突破口をひらく


来る7月21日に行われる、日本アドラー心理学会北海道地方会のための「事前研修会」を行った。地方会で行う「ブレイクスルークエッションズを使ったワーク」を円滑に進めるための研修会だ。スーパーバイザーに学会認定指導者の大竹優子先生もお呼びした。

「ブレイクスルークエッションズ」は、もともとは野田俊作先生が親子関係プログラム『パセージ』のために開発されたもの。自助グループなどでの話し合いの時にも、問題解決の手段として使うことができる。

具体的には
1.子どもの適切な側面はなんですか?
2.あなたがこの場面で子どもに学んでもらいたいことはなんですか?
3.それを子どもに学んでもらうためには、どんな工夫ができるでしょうか?
の3つになる。

ワークでは、参加者をグループに分け、親子関係のちょっと悩んだ実例を出してもらい、「ブレイクスルークエッションズ」を使って、問題解決までもっていく。グループリーダーになってもらう人は、比較的新米のパセージリーダーとパセージリーダー候補生。リーダー修業の場でもある。シナリオはあるが、当日円滑にワークを進めるためには、何回もグループを動かして実践を積むことが必要だ。

研修会のためには、実際の困った事例を持ち寄ってもらうことと、一緒に話し合うグループメンバーが必要だ。今回の研修会を成立させるために、道南地域だけじゃなく、青森からもアドレリアン(アドラー学習者)が応援に駆けつけてくれた。

土日かけて、4セッション、8事例を扱った。「ちょっと困った出来事」を語り、エピソードを出し、ローププレイをし、ブレイクスルークエッションズで問いかけ、グループで議論し、代替案を考え、新たな代替案で再度ロールプレイする。

とてもとても濃い研修会となった。ここに集まったメンバーは、基本的にアドラー心理学の学習がある程度進んでいる人たちばかり、これからの北海道と青森のアドラームーブメントをけん引していくメンバーだといえる。こうやって集まってみて、アドラー学習者の層が大変厚くなってきたなということを実感し、感慨もひとしお。北海道の地で、このような濃いアドラーの研修会を開けたことが実にうれしい。

アンケートから。
・シナリオ通りでこんな素敵な変化が起きる!パセージ学習者ならだれでもできる方の実演ができるのでは!?と期待と希望をいただきました!
・勇気づけのパワーをいただきました。
・パセージテキストが手元にあっても、自分ひとりの力では代替案にたどり着くことはできないと思います。自分の感じるところで、子どもに対応していっていいのか?共通感覚と共同体感覚、二つで点検し、伝えるべきは伝えるに大変すっきりしました。
・グループメンバーとして貢献している。自分にはここに居場所があると感じられました。ありがとうございます。
・シナリオと仲間の力で、迷っても戻って、行動面と心理面の目標に充たされた事例提供者さんの「学んでもらいたいこと」へ向かっていけました。すごい!!
・メンバーさんみんなで、「ちょっと不幸せなドラマ」が「幸せのドラマ」に代わる過程を進めていくことは、とても楽しくエキサイティングでした。

さて、来週は本番、とても素敵なことが起こりそうで、今からとてもワクワクしている。

【高柳滋治 2019年7月】

基礎講座応用編@岐阜

大竹優子先生、講座に参加くださったみなさま、4日間の学びの時間をいただきありがとうございました。基礎講座応用編を受講して感じたことを書いてみます。

私は2013年大阪で初めて受講して以来、6年ぶり2回目の受講でした。
1日目・2日目で印象に残ったことは2つあります。
1つは、優子先生が繰り返し「善い、悪いではありません」とおっしゃられていたことです。何度も伝えてくださるということは失敗しやすく大事なことだと感じました。
油断するとすぐに自分の物差しで「善い/悪い」を決めたくなります。でも協力的に問題を解決して暮らすことを目指すならば、「善い/悪い」を決めることから離れて、所属していると感じられる方法や問題解決に便利な方法を選ぶことが大事なのですね。
「善い/悪い」を決めようとしていないかいつも自己点検が必要だと学びました。

2つめは、質疑応答の際に優子先生が「それはわかりません」ときっぱりおっしゃっておられたことです。1回だけでなく何度もその場面があり、わからないと言える謙虚な姿勢にはっとしました。そして、わからないことを認めたうえで、いま言えることや知っていることを真摯に教えてくださいました。人は不完全だけどこれまでに得られたものを持ち寄って伝え合って暮らしていくのだというイメージを持ちました。講座4日目に「人は真実を知らない」というお話がありましたが、謙虚でいるとはどういうことかテキストより目の前の優子先生を見て学ぶことができたと思います。

