果てしなきPassage


昨日、金ヶ崎パセージ5・6章の単発受講に行ってまいりました。 

大雪の中、奥羽山脈峠越えという、我ながら、なかなかに無謀な行動ではありましたが、なんとなく「パセージだから守られているはず」という、妙な安心感と自信がありました。 
そして、特に運転中にひやりとすることもなく、無事に参加してくることができました。 
ありがたいことです。 

いやぁ、金ヶ崎パセージ、深かったです。 
えぇ、雪ではなくて、学びがね。 

テキストに書かれている言葉のひとつひとつにじっくり向き合って、 
「これは、どういう意味なのだろう?」と、『わかったつもり』にならずに、きちんと引っかかって質問される。 
安易に『正解』を求めるのでなく。ぶらさげる勇気を持っている。 
そんな雰囲気のメンバーさんたちと一緒に学ぶ機会を得られて、本当にありがたくて、グループの最後の方でお話させていただいているときに、ぐっときてしまいました。 

本当は、自分のサブリーダー研修に向けて学びたい気持ちもあって参加したのですが、実際は、それ以上に、ひとりのメンバーとして、ただただパセージを楽しみ、パセージの深さに心を打たれ、「あぁ。やっぱりパセージってすごい」と惚れ直した1日でした。 

昨日の学びで、私が印象深かったことは二つです。 
(え、今ごろ学んだの?ってことが多いかもしれませんが、大目に見ていただけるとありがたいです。←お願い口調、笑) 

①21-L 『意見と事実』 

ペアワークで、話した内容を意見と事実を分け、意見のところは意見ことばで話す練習をしたときのできごとです。 
私は夫への不満のことを話したのですが、 
「うちの夫は、全然気が利かないんです!」 
と、事実ことばで話しているときと、 
「うちの夫は、全然気が利かないと私は思うんですよね~」 
と、意見ことばで話しているときで、自分の感情がまったくちがうということです。 

事実ことばで話しているときは、夫に対して怒ってプンスカしているのですが、 
意見ことばで話すとその怒りがすーっと引いていきました。 
不思議~。 
意見ことばだと、思考も、「まあ、他に、もっとすてきなところがあるから、気が利かないくらいしょうがないと思ってるんですけどね(苦笑)」というような感じになっていました。 
5章を受講するのは3回目のはずなのですが、今回やっと「体で」学べた感じがしました。 

自宅に帰ってから、別件で野田先生の補正項を検索していたら、偶然こんな記事をみつけました。 

・・・感情が第一次的にあるわけじゃなくて、まず「作品」としての(つまり「物語」としての)言葉がある。それが感情を惹起する。その言葉を入れ替えれば、感情は消える。・・・ 
 ~野田俊作の補正項 2004年2月11日(水) 感情の処理~ より一部引用 

ここをみつけたとき、わ~お、まさに今日学んだことだわ♪と思いました。 

もちろん、今までもいろんな場面で、『思考(言葉・物語)→感情→行動』について教えていただいてきたのですが、「意見と事実」に関係してはっきりと体で学んだ感じがしたのは今日が初めてでした。 
ということは、普段の暮らしの中で、「意見と事実」のページの実践が不十分なんだろうなぁと思いました。 
特に夫に対してはそうな気がするので、つまり、「私の方が正しい」「私の方が優れている」と、夫より優越の位置にいたいらしいので(←おいっ!)、しばらくもっと意識して暮らしたいと思いました。 

②26-L 『三種類の学び方』 

今回、ここを読んでいるときに、「あぁ、パセージ(や、アドラー心理学)を学ぶこともそうだよなぁ」と思いました。 
まず、テキストに書かれていることばを通じて学び、パセージをグループで学ぶ中でリーダーさんや他のメンバーさんというモデルから学び、コース中のロールプレイ等のワークや日々の実践を通じて体験から学び、などなど・・・ 

特に、26-L-1のラスト3行の 

ですから、ことばでだけ学んで、実際の体験がないと、ただ地図を理解しただけのことで、現実の世界についてはなにも知らないことになります。ことばは、体験に裏づけられて、はじめて力を持つのです。 

のところを読んで、「なんだ、ここにしっかりパセージ(アドラー心理学)は本(ことば)からは学べないってことが書いてあったんだ」と思いました。 

噛めば噛むほど、じゃなかった、学べば学ぶほど深い味わいのパセージ。 
果てしない、でも、楽しい「通り道」。 
まだまだ、まだまだ、のびしろだらけの私。 
これからもじっくりと楽しんで学んでいこうと思った、今年のアドラー学び初めでした。 
お世話になったリーダーさん、金ヶ崎パセージメンバーのみなさん、ありがとうございました♪ 
これからもよろしくお願いいたします。


【T.M.(秋田) 2018年1月】