私にできることは、何だろう!?


中学1年になる息子は、2学期がはじまる10日ほど前に左手首を骨折し、左肘から指先までギブスをしています。はじめての骨折です。

2学期がはじまり、3日目の朝。
学校へ出かける30分くらい前に起きてくると、あわただしく出かける準備をする。
そんな日が数日続きました。

出かける直前になると、
息子:ママ、制服のボタンとめてくれん
   ズボンのベルトをつけてくれん
   三角巾をつけてくれん(-1 イラ)
私 :いいよといって手伝う
息子:早く、早く、急いでや!(-2 イラ)
私 :急に頼んで、せかせんといて。動いたら時間かかる
息子:・・・
私 :はい、これでいい?
息子:うん、いってきますといってカバンを背負う
私 :いってらっしゃい

私は、息子の行動のマイナスばかりに注目していて、息子のいいところに注目していませんでした。
これでは息子を勇気づけることはできません。
息子を勇気づけるために私にできることは、何だろう!?

☆息子のいいところを考えよう!
・できないことはお願いしてくる
・私が陰性感情をもっていても、あまり気にかけていない様子
・行ってきますといって出かける
・学校に間に合うように登校する
・工夫しながら日常生活を過ごしている
・骨折したことを深刻にならずに受け止め、前向きに考えている
・明るくひょうきん

息子のいいところをあげてから、あらためて朝の場面を考えてみると、全く違って見えてきました。

息子は、朝学校へ行く準備を時間に間に合うように頑張っている。自分でできることはやろうとしている。
片手で案外うまくやっているんじゃないかと私が勝手な思いこみで息子を見ていて、息子のことをよく見ていない。話を聴いていないということに気づきました。

☆息子の話を聴いてから、共同の課題を作りたいと思いました

その日の夜、二人でゆっくり話せそうな時間に
私 :ちょっと話いいかな?
息子:うん
私 :左手使えんくてどう?
息子:結構大変や
私 :そうだよね。頑張ってやってるよね
息子:うん。片手でボタンとめれるようになったんや。すごいやろ
私 :すごい。進化しとる
息子:そうやろ。頑張ってるんや
私 :朝とか学校へ行く準備はどう?
息子:大変
私 :だよね。手伝ってほしいこととかある?
息子:う~ん。
   制服のボタンをとめることと、三角巾をつけることと・・・あと、教科書をカバンの中へいれるのも手伝ってほしい
   あと、水筒もいれてほしい
私 :わかった。いいよ。他に手伝ってほしいことある?
息子:ほかはいい。できる
私 :時間は何時頃にする?
息子:7:30頃
私 :わかった。時間がだいたい決まってると助かる
   これでやってみて、また都合わるかったら話そうか
息子:うん

息子と話している間、息子がとってもうれしそうにリラックスしていて、そんな姿を見て私もうれしくなりました。
息子がどう考えているのか聴けてよかったです。

共同の課題をつくったことで、私がどんなことをいつ手伝うのか、逆に本人にまかせることがわかりました。
それで、うまくいかないときはまた話し合って、親子で一緒に成長していきたいです。

相手のいいところに注目し、相手を勇気づけるために、私にできることは、何だろう!?という視点で考えて、行動すると、幸せで温かい気持ちになれます。
少しでもまわりの方にアドラー心理学の素晴らしさを届けられるような人に成長していきたいです。


【M.A.(石川) 2020年8月】