3日目・4日目で印象に残ったのは、グループワークです。
4日間通して、各章の講義の後に毎回グループワークが15分程あり、その後に質疑応答という構成でした。グループワークは4~6人で「学んだこと」「わからなかったこと」「テキストの設問の答え」について話し合う基本的な内容です。いつも学んだことは何ですか?と問いかけるアドラー心理学らしい構成と思いました。6年前の応用編ではこのようなグループワークなかったように思います。以前の私だったらグループワークを15分するより、講師のお話を聞くか講師への質疑応答の時間にあてた方がいいのにと思ったかもしれませんが、今回はグループワークの時間がとても楽しく貴重に思えました。
というのも、自分の目の前にいる相手の関心に関心を持ち、批判をせずに意見を聞き、わからないことは尋ねて、自分が発言する時は相手に伝わるように話し方を工夫するということは、話し合って問題解決して暮らす、協力するための練習だと感じたからです。

と、ここまで書いて思いだしました。講座の期間中でも私は簡単に「悪いあの人」「かわいそうな私」に陥って、自分は変わらず相手を変えようとしてしまうことがありました。
協力的な暮らしを学んでいるのに何をやってるのかな~です。

応用編では、陰性感情を感じたら対処行動を繰り出す前に「相手に何を言わせようとしているのだろうか」と仮想的目標を明らかにし、実現していい目標なのかどうか区別がつくようになることが大事と学びました。そのためには、講座後の継続学習こそ重要だと再確認しました。
仲間の力も借りて自己点検し、1回きりの関係ではなく普段の人間関係でお稽古していくことを続けたいと思います。


【青山知子 2019年6月】

大竹優子先生
中井亜由美先生

二日間、大変お世話になりました。
金沢では、一昨年度、優子先生のパセージプラス、その後引き続き亜由美先生にカウンセリング練習会を...という流れで、エピソード分析やカウンセリングを学ぶ機会に恵まれてきました。

申し込みをした段階では、実習なんて、とてもとても畏れ多いと思い、他の方々のカウンセリングを見て勉強させていただくつもりで、参加しました。しかし、結果的には、初日の早々に手を挙げ、カウンセラー役に挑戦しました。あの時は、野田先生、優子先生、亜由美先生に、私なりの恩返し?をしたいと思って、前に出ました。丁寧に何度でも、教えて下さった先生方に「今日は今日の名人」として、カウンセリングをしてみようと何だか勇気がわいてきたのです。野田先生、優子先生、亜由美先生に教えていただいているということが、私の自信につながっていったように思います。

とはいえ実習は、やはりいつも通りの出来で、自信なさげな部分あり、沈黙ありと、いう結果でした。それでも少しづつカウンセリングというものが分かってきた実感があり、「今日は今日の名人」としてすがすがしく実習を終えました。

優子先生が私のカウンセリングの後、「困った時こそ明るく。」とアドバイスをくださりました。
野田先生にご挨拶に行って、「最近、カウンセリングを勉強しています。」とお話したところ、「根気」とおっしゃってくださいました。
本当にありがたい時間でした。

質疑の時に、日常生活の中で、1つ1つの対話や行動をどうすればいいか考えて動くことで、どういう方向でカウンセリングをするかが分かるようになる。というお話もしていただき、出来る限り実践していきたいと思いました。

これからも、教えていただいたことを大切にし、金沢の仲間と根気よく場数を踏みたいと思います。


【石川美紀子 2019年5月】

中井さんのエピソード分析@流山


先日流山で行われた、中井さんのエピソード分析の勉強会に参加してきました。 

今まで学んできたことを整理できたり、新しく学べたことがあったり、カウンセラーの「構え」を肌で感じることができたりと、本当に学びの多い二日間でした。思いがけずカウンセリングの実習もさせていただき、感謝しております。 

 

エピソード分析を通してアドラー心理学を教えてくださった中井さん、お世話をしてくださった流山の方々、実習でクライアントをしてくださった方、そして一緒に学べたみなさまへの感謝の気持ちでいっぱいです。その気持ちを形にするために、日記を書くことにしました。 

 

カウンセリングについて 

 

中井さんはカウンセリングの中で「無駄なこと」をなさらないなぁと思いました。「当たり前じゃないか」と言われそうですが、自分がカウンセリングをしている時に、いかに無駄な動きが多いか振り返ることができました。もちろん「何をするか」ということも勉強になったのですが、それ以上に「何をしないか」ということが勉強になったのです。 

カウンセリングの方針によって、手順ごとの時間配分も、臨機応変に変えておられました。さら〜っと行くところと、クライアントさんがじっくり考えられるよう、信頼し、そっと心を傾け続けるところとがありました。 

