基礎講座理論編@東京2018

大竹先生、4日間本当にお疲れさまでした。

先日東京で開催された基礎講座理論編は、
参加者と大竹先生がともに学びあう協力的で活発な雰囲気の中、
大成功に終わったことをご報告いたします。
感想をうまく言葉に表現できなくて、投稿が遅くなってしまいました。

大竹先生の理論編は、
創始者アルフレッド・アドラーから弟子たちへ代々受け継がれてきた
きらきらした宝のようなアドラー心理学そのものでした。
その輝きが失われないように、何かを混ぜ込んだり、雑に扱うことなくそれを守り、
丁寧に言葉を選びながら私たちに手渡そうとされているその姿に感動しました。
そして私たちも弟子なのだとあらためて自覚したところです。

「〇〇については、〇年前に一度だけ野田先生が説明されていました。」
「これについては〇〇号のアドレリアンに論文が載っています。」
「それを言ったのはアドラーではなくてアメリカの〇〇先生です。」

その誠実さと努力に心を打たれましたし、
質問に対しても即座にこのように答える先生にびっくり仰天したのはたぶん私だけではなくて、
参加者はあっという間に大竹先生ワールドに引き込まれていきました。
知的な講義と気さくなトークのバランスが絶妙でしたね。

質疑応答がとても活発に行われたのも印象的でした。
質問しやすい雰囲気だったようですね。
グループワークも盛り上がり、
あちらこちらで自助グループやパセージをご紹介する姿も見られました。
会場全体に勇気づけの雰囲気が満ちていて、
そこにはアドラー心理学が目指す共同体があったと思います。

最後に先生は、
部分をとってアドラー心理学といわないでね、全部含めてアドラー心理学だから、
ということを優しくきっぱりと伝えられました。
そしてぜひ学会に入ってこれからも一緒に学んでいきましょうと結ばれ、
大きな拍手で終了しました。

私がほっとしている横で、運営委員のGさんがさっと立ち上がり、
今回急な代役を務めてくださった大竹先生と
開催に際して協力してくださったみなさんにお礼の言葉を伝えると
ひときわ大きな拍手が起こり、今回の理論編の成功を実感しました。
こうやっていけばいいんだ、大丈夫。そう思いました。

大竹先生は4人きょうだいの長子でいらっしゃるとのことですが、
今私は大竹先生のことをお姉さんのように感じています。(勝手にすみません。)
頼れるお姉さんのもと、きょうだいが協力して学び成長していくイメージを
くっきりと思い描くことができています。
あとは実践。いつもどこに行っても自分のまわりをぐるっと見渡して、
そこで自分は何ができるかを考えて暮らしていきます。
新たな決心の背中を押してくださった大竹先生に感謝いたします。


今回みなさんと一緒に学び、過ごす中で「協力的」であるとはどういうことなのか、
少しわかったような気がしますので書いてみます。

開催にあたって多くの方がたくさんの協力をしてくださいました。
本当にありがとうございました。
早めに会場入りして会場設営の準備を手伝ってくださったり、
案内係をかって出てくださったり、お菓子を持参してくださったり。

その他にも、積極的に質問をする、グループワークで話題を提供する、
ランチタイムに楽しく会話をする、一人でいる人に声をかけてみる、
相手の話をじっと聞く、自分の自助グループについてお話する、
ゴミが落ちていたら拾う、目が合ったらにっこりする...

見過ごしてしまいそうなこれらもまた協力なのだと気がつきました。
そしてこの小さな協力的なふるまいがまわりに影響を与え、じわじわと広がっていき、
場の雰囲気をつくるのだということがよく分かりました。

できることをやっていけばいいんだ、と勇気づけられました。
みなさんと一緒だったから学べたことです。

ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


【野上清水 2018年4月】