折り紙ブームがきていた時のこと。
折り紙で何か面白いもの作れないかな?と考えてた時、そういえば息子はキョウリュウジャーが好きなので、恐竜がいいかも♪と折り方をインターネットで調べ、作り方をプリントアウトし、喜んでくれたら嬉しいな~と思って折り紙を折り始めました。
私は、折り紙の折り方を読み取るのが本当に下手で、あるところでつまづいてしまい、一旦離れようと考えて、リビングテーブルにそのまま置いておきました。
その日はじきに息子も帰宅し、テーブルの上にあったのに気付いた息子は私に作って~とリクエストしてきました。私は、(また、挑戦してみるか!)と思い、早速再開しました。
さっきつまづいたところはクリアできたけど、また新たなつまづきがあって、できない自分にイライラ。こうかな?あぁかな?と考えながらやっていると目の前にいる息子も、
息子:「おかーさん、まだぁ?」「はやくつくってよ!」
私:「お母さん、今折り方をみて研究しながらやってるから、待っててね~」
と答え、また折り方に戻るも、またまた急かされ、(んもーっ)っとできない自分へのふがいなさと、息子の言葉からの焦りなどのイライラが増してました。ふと、
私:(息子は、お母さんがなんでもできる、スーパーお母さんと思ってたりする
のかな?)
と疑問が浮かび、聞いてみようと思いました。
私:「ねぇねぇ息子くん。ひょっとして、『お母さん』はなんでもできると思ってる?」
息子:「うん」
私:(えーーーっ、やっぱりか!!!)
「そうだったんだね。実はお母さんも息子くんと同じで、出来るものもあれば出来ないものもあるんだよ。息子くんとお母さんの違うところは、お母さんの方がいっぱい長く生きてるから、たくさんチャレンジする機会があって、たくさん失敗してきたことかなぁ。」
息子:「えぇーっそうなの!?」
私:「そうだよぉ。この恐竜の折り紙はお母さん今初めて作ったから、うまくできないんだぁ。時間かかりそうだけど、待っててくれないかな?」
息子:「うん」
と言って、なんとかかんとか出来ました。
思い返せば、実母は、私の見ていないところで(気づいてなかっただけかもしれませんが)家事とかいろんなことをしてたなぁと思いました。それはきっと子どもに負担をかけさせないとかそういう親心からだと思うけど、私は大学進学で上京した時、自分が何にも知らなくて出来なくて困った経験があります。
だから、私は夫と息子と娘という家族の中で、色んなことをみんなで、巻き込んで、していきたいなぁ~と考えています。ストレートに夫にこういう話はしたことはまだないけど、普段からたくさん協力してくれて、両実家が遠い私たちは二人三脚でこれまで六年の結婚生活を歩んできた気がします。
息子に、お母さんは完璧だ、と思われていると知ったので、誰でもみんな失敗するんだよ~少しずつ上手くなっていくんだよ~ということを、もっと、生活レベルで伝えていけたらいいなぁ~と思いました。
【M.I(埼玉) 2013年12月9日】