「ただ手順を追っているだけ」では、クライアントさんを本当に援助することはできないと、強く思いました。カウンセラーのすべてが行いが「クライアントさんを勇気づける」という目的に向かっているのだと思います。以前から何度も教えていただいていたことですが、それがどういうことを指しているのか、ようやく少し見えるようになってきたのかも知れません。亀の歩みです。 

今、クライアントさんはどこにおられて、そこから一歩進むために、いま一番学ぶべきことは何だろう? それを念頭に置き、丁寧にクライアントさんを観察し、質問で確認しながら、カウンセリングを進めていかれる姿が大変勉強になりました。 

そして、それが見えるのもエピソード分析の手順おかげだと思いました。手順ではこうなっているけど、実際は違うことをしている。そこにあるカウンセラーの意図を考えることができるからです。カウンセラーの教育という点においても、エピソード分析は本当に便利でスマートだと思いました。 

 

技術について 

 

思考から私的感覚のマイナスが「否定文」で出ることがありました。それを肯定文にする作業で迷子になってしまった時、「まずは私的感覚のマイナスの『否定文』を手掛かりに、私的感覚のプラスの『肯定文』を探す」ということを教えていただきました。そうして私的感覚のプラスを肯定文で出しておいてから、それと対になるマイナスの肯定文を探す、という流れだとスムーズに私的感覚のプラスとマイナスを出すことができました。 

 

構えについて 

 

「クライアントを尊敬・信頼する」ということ、これがどれほど大切なことか改めて学びました。クライアントさんが考えておられる時、カウンセラーの「構え」によって、それはクライアントさんにとって、まったく違う時間になるんですね。同じ20秒でも、効果がまったく違うんです。外から見ていてもそれはわかります。それを肌で感じられたことが、一番大きな収穫でした。口先アドラーでは、カウンセラーにはなれないと、深く納得しました。

 

2017年のカウンセラー養成から、自分が成長できた部分、そしてまだまだ足りていない部分を確認することができました。実習をさせていただくととっても勉強になるんですが、やっぱり劣等感を感じます。この清々しい劣等感(!?)を胸に、勇気を持って補償していきたいと思います。エピソード分析は、とにかく、「ばか〜〜〜ず!」が大切だと思います。関東の仲間と一緒に、この学びを生かしていきたいと思います。

 

 【村上 透 2019年4月】

リーダー養成講座 2019年2月


パセージリーダー養成講座に挑戦し参加できたことに感謝いたします。
そして、合格した嬉しさとともにプロバイド側になる責任を感じています。

野田先生、大竹先生、Nさん、Tさん、Uさん、Kさん、そして同期のみなさん、沢山の勇気づけをありがとうございます

パセージリーダー養成講座を通して学んだことや感想を書かきます。
初日、メンバーみんなが積極的で圧倒されていました。
さすがリーダーになろうとしている人たち、私もその中の一人なんだ頑張ろうと思いました。
初日から実際にコースを回す練習をします。
大竹先生が次は「このページをどなたかお願いします」と言われるます。
私はどのように回すのかとリーダーマニュアルを見て考えているうちにメンバーが挙手します。
私は最後になり「どんな場合に子どもは適切な行動をするか」で、賞についての誘導空想をしました。
みんなの助けを借りて文章を考え、誘導空想に突入!
緊張感で次の言葉がなかなかでない、それが良かったのか
大竹先生、オブザーバーの皆さんから、声が向いているとか、間が良かったとか沢山の勇気づけをいただきました。
自分の知らない一面を気づくことができました。

講座2日目、私は苦手な「自然の結末」で練習をしました。
私はコース中、どんな質問をすれば学んでほしい方向へいくかなと考えている間に、メンバーどうしの話しが盛んになってしまい散漫性が上がりました、それはダメだと知りながら間に入ることができず諦めてしまい話しが終わるのを待つ形になってしました。
最後は帳尻を合わすように終わらせました。
私は、諦めた適当に終わらせた自分が情けなくて落ち込みました。
このコース事例から私は
 事例を取った時に、事例の文脈をきちんと理解する
 このページで学んでほしいことを事例に照らしてはっきりさせる
 メンバー間の話が盛んになり散漫性があがったら「ありがとうございます」などと言い、口を挟んでコントロールする
を学びました。
このコース事例は散漫性がある事例としてメンバーと一緒に学びました。

