2020年5月アーカイブ


この会に携わってくださったすべてのみなさま、ありがとうございました。

久しぶりに全国のアドレリアンのみなさまのお顔を拝見できたことが嬉しかったです。
それだけでこんなに嬉しくなるほど、アドラー心理学で繋がっているお仲間のみなさんを敬愛していることに気付き、なさんのにこやかな様子、朗らかな様子からアドレリアンのポジティブな雰囲気を感じ、軽やかな心持ちになりました。
また、どんな状況の中でもアドラー心理学を傍らに置いて暮らしている仲間がたくさんいることが実感できて「1人じゃない」と思えました。
地元の自助グループの仲間たちともZoomで例会等はやっていますが、「そうだ、私の仲間は地元だけでなく全国にいた!」と思い出せたような感覚がありました。

車軸の両輪(実技と言葉での学び、体での学びと頭での学び)、どちらも大事というお話が冒頭でありました。
今回は言葉での学びの場だったわけですが、それでもやはりアドラー心理学は本からは学べないし、1人で学ぶこともできないものだと痛感しました。
ただ講義の動画を見るだけなのと、今回のようにディスカッションを交えたり、チャットでリアルアイムに質疑が入るのでは全然違います。
次善の策のオンライン講座ではありましたが、その中でもアドラー心理学らしく学べるよう、たくさんの工夫をしてくださり、ありがとうございました。

学んだことで特に覚えておきたいと思ったことは、

①1-A カウンセリング/心理療法/ケースワーキング
 あれもこれも同時に解決しようとしないことが大切です、という部分です。
 カウンセリングではライフタスクの解決法を考えること。具体的には言葉や行動が変わるよう勇気づけること。
 その結果、構えが変わることはあるだろうけれど、考え方を変えることはしないということを心に刻みます。

②正対について
 質問してくださったM子さん、ありがとうございました!
 私も、正対というのは効果抜群の強い最終手段のようなイメージを持っていました。
 ですが、講義の中で「この仮想的目標では実現しないことに気付いてもらうのも正対」といった例え話もあり、勘違いと共に身構えがとれた気がします。
 「クライエントさんは問題解決する力がある」と信頼尊敬して、改めて目標の一致をとる感じなのだと分かると、正対することもやはり大きな勇気づけなのだと分かりました。

グループごとのディスカッションの中でも、アドラー心理学の構えなどを学ばせていただけました。
「相談的人間関係について自分の事例や体験も使って説明する」というテーマで聴かせていただいたお話からは、その長いストーリーの中に散りばめられたアドラー心理学の要素をたくさん垣間見ることができましたし、アドラー心理学というものは兎にも角にも実生活での実践なのだなということが本当に染み渡りました。
グループのみなさん、ご一緒させていただき、ありがとうございました!

またリアルでお会いできる日を楽しみに、それまではこの環境下で自分たちにできることを工夫して、学び続けていきたいと思います。


【藤田寿花 2020年5月】