいました。


【湯浅 雅子 2012年12月17日】