『私たちにはどんな時でも、なにかできることがある』
その夜、自分が試験で受けるページ23-L「子どもの課題を共同の課題にする(3)」の復習をしました。
本を開いたものの今更慌ててもあまり変わらないし、今日の自分を考えると、もしかしたら・・・ダメかも・・・。
自分の合格ために時間を使うより、みんなのために時間を使う方がいいと思いました。
「今の私になにができるのか、今私にできることをしよう!!」
明日出す事例、娘が小さい頃のわかりやすいと思われる事例を簡潔にまとめ、4事例を書き出しました。
今わたしにできること、
メンバーとして全員合格を目指して最大限の貢献する、それ以外ない。

3日目の朝、誰もが緊張をしていました。
さすが関西・四国メンバー面白い話題を振ってくれます、緊張のなかの笑いで少しほぐれました。
試験が始まると全力でメンバーとして参加しました。
一番目の人、合格!涙が溢れそうでしたがグッとこらえ、まだまだみんなで合格するまで頑張らないと!と考えていました。
そうゆう思いがずーっと心の中に流れている状態で3日目のテストは終わりました。

『私たちにはどんな時でも、なにかできることがある』と、決心して行動できた自分が嬉しいです。
そのように考えられたのも自助会の皆さんのおかげです。

『アドラー心理学はひとりでは学べない』
パセージリーダー養成講座に参加して実感しました。
前日の大失敗から、今私にできることを考え、メンバーとして貢献しよう!ということをひたすら考えて懸命に行動するということができたのは、今まで自助会の人たちが私をつねに「勇気づけ」をし続けてくれたからだと思います。

「勇気づけカードをもらったことがある人は、その先の周りの人たちを勇気づけることができる」と、大竹先生が仰っていたことは、そういうことなんだと解りました。

パセージリーダー養成講座では沢山の学びがありました。
その中で私の一番の学びはパセージリーダー養成講座で体験したことです。
その3日間は、かけがえのない経験になりました。

これからは、先輩パセージリーダーの方々と共にパセージをより深く学んでいきたいと思います。
そして私が「勇気づけ」をしてもらったように、私も周りの人を「勇気づけ」られるような人になりたいと思っています。それが私の恩返しと恩送りです。

野田先生、大竹先生、Nさん、Tさん、Uさん、Kさん、パセージリーダー養成講座を受講した同期の皆さん、この時に一緒に学べたことに感謝いたします、ありがとうございました。

【高橋朋子 2019年2月】

リーダー養成講座 2019年1月


大竹先生、Mさん、Nさん、Sさんありがとうございました。
また同期の皆さま本当にお疲れ様でした。
3日間、朝から晩まで勉強しましたが、みなさんお疲れ出てないでしょうか。私の風邪がうつってないか心配しております。ご自愛くださいませ。


リーダー養成の感想と学びを書きます。
とにかく嬉しかったことは、野田先生にお会いできたこと、お話を聞けたことです。心配でどうされてるかしらと思っていたので、ずいぶんお元気になられたご様子にほっとしました。

さて、同期の皆さん。皆さんがあまりに賢く、優しく、優雅だったり、たくさん勉強されていたりで、それに比べて私はあれもこれもできてないと思ってしまいました。その目的はと考えたのですが時間がないので、とりあえず私のストレンクスって何だったけ?と思い出し、大竹先生に教わった「ストレンクスは自分の気持ちをよくするためではなく、ストレンクスを使ってメンバーを勇気づける」を思い出し、とにかくやってみました。
そして、自分のも他の人のも、ひたすら適切な側面に注目し続け、適切な側面しか見えないという貴重な経験ができました。ありがとうございます。以前感じた、私が受けたリーダーの圧倒的な勇気づけの迫力の源はこれだろうなと思いました。

それから、体を動かし声を出すのは私ですが、私がやってるのではないのだなと感じました。透明な管ってこの感じかなと思いました。ストレンクスを使ってメンバーを勇気づけることもするし、マニュアルに沿ってやることはたくさんあるけれど、私達は巨人(アドラー、ドラーカース・・・)の肩に乗っているので遠くを見渡せるだけで、賢いのはテキスト。メンバーとテキストをつなぐのがお仕事なんですね。テキストは動いてしゃべれないですものね。

試験は27-Lでした。自然の結末には介入しないほうがいいよね、という感想が事例提供者からでたので、「一度くらいは声をかけますか?それとも一度も声をかけないでおきますか?」と質問しました。終わってから皆さんに、現場はお家、念押しは良かった、と言っていただけました。
これも、私が考えたのではないなと思いました。なんとなく先輩リーダーが降りて、私の体を使ってこの質問がでてきたような感じでした。何度となく、現場に戻ったときにできるよう勇気づけられた経験があったからですね。

