特殊講義と演習「葛藤解決」@東京

優子先生 亜由美さん
緊急事態宣言の中、関東までお越しくださってありがとうございました。

関東地方区運営委員のみなさん、開催に際し、感染対策など細やかなご配慮をありがとうございました。
参加されていたみなさん、お会いして共に学び合うことができてうれしかったです。ありがとうございました。

初めてパセージを受けてから9年。
それぐらい経っても、エピソードは残酷にも未だわたしの競合性に光をあててくれます。
息子は心得たもので、わたしが劣等の位置から放つピンポンの球を「ヒョイ、ヒョイ」と避けてお互いの平和を保とうとしてくれていました。

ところがわたしときたら、その「ヒョイ、ヒョイ」がわたしをますます怒らせる!息子は対処行動に失敗している!!とアドラー先生が化けて出てきそうな愚かなことを無自覚に考えていたのだと思います。
アドラー心理学を相手を裁くために使ってはならないと自戒していたはずなのに、しっかり息子を裁いていました。

パセージでは子どもの不適切な行動という文脈で語られる5つの段階ですが、「葛藤」という文脈で考えると、これはあくまでもお互いのコミュニケーションの型であって「不適切な行動をしている子」がいるわけではないことが改めてよくわかりました。
ピンポンの図に書くと本当によくわかりました。
5つの段階に子どもに当てはめて観察するのではなく、コミュニケーションのパターンとして点検する...自分の何が相手をそうさせているか自分を点検するために使うのだ、それを忘れていました。
こうやって講座に参加して点検してもらって「忘れている」ということがわかってよかったです。多分また忘れるけれど、忘れるたびに思い出して、権力争いの現場で思い出せるようになりたいです。(できれば権力争いになる前に思い出しなさい、という声がどこからか...)

パセージ・プラスでも葛藤解決は学びますが、プラスでは相手がある年齢の子どもに特化されていると理解しています。
特殊講義と演習『葛藤解決』では夫婦関係のことも言及されていて、より深く広く応用的に学ぶことができました。

野田先生のテキストをみんなで読んで、優子先生のわかりやすくて温かい解説を聴いて、グループでシェアをする。誰かのエピソードを我が事のようにみんなで知恵を出し合う。学び合いがとてもありがたかったです。

みなさん、ありがとうございました。


【三浦裕子 2021年3月】
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