facebook より

高機能発達障がいの子どもたちに紙芝居の読み聞かせをしてもう5年になる。こ
の間嬉しい気持ちをいっぱい頂いた。

 今日は紙芝居の一つに「ほねほねー」というタイトルの紙芝居を読んだ。入学
当初は気に入らないとそっぽを向く一年生がいた。その子が随分集中するように
なったが、それでも気に入らないとそっぽを向く一年生の彼が、今日は一生懸命
に参加してくれた。作品が良かったのだ。参加型紙芝居をもっと探し子どもたち
と一体となった場を作ることがたいせつだなと思った。

 読み終わった後に彼は、私の帽子を持ってきてくれた。入学当初は私の帽子を
おもちゃにしていた子どもがこんなにも変わるのかと思ったら嬉しくなった。

 私が学んでいるアドラー心理学は、「所属」が人間の根源的欲求だという。ま
さにこの子は一年をかけてこの教室に所属することが出来たのだ。「多動性症候
群」だの「アスペルガー」だのとレッテルを貼って子どもを見るのではなく、子
どもが所属する方法を援助する技術を身に着けるのが私たち大人の課題のように
思った。


【濱田 哲郎 2014年2月6日】