今、アドラーからの流れの中にいるのだなと感じました。先生や先輩方に教わったことや、テキストを大切にして、この流れが続くよう、できることをしていきたいと思いました。

勇気づけ合う3日間、適切な側面に注目し続ける3日間、とても楽しく学べました。
試験の順番を決めるためのあみだくじと、くじに名前を書く順番を決めるためのじゃんけんのことも良い思い出です。同期の皆さんとは、これからも共に学んでいけたら嬉しいです。

京都と滋賀の皆さま、応援してくださった皆さま、ありがとうございました。
心から感謝いたします。


【岡田知子 2019年1月】

解き方を教わる

八月のフォローアップではエピソード分析に自分を事例を使い、私的感覚までも取り扱ってもらいました。

今回は、母と自分とが一致出来る目標を皆と考えて、さらに、自分の私的感覚も明らかにしてもらいました。

そうすると、これまでの母とのエピソードも同じような構造だと気づきました。
ならばきっと、これから先もたいていの問題は解いていけるだろう、うん、大丈夫、生きていける、と生きる力をもらったエピソード分析です。

「エピソード分析」  

<エピソード>

午前9時
私「お母さん、おはよう」
母「おはようさん」
私「見てみて、トマトが完熟してたの。美味しいよ。菊に隠れててわかんなかったの」
 母にトマトを渡す
 母はトマトを食べる
母「美味しいね。味しっかりしてるね」
私「ねぇ。今まで赤くなったら採ってたけど完熟するまでおいておくといいね」
母「畑の土がいいからだよ」-2
私「...そうだね」
母「...」
私「じゃあ行ってきます」±0
母「いってらっしゃい」

エピソード分析は、パセージプラス2-L~3-Lを読み、エピソード分析の手順に沿って進められました。

仮想的目標
「そうそう、完熟トマトは本当に美味しいね」

    ↑
対処行動
「...そうだね」  

考え(直接話法)「え~、また人の話聞かないで。そうじゃなくって完熟させたら美味しいねって話!」

    ↑
ライフタスク
「畑の土がいいからだよ」


ライフタスクを決めたら考えを直接話法で言います。自分の対処行動は非主張的です。

仮想的目標では、畑の土と言う母の思いを切っているので自分では競合的だと思いましたが、母の人格は裁いていないので協力的目標ということにしました。

そうなると、次は、母と私が一致出来る目標を見つけます。

「完熟トマトは美味しい!という話をしてるのっ」
→「完熟したトマトを母に味わってもらいたい」
→「美味しいトマトを食べて喜びを分かち合う」

「美味しいトマトを食べて喜びを分かち合う」という一致出来る目標を決めたら対処行動の相談です。

ところが、「完熟トマト」を広げて「美味しいトマト」となると「畑の土がいいから」も含まれることになり、それまでの陰性感情が消えました。それどころか、「畑の土がいいからだよ」は全く的を得た話です。

新しい対処行動は「そうだねえ、土もいいしねえ~(^^)」となりました。

新しい対処行動のロールプレイでは母も私も仲間でした。

<エピソード>
 母と私が一致出来る目標→「美味しいトマトを食べて喜びを分かち合う」

午前9時
私「お母さん、おはよう」
母「おはようさん」

私「見てみて、トマトが完熟してたの。美味しいよ。菊に隠れててわかんなかったの」
 母にトマトを渡す
 母はトマトを食べる
母「美味しいね。味しっかりしてるね」
私「ねぇ。今まで赤くなったら採ってたけど完熟するまでおいておくといいね」
母「畑の土がいいからだよ」
私 →新しい対処行動「そうだねえ、土もいいしねえ~(^^)」
母「...(^^)」
私「じゃあ行ってきます」±0
母「いってらっしゃい」


「私的感覚を見つける」

私的感覚を見つけるために直接話法で語った考えを取り上げました。

「え~、また人の話聞かないで。そうじゃなくって完熟させたら美味しいねって話!」
  ↓
+)人の話をちゃんと聞く        
-)人の話を聞かない

       ↓ ↓

+)「そのときのテーマに合った話をすべき」 
-)「あっちに行ったりこっちに行ったり話するのはダメ」

この私的感覚についてのキーワードも例えも私にはたいへんわかりやすいものでした。

キーワード 「ストレッチ」「広げる」

例え     
「今は猿の話をしてます」ところに「ねえねえ熊って...」となるとマイナス感情が起こる。
そうしたら「哺乳類の話に広げよう」とすれば、「ねえねえ熊って...」の熊も含まれるでしょう?


母を勇気づける!と臨んでも、マイナス感情は起こり、非主張的に引き下がる、もしくはマイナス感情まま言葉を続ける、ということに代わる新しい対処行動を学ぶことができました。

マイナス感情が起こったら深呼吸してストレッチ、そして、どっちも含むより大きな目標を探します。

私的感覚を知ることは問題を解決するための強力な力、生きる力になると大変に感動しました。

これだけ学ばせてもらって、勇気づけられて、フォローアップの会費はなんと200円です。

七飯アド研の皆様、一緒に学ばせてもらって、ありがとうございます。      


【O.M. 2018年8月】
 

ここえんの小さな相談者くん(2)

ここえんに参加してくれて、悩みを話してくれた
小さな相談者くんおかげでわかったことは、
アドラー心理学の自助グループのやり方は、
小さな相談者さんにも有効である、ということです。

んで、なにより、参加してくれた大人が、
「子どもとこんなふうに話をすればいいんだ」
とわかってくれたことがうれしかったです。

横手のお世話人さんがやろうと思っていた
ミニ講演のお題は「子どもの話を聴く」でした。

ちょうどよく、「子どもの話を聴く」の実践を
見ることができたのではないでしょうか。
(なんつってー)

Fくんは、ノートと鉛筆を持ってきてくれて、
「適切な側面」と「どうすればいいか」を
メモしてくれていました。

その姿から、

『小さいからわからないだろう、と大人が勝手に思ってはいけない』

と思いました。

もうね、私、パセージリーダーとして、
10-Lの「ふたたび勇気づけ」のところ、
胸を張って、

「この通りだからーー!!」

って言えます。
(パセージテキストを持っている人は開いてみてね。
持っていない人はパセージを受講してみてね)

自分の大きな子ども(娘)で「この通りです」と言うと、
親バカならぬ、「バカな親」感があったのですが、
人んちの子どもで、パセージに書かれている通りだと、

怖いものなし

です。

これ、この子もすごいけれど、
パセージを受講して、日々実践していたであろう
お母さんもすごいのだと思います。

今回、Fくんの姿を見て、

『この子はこれからどんなふうに羽ばたいていくんだろう』

と頼もしく思いました。

今回、考えたことが失敗してもいいんです。
そこから学ぶことはたくさんあるはずです。

今回、考えたことが成功してもいいんです。
彼は、十分、勇気づけられるからです。

勇気づけは、子どもを気持ちよくさせることではありません。

今回、勇気づけられたFくんは、
大人の私からすると、
結構、大変なことを決心していました。

でも、本人は勇気満タンになったはずなので、
大変なことと思わないと思います。←私の意見です。

それから、勇気づけカードをいただきました。

「ぼくのそーだん←なやみをきいてくれてありがとう」

キュン♪ 
萌え死にしそうです(*^^*)


、、、

小さな参加者のFくんから報告がありました。
(正しくは、Fくんのお母さんからの報告ですが)

自分で「やってみる。大丈夫」と言ったこと、実践したようです。

お母さんは、Fくんのすることを見届けて、
『やれて当たり前』とも思わず、
『やれてよかった』で終わらせることもなく、
「適切な行動に正の注目」をしてくれていました。

報告と一緒に写真が送られてきたのですが、
Fくんは、自分で「しなければならないこと」を
紙に書いていました。

そして、家族全員(Fくんも含め)が
「(Fくんは)〇〇すると〇〇できる」
ことがわかったようです。

どんなに、親が子どもに口すっぱく

「こうしなさい!」
「こういうことすると、こうなるのよ」

と言ってもききやしませんが、
(もしくは時間がかかったり、
言われるからしぶしぶやったりとか)

今回のように、子どもの話を聴くだけで、

スルスルっと解決することがあります。

もしかしたら、しばらくすると
また、Fくんは
「しなければならないこと」
をしないかもしれません。

でも、そのときも、大人が
「子どもに言い聞かせなくてもいい」
ってことを知っている、ってことは
大切なことではないかしら。

だって、こちら(大人)は
「Fくんには自分でやる力がある」
って知っているんですもの。
そのFくんの力を信頼するだけじゃないかな、
と私は思います。

ここえんで、お話が終わったとき、私は
「今日はなにを学びましたか?」
って聞いたんです。

Fくんは、

「わからないと学校がつらくて行きたくなかったけれど、
話せるところがあってよかった。
困っていることを話せる場があるっていい」

って言ってくれました。
(Fくんは小2だよ)

ねぇ、
大人だって、子どもだって、
困っていることを話せる場があるってステキよね。

困っていることがあったら、とりあえず、
最初にパセージを受けてみませんか?
定例会に遊びに来るのもいいですよ。


【樋沢律子 2018年6月】

ここえんの小さな相談者くん(1)

えーと、今日は秋田県横手市に行ってきました。

横手の仲間がミニ講演をするというので、

『お。見に行こう』 ←まつがい
『お。応援に行こう』って思ったのでした。

そしたら、いろいろあって、
急きょ、私が進行することになりました。

でもね、
ミニ講演の「子どもの話を聴く」を
私は準備しておりませんので、
フツーーーの定例会をやりました。

ミニ講演に来てくれた方、すいやせん。

事情をお話してから、近況報告をして、
「困ったことはありませんか?」と聞くと、
小さな参加者くんが「お母さん、あれは?」と
促す発言がありました。

でも、お母さんにしてみると、
それは「困った話」ではないようでした。

そう、それは、「小さな参加者くんが困っている」のでした。

この小さな参加者くんは、パセージが大好きなんです。

「お母さんがパセージを受けてくれてよかった。
家の中がとってもよくなった」

というようなことを言ってくれる、ステキな参加者くんです。
この言葉で、どれだけ私が勇気づけれられたことでしょう。

小さな参加者くんの名前を仮にFくんとします。
今日のお話が終わって、
「Fくん、今日のお話を私のブログに載せていい?」
と聞いたら、「いいよ^^」と言ってくれたので、
なんとなくわかるようにお伝えしたいと思います。


Fくんは、小学校2年生です。
パセージのことをわかってくれて、大好きです。
(パセージを理解してくれて、信頼してくれています)

Fくんの願いは、

お父さんお母さんが仲良くすること
ぼくとお母さんが仲良くすること
ぼくとお父さんが仲良くすること

でした。

最初にお話してくれたのは、

「お父さんとお母さんが仲良くしてほしいこと」

でした。

そこで私は、

「これは、Fくんだから言うんだけれど、
Fくんにお父さんとお母さんを変えることはできないのね。
Fくんにできるのは、自分を変えることなの。
これって、わかるかな?」

と聴いたら、Fくんは、ハッとした顔になって

「うん。わかる」

と答えてくれました。
(ほかにも もちょっと説明したことがあります)

「Fくんにできるのは、お父さんと仲良くすることと
お母さんと仲良くすることなんだけれど、
どっちと仲良くなりたい?」と聴くと、
「お父さんと」ということで、お話を進めていきました。


アドラー心理学は、エピソードを大切にします。
それは、小さな相談者のFくんでも同じです。

ってことで、Fくんからエピソードを聴きました。

エピソードを聴きながら感じたのは、
『大人と変わらないなぁ』ってことでした。

Fくんは、どんなことがあって、
どんなことを言って、どんなことを感じ、
どんなことを考えていたのかを
しっかり話してくれました。

そのあと、パセージテキスト1-Lを読んで、
Fくんに聴きました。

私「ボクは能力がある、はどうだった?」
F「んー。能力ないって思った」
私「そっかぁ。お父さんはボクの仲間だ、は?」
F「んー。少し?少し仲間だって思う」

すげー、すげーよ、Fくん♪

そのあと、2-Lも読んでみたところ、2っぽいんだけれど、
パセージを学んでいないお父さんに
Fくんが「お父さん、こうしてくれませんか?」と言ったところで
『やらんだろうなぁ』ということは容易にわかります。
ふふ、ごめんなさい、お父さん。

さてっと、気を取り戻して、
Fくんとお父さんの適切な側面を見つけていきました。

Fくんから「適切な側面ってなに?」と
適切な質問があって、うれしく思いました。

適切な側面をあげていくと、
Fくんの表情が変わったように思いました。

Fくんよりもお父さんの適切な側面が少なかったら、
「ボクより少ない。〇個足りない」と言うので、
大人のみんなで頑張って、
お父さんの適切な側面を見つけました(笑)

そしたら、自分がお父さんから
どんなに大事にされているかを感じたようでした。
そのときのFくんの表情が忘れられません。

勇気が満タンになったFくんは
自分で「どうすればいいのか」を見つけていくのですが、
私が、
「これってさぁ、おうちで、お父さんとお母さんと
Fくんで話し合って決めるといいんじゃないかなぁ
と思うんだけど?」
と提案したら、Fくんは

「ここで決めたい」

と返事してくれました。

Fくんの信頼感を感じて、『マジで?^^;』と責任を感じる私。

ここから、Fくんにできる範囲でやれることを
みんなで考えていきました。

まぁ、ほとんどが、Fくん一人で
「こうする。ああする」って言うわけですよ。
すごいよ。パセージテキスト4-L、4のまんまですよ。

ちょっとね、「小2にしては、たいへんじゃね?」
ってことも、自分で決めているのですが、
Fくんは「大丈夫」って言います。

Fくんが「大丈夫」って言っているので、
とりあえず、「これでやってみようね」ってことになりました。

私「お母さんに手伝ってほしいことはありますか?」
F「んとねー、できたかできないかを(りっちゃんに)報告してほしい」
私「え?そっち?」

もうね、『パセージで育てた子どもは能力高い』と思いました。

私は、娘が中学生の時にパセージを受講しました。
その後、娘が高校生の時に娘とこのような話し合いができました。

F君のママは、Fくんが年長のときにパセージを受講しました。
んで、小2でこのような話し合いができました。

いやぁ、もう、
『パセージキッズ(アドレリアンキッズ)はすごすぎ』
って思いました。


【樋沢律子 2018年6月】

基礎講座理論編@東京2018

大竹先生、4日間本当にお疲れさまでした。

先日東京で開催された基礎講座理論編は、
参加者と大竹先生がともに学びあう協力的で活発な雰囲気の中、
大成功に終わったことをご報告いたします。
感想をうまく言葉に表現できなくて、投稿が遅くなってしまいました。

大竹先生の理論編は、
創始者アルフレッド・アドラーから弟子たちへ代々受け継がれてきた
きらきらした宝のようなアドラー心理学そのものでした。
その輝きが失われないように、何かを混ぜ込んだり、雑に扱うことなくそれを守り、
丁寧に言葉を選びながら私たちに手渡そうとされているその姿に感動しました。
そして私たちも弟子なのだとあらためて自覚したところです。

「〇〇については、〇年前に一度だけ野田先生が説明されていました。」
「これについては〇〇号のアドレリアンに論文が載っています。」
「それを言ったのはアドラーではなくてアメリカの〇〇先生です。」

その誠実さと努力に心を打たれましたし、
質問に対しても即座にこのように答える先生にびっくり仰天したのはたぶん私だけではなくて、
参加者はあっという間に大竹先生ワールドに引き込まれていきました。
知的な講義と気さくなトークのバランスが絶妙でしたね。

質疑応答がとても活発に行われたのも印象的でした。
質問しやすい雰囲気だったようですね。
グループワークも盛り上がり、
あちらこちらで自助グループやパセージをご紹介する姿も見られました。
会場全体に勇気づけの雰囲気が満ちていて、
そこにはアドラー心理学が目指す共同体があったと思います。

最後に先生は、
部分をとってアドラー心理学といわないでね、全部含めてアドラー心理学だから、
ということを優しくきっぱりと伝えられました。
そしてぜひ学会に入ってこれからも一緒に学んでいきましょうと結ばれ、
大きな拍手で終了しました。

私がほっとしている横で、運営委員のGさんがさっと立ち上がり、
今回急な代役を務めてくださった大竹先生と
開催に際して協力してくださったみなさんにお礼の言葉を伝えると
ひときわ大きな拍手が起こり、今回の理論編の成功を実感しました。
こうやっていけばいいんだ、大丈夫。そう思いました。

大竹先生は4人きょうだいの長子でいらっしゃるとのことですが、
今私は大竹先生のことをお姉さんのように感じています。(勝手にすみません。)
頼れるお姉さんのもと、きょうだいが協力して学び成長していくイメージを
くっきりと思い描くことができています。
あとは実践。いつもどこに行っても自分のまわりをぐるっと見渡して、
そこで自分は何ができるかを考えて暮らしていきます。
新たな決心の背中を押してくださった大竹先生に感謝いたします。


今回みなさんと一緒に学び、過ごす中で「協力的」であるとはどういうことなのか、
少しわかったような気がしますので書いてみます。

開催にあたって多くの方がたくさんの協力をしてくださいました。
本当にありがとうございました。
早めに会場入りして会場設営の準備を手伝ってくださったり、
案内係をかって出てくださったり、お菓子を持参してくださったり。

その他にも、積極的に質問をする、グループワークで話題を提供する、
ランチタイムに楽しく会話をする、一人でいる人に声をかけてみる、
相手の話をじっと聞く、自分の自助グループについてお話する、
ゴミが落ちていたら拾う、目が合ったらにっこりする...

見過ごしてしまいそうなこれらもまた協力なのだと気がつきました。
そしてこの小さな協力的なふるまいがまわりに影響を与え、じわじわと広がっていき、
場の雰囲気をつくるのだということがよく分かりました。

できることをやっていけばいいんだ、と勇気づけられました。
みなさんと一緒だったから学べたことです。

ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


【野上清水 2018年4